この街には店が無くともラドンがある
最寄の駅は埼玉高速鉄道線「川口元郷駅」。徒歩10分ほどのところに「ふくの湯」はあります。
駅を降りてみると店が全くない!「川口元郷駅」は路線は違えど「川口駅」から一番近い駅です。
川口の栄えっぷりに比べて隣はこんなにも産業が無いのか…と思い「ふくの湯」へ向かって行くと、そこには「銭湯」の概念をぶっ壊す銭湯が建っていました。
デカい!これが銭湯だと!?
入口の横には立派な木があり「ふくの湯」の隣はセブンイレブンがあります。
これは「銭湯」?いや…「スーパー銭湯」かな?外観からはどう言い表せば良いかが難しい外観。
とにかく今まで見て来た銭湯の中では恐らく一番大きい設備。
「ふくの湯」の目の前と奥には駐車場があります!それも50台程の車が停められるような広い駐車場が…!
どうやら「スーパー銭湯」的な捉え方をした方が良さそうです。
「ふくの湯」の創業は昭和42年。そろそろ50年目と比較的若い銭湯です。
お話によるとちょうど銭湯業界が斜陽になった頃から建てた銭湯で、ご家族は銭湯家系ではないため完全な新規参入の形でやり始めたそうです。
昭和56年頃に一度中普請をし、屋根銭湯のままフロント、ラドン、スチームサウナ、回転風呂(お湯が湯船をグルグル回る)、シャワーなどを取付けました。
シャワーに関しては、実はまだ当時は一般的ではなかったので、導入は恐らく「ふくの湯」が一番早かったかもしれません。
その後平成11年に建て替え、「ふくの湯」は今の形となりました。
設備の充実度、浴槽のサイズは銭湯の中でも最大級。
「スーパー銭湯に似ている」「ミニスーパー銭湯だ」と言われることが多い「ふくの湯」ですが、設備の取り入れ時期等を考えると、なんとなく「スーパー銭湯側が真似ている」気さえして来ます。
「ふくの湯」には休憩スペース及び食堂スペースもあり、メニューはいづれも価格が安いのがありがたいです。
チューハイ270円!ハイボール300円!生ビール330円!
場所は川口市といえども赤羽、足立区からは近いですし、その他の遠方の方も是非車で入浴しに行って頂ければと思います。
銭湯とデザイン。社会事業会社「Tokyosento Inc.」代表取締役とデザイン会社「DSCL Inc.」取締役を兼任しています。 現在は新しく銭湯を中心としたコミュ二ティの活性化やソーシャルデザイン領域をやっています。
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