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東京に銭湯は600軒以上あり、あなたの街にもあります。
知らない銭湯。行ったことがない銭湯。行ってみたい銭湯。
そんな銭湯を、銭湯好きの記者達が実際に取材し紹介していきます。

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モノづくり×銭湯のコラボレーション。子供も大人も笑顔になる『ニコニコ湯』【足立区 / 北千住駅】

〒120-0032 足立区千住柳町2-10

撮影:Masafumi Nakanishi


穴場だと思う街ランキング1位の北千住にある銭湯

『ニコニコ湯』の暖簾、シンプルでとても素敵です

最近「穴場だと思う街」ランキングで4年連続1位となり、住みたい街として注目を集めている北千住。北千住は江戸時代からの主要な交通路の宿場町だったこともあり、多くの銭湯があります。今回は、そんな北千住にある銭湯の一つ、『ニコニコ湯』にお邪魔しました。

 

『ニコニコ湯』の三代目オーナーは鈴木秀和さん。ニコニコ湯は昭和27年に創業されたそうです

大変珍しくユニークな『ニコニコ湯』という名前。どんな由来があるのか気になり、オーナーにお聞きました。

 

初代オーナーである祖父から聞いた名前の由来には、二つの説があるそうです。鈴木さんの祖父が戦地に赴いた際、辛い状況の中でも親友と笑顔を忘れずに過ごしていましたが、親友は戦争で亡くなり、東京も焼け野原になりました。戦地で一緒に過ごした親友のことを忘れないように『ニコニコ湯』と名付けたという説。

もう一つは、戦前に通りを挟んだところに同じ名前の銭湯があり、戦後にその銭湯が無くなってしまったので、名前を引き継いだという説。
一つ目の説は「美談過ぎる」と、鈴木さんは照れながら笑っていましたが、初代オーナーの想いが込められた心温まる話だと思いました。

 

クリエイティブなオーナーがつくりだす、遊び心のあるオリジナルグッズ

鈴木さんデザインの『ニコニコ湯』のステッカーは全部で3色あります

現オーナーの鈴木さんは2年ほど前に、先代から銭湯の経営を引き継ぎました。それまではデザインや広告の仕事をされていたとのことで、そのスキルを活かし、『ニコニコ湯』のオリジナルグッズは鈴木さんがデザインされています。

 

奥に見えるショップカードも鈴木さんのデザイン。さらに手前に見えるパチンコ台も鈴木さんの手作り。子どもたちに喜んでもらえるように、廃材を利用して作ったとのこと。

 

さらにさらに、『ニコニコ湯』のキャッシュトレイも鈴木さんのお手製。
今後も「モノづくり×銭湯」のコラボレーションでオリジナリティを出していきたいとのこと。新たなオリジナルグッズも企画中だそうです。とても楽しみですね。

 

浴槽施設が充実!種類豊富な強めのジェット風呂


『ニコニコ湯」の脱衣場は清潔感に溢れています。天井も高くて、広々!!

 


男湯と女湯の浴室は日替わりで、毎日違ったお風呂を楽しむことができます。

 


『ニコニコ湯』はジェット風呂が充実しています。「エステバス」は、お腹に強めのジェットが当たるお風呂。もう一つの「ドリームバス」は、腰・ふくらはぎにジェットが当たるお風呂。さらに「肩たたき湯」は、その名の通り肩に強くジェットが当たります。ジェット風呂で体をほぐしましょう!

 


ペンキ絵は丸山清人氏の作品。右に見える高温風呂は薬湯で日替わりで、温度は44度ほど。

 

子供も大人も大喜び!!イルカのタイルが可愛いミニプールと塩サウナ


『ニコニコ湯』の名物ミニプール。ミニプールは子どもたちに大人気!!

年配の方にも歩行湯として人気があります。温度は33度ぐらいで水風呂よりは冷たくないので、ゆっくり浸かっていられます。

 


塩サウナもあり、サウナ料金(150円)を払うとオリジナル配合のヒマラヤピンクソルトが貰えます。

 


塩サウナの中はレンガを基調とした造りになっていて、居心地が大変良いです。塩サウナを出ると、すぐ横にミニプールがあるので、火照った体をゆっくり冷ますことができます。

 

待ち合わせにも便利なロビー、ランナー向けの荷物預かりサービスも


湯上りはソファーでのんびり寛ぐことができます。銭湯関連の雑誌や本も充実しているので、待ち合わせにも退屈しません。

 


飲み物も充実していて、湯上りの喉を潤すことができます。

 


銭湯に来て、季節を感じてもらいたいというオーナの心遣いが込められた花や雑貨が窓を彩ります。

 


『ニコニコ湯』では入浴することが条件ですがランナー向けの荷物預かりをしているそうです。荒川が近いので、荒川ランの拠点としても便利!

 

『ニコニコ湯』のバックヤードを特別に見学


今回は特別に窯場(かまば)を見学させてもらいました。薪炊きで井戸水を沸かしています。重油を使う時もあるそうですが「今日のお湯は薪炊きだね」と、薪炊きと重油の違いがわかる常連のお客さんもいらっしゃるそうです。すごい!!

 


窯場での作業は高温になるので、夏場は暑くて大変だそうです。
銭湯の心臓部ともいえる窯場を初めて見学することができ、感動して胸が熱くなりました。燃え盛る火を目の当たりにして、温かいお湯のありがたさを改めて感じました。

 


裏にはオーナー手作りの工房も!

 


こちらの工房で趣味のレザークラフトや彫金をされているそうです。雰囲気のある大人の秘密基地といった趣の工房です。

 

ずっと通い続けたくなる『ニコニコ湯』。これからも沢山のお客さんを笑顔に


オーナーの鈴木さんの銭湯のこだわりはお客さんとのコミュニケーション。「おやすみなさい」「ありがとうございます」というちょっとした挨拶や、さりげない会話を大事にしているそうです。

 


内風呂と違い開放感のある銭湯は、大学生にも人気があるそうです。銭湯通いを気に入った大学生が、社会人になっても北千住に住み続けて『ニコニコ湯』に通ってくれているというエピソードを、オーナーの鈴木さんからお聞きしました。

一代目オーナーの「どんな時でも笑顔で」という想いが込められた『ニコニコ湯』。ずっと通い続けたくなる、そんな魅力に溢れた銭湯です。北千住に来た際にはぜひ訪れてみてください。

公式Instagram:https://www.instagram.com/nikonikoyu_1010/

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akai mayumi

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サウナニコニコ湯北千住足立区
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