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東京に銭湯は600軒以上あり、あなたの街にもあります。
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そんな銭湯を、銭湯好きの記者達が実際に取材し紹介していきます。

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【埼玉県 / 川口元郷駅】元祖スーパー銭湯!けど入浴価格は公衆浴場料金で!「ふくの湯」【PART.1】

〒332-0011 埼玉県川口市元郷5-19-10

2016年4月より「東京銭湯 – TOKYO SENTO -」による埼玉県川口市の「喜楽湯」経営が始まりましたが、その1ヶ月ほど前に挨拶を兼ねてお隣の「ふくの湯」に取材に行って来ました。
隣湯と言っても川口には11軒しか銭湯が残っていないのでちょっと車移動が必要な距離。

最寄の駅は埼玉高速鉄道線「川口元郷駅」。徒歩10分ほどのところです。
駅を降りてみると店が全くない!「川口元郷駅」は路線は違えど「川口駅」から一番近い駅です。

川口の栄えっぷりに比べて隣はこんなにも産業が無いのか…と思い「ふくの湯」へ向かって行くと、そこには「銭湯」の概念をぶっ壊す銭湯が建っていました。


♨ この巨大な建物が銭湯だと…!?


20160303埼玉県ふくの湯

デカい!これが銭湯だと!?

入口の横には立派な木があり「ふくの湯」の隣はセブンイレブンがあります。
これは「銭湯」?いや…「スーパー銭湯」かな?外観からはどう言い表せば良いかが難しい外観。
とにかく今まで見て来た銭湯の中では恐らく一番大きい設備。


50台ほどが停まることが出来る広い駐車場を完備!


20160303埼玉県ふくの湯

「ふくの湯」の目の前と奥には駐車場があります!それも50台程の車が停められるような広い駐車場が…!
どうやら「スーパー銭湯」的な捉え方をした方が良さそうです。

「川口元郷駅」の周りに産業が無いのと、田舎町らしく土地が広いこともあり「ふくの湯」の規模の大きさが際立ちます。
この規模はなかなか東京では見れませんね…!それでは早速「ふくの湯」の全貌をご紹介して行きましょう。


 ♨ 施設はスーパー銭湯!けど入浴料は430円!(埼浴価格)


「ふくの湯」は4階建ての銭湯。ということで浴場にはエレベーターで上がります。

20160303埼玉県ふくの湯

上がるとまずはドーンと広い「ふくの湯」のフロント!「スーパー銭湯」だ!

20160303埼玉県ふくの湯

しかし各種バスアメニティーグッズは「銭湯」ならではの物で、価格も一緒。

20160303埼玉県ふくの湯

そして入浴料も埼玉浴場組合(埼浴)の料金で大人430円です。
フロントのご夫人が「ふくの湯」の女将さんです。隣湯の先輩、ということでご家族にお話伺いましたがとても勉強になったインタビューとなりました。

「ふくの湯」の創業は昭和42年。そろそろ50年目と比較的若い銭湯です。
お話によるとちょうど銭湯業界が斜陽になった頃から建てた銭湯で、ご家族は銭湯家系ではないため完全な新規参入の形でやり始めたそうです。
最初は宮造りの一般的な銭湯だったらしいのですが、この敷地の大きさです。たぶん相当に大きな屋根銭湯だったのではないでしょうか…。
昭和56年頃に一度中普請をし、屋根銭湯のままフロント、ラドン、スチームサウナ、回転風呂(お湯が湯船をグルグル回る)、シャワーなどを取付けました。

シャワーに関しては、実はまだ当時は一般的ではなかったので、導入は恐らく「ふくの湯」が一番早かったかもしれません。
その後平成11年に建て替え、「ふくの湯」は今の形となりました。

それでは浴場設備を男湯からご紹介して行きましょう。


♨ 圧倒的なスーパー銭湯感!けど!それでも!入浴料は430円!


20160303埼玉県ふくの湯

まずは男湯の浴場です。…デカい…!

20160303埼玉県ふくの湯

奥に4種のジェットバス。中でも下から突き上げるタイプのジェットはなかなかの勢いです。
以前に行った伊豆の温泉のジェットが人が浮き上がるくらいの勢いだったらしく、それを参考にして取付けられました。
勢いが強いので浴槽は若干深めの設計です。

20160303埼玉県ふくの湯

その横には打たせ湯

20160303埼玉県ふくの湯

そして寝風呂もあります…。なんという充実の風呂設備…。更に奥にはジャグジーと電気風呂。

20160303埼玉県ふくの湯

いやいや、まだまだ…!日替わりの薬湯あり。薬湯は季節感を大事にしているとのこと。
夏にはクールミントなどシーズンによって種類が変わって来ます。この薬湯の隣は水風呂です。

20160303埼玉県ふくの湯

そしてテレビ付のサウナ…!…と…

20160303埼玉県ふくの湯

マジすか。

20160303埼玉県ふくの湯

うおー露天風呂だ!そして隣の小屋にまたサウナ…と、露天の水風呂が…。
「ふくの湯」は年中無休で、しかも元旦に朝風呂をやっているのでこちらの露天風呂から初日の出が拝めます
露天も日曜は薬湯となり、下の薬湯の浴槽と上の露天風呂とで2種の薬湯が楽しめます。

20160303埼玉県ふくの湯

脱衣所は比較的普通…?…と思いきや…

20160303埼玉県ふくの湯

サウナ利用者専用の休憩所が2階にあります…!「ふくの湯」はトコトン広いです。


♨ 近隣にお客さんが居なければ遠方から来てもらえる銭湯経営を。


20160303埼玉県ふくの湯

「ふくの湯」近隣の産業の無さを弱点と感じさせない、なんとも充実した設備!
これがサウナ以外は430円で入れる。そして駐車場の多さから、ちょっと車で行ける距離半径であればお客さんが来るであろう、圧倒的な設備です。
川口市は荒川を挟んですぐ対岸が東京都。東京の入浴料との料金差と、車移動のお客さんからすると赤羽や足立区の鹿浜辺りからであれば川口市の「ふくの湯」まで来た方が十分寛げるのです…!

川口市は、昔は鋳物工場が多かったので銭湯も多かったのですが、時代と共に工場も無くなって行き、近隣のお客さんの獲得が難しくなって行きました。
そこで「ふくの湯」は時代に合わせて早め早めに手を打って行きました。
設備のところでは旦那さんが建築関係の仕事をしていたこともあり、手入れが早かったようです。


♨ スーパー銭湯の「真似」ではなくスーパー銭湯が「真似」てる…?


都度最新の設備を取り入れて来た「ふくの湯」。浴槽の角が丸いのも特徴です。
これにより掃除はしやすく、お客さんも角に指をぶつけずに済みますね。

「スーパー銭湯に似ている」「ミニスーパー銭湯だ」と言われることが多い「ふくの湯」ですが、設備の取り入れ時期等を考えると、なんとなく「スーパー銭湯側が真似ている」気さえして来ます。
いずれにせよ「ふくの湯」は銭湯として他の浴場施設に負けない営業をし続け、これからも継続して行くとのコト。

いやー、すごい銭湯が「喜楽湯」の隣湯です(笑)

書くこと多すぎてテキスト量もいつもの倍近く。次回【PART.2】では女湯の設備と、営業方針などを少しだけご紹介して行きます。
お楽しみに!

AUTHOR

日野 祥太郎

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サウナジェットバスふくの湯埼玉県川口元郷駅川口市薬湯露天風呂
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