明けましておめでとうございます。バスクリン銭湯部の高橋です。
お正月は実家に帰省し、小学3年生の甥っ子と銭湯に行きました。子供がお風呂で楽しそうにしてる姿ってなんかいいですよね。
し・か・し・な・が・ら、一筋縄ではいかないのが子供と銭湯。
よく行く銭湯ならまだしも、初めて行く銭湯だと「熱くて入れない・・・」「飽きちゃう・・・」「目が離せなくて危ない・・・」なんてことも。バスクリン銭湯部部員にも子供と銭湯に行くイクメンパパたちがいますので、そこで今回は、子供連れにオススメの銭湯をご紹介します。
【“浴育”銭湯チェックポイント】
・ぬるめのお風呂がある(子供はお熱いのが苦手。親子でつかってゆっくり会話できる)
・お風呂以外にも楽しめるものやイベント性がある(子供を飽きさせない遊び心)
・子供連れを許容してくれる雰囲気や地域性(ファミリー受け入れ度)
〈その1〉 江東区 白山湯
最初に選ばせていただいたのは、豊洲駅から徒歩10分、人工炭酸泉が人気の「白山湯」。
炭酸泉は子供でも入りやすい温度(39~41℃)に設定されているので、親子でゆっくりつかれる銭湯です。毎週日曜日は、あひるのおもちゃをぷかぷか浮かべる、あひる風呂。子供を喜ばせたいという、オーナーの遊び心にぽかぽかです。
そんな「白山湯」では1月9日(月・祝)、こども銭湯のイベントが開催されます。
イベントは「銭湯でしか知ることのできなかったコミュニケーションや、周りの人への配慮などを楽しく学ぶこと」を目的に、銭湯ならではのペンキ絵にならい、みんなで大きな絵を描く「お絵かきと銭湯コース」と、お風呂のおもちゃの定番である「あひる」を作る「あひるちゃんと銭湯コース」など、盛りだくさんな内容。
バスクリン銭湯部も協力させていただきまして、参加親子にちょっとしたお土産入浴剤をご用意しています。
司会進行は、イクメンパパの杉浦太陽さん、本田朋子アナウンサー。申込期間はすでに終ってしまいましたが、当日の様子は「J-WAVE HOLIDAY SPECIAL」で一部紹介されます。
白山湯
東京都江東区枝川1-6-15
東京銭湯 取材記事 https://tokyosento.com/archive/koutou-ku/5261/
こども銭湯
主催 一般財団法人 土屋環境教育振興財団、企画 株式会社 オレンジ・アンド・パートナーズ
http://www.eco-tsuchiya.jp/event2017/
〈その2〉 世田谷区 そしがや温泉21
つづいて、祖師ヶ谷大蔵駅から徒歩5分、ウルトラ銭湯「そしがや温泉21」。
祖師谷は、「ウルトラマン」を生んだ円谷プロダクションの本社があったゆかりの地として、商店街はウルトラマン商店街と呼ばれています。
小さな子供が多い土地柄もあって、「そしがや温泉21」には、ミニプールあり、低めの温度のジャグジーありと、子供連れにもぴったり。休憩スペースも広く、親子でゆっくり過ごせるのがポイントです。
さらに「そしがや温泉21」では、待合スペースに、銭湯図書館「銭湯ふろまちライブラリー」を設置。
お風呂に入った後、子供に読み聞かせをするお父さんや、飛び出す絵本を元気いっぱいに読む小学生の姿を見ると、思わずほっこりしちゃいます。「かいけつゾロリ」「ウォーリーをさがせ!」「不思議の国のアリス」など絵本が子供たちに大人気。
本の貸し出しも行っており、すでに150回以上の貸し出し利用があります。お風呂に入って→本を読んで→本を借りて、次来るときに返す。お風呂を楽しい思い出にしてくれる銭湯です。
そしがや温泉21
東京都世田谷区祖師谷3-36-21
東京銭湯 取材記事 https://tokyosento.com/archive/setagaya-ku/6398/
プール、ジャグジーは入浴料+サウナ料金がかかります。
銭湯ふろまちライブラリー
企画 バスクリン銭湯部
http://machi-library.org/where/detail/1359/
https://twitter.com/sento_library
〈その3〉 墨田区 薬師湯
とうきょうスカイツリー駅から徒歩1分26秒。イベント性のある入浴剤風呂が魅力の「薬師湯」。
今日は何のお湯だろうとわくわく感のあるお風呂で、いつも子供も大人も楽しませてくれます。例えば、今月の日替わり表を見てみると……。
1月29日は、なんと「湯パイナッポーアッポー湯」。
どんなお風呂になるのか、気になります。(笑)
「薬師湯」のお湯は、地下からの天然水を薪で沸かし、麦飯石という石でろ過されているため、湯ざわりが柔らかくすごく入りやすいお風呂です。スカイツリーを眺めた後に、子供を連れてぜひ訪れてみてください。
ちなみに受付には、「ヤッター!めん」や「よっちゃん酢いか」といった懐かし駄菓子や懐かしのアーケードゲームも置かれているので、お父さんのほうが子供化しちゃう可能性も?
薬師湯
東京都墨田区向島3丁目46−10
東京銭湯 取材記事 https://tokyosento.com/joshi-bu/6698/
〈その4〉大田区 銭湯ジュニアマイスター養成講座(去年は大森湯で開催)
こちらは、大田区浴場連合会が主催する、小学生対象「大田区銭湯ジュニアマイスター」。
ふだんは入れない銭湯の裏側見学(作業場)やお仕事体験、銭湯の歴史が学べる、小学生の夏休みの自由研究にもぴったりな企画です。参加した子供たちには、大田区銭湯ジュニアマイスターの称号が与えられます。年に1~2回、大田区の銭湯で開催中。
ちなみに大田区は都内で最も銭湯が多いエリアです。
その大田区を中心に銭湯巡りをされているお母ちゃんライターnatsukoさんの「お母ちゃん銭湯記」もお子様連れにオススメ。子供と行く銭湯の楽しさをリアルに伝えてくれています。
大田区銭湯ジュニアマイスター
東京銭湯 取材記事 https://tokyosento.com/column/10395/
〈番外編 その5〉 千葉県千葉市 笑がおの湯
最後は、都内ではありませんが、私の地元・千葉県から選出してみました。千葉県千葉市「笑がおの湯」。
約15年前、中学生時代から通っている銭湯です。
「笑がおの湯」は、入りやすい温度の人工炭酸泉や、お風呂で遊べる遊具エリアなどもあって、子供にもぴったり。年末、小学生の甥っ子と行った際、ぬるめの寝湯につかりながら、次の自由研究を何にしようかと語り合うほど、まったり長風呂ができます。笑
さらに高温サウナのほかに、低温のスチームサウナもあるため、子供との「サウナデビュー」にも向いています。スーパー銭湯ながら、毎月26日に販売される回数券を上手に駆使すると、1回あたり598円で入れるというお手ごろさも魅力です。
笑がおの湯 千葉寒川店
千葉県千葉市中央区寒川町2-147-1
http://www.com-keisei.co.jp/egaonoyu-samugawa/index.html
以上、”浴育”銭湯5選、いかがでしたでしょうか。
お風呂は、親子のコミュニケーションが深まるのでとても効果的です。風呂文化研究会の浴育のすすめでも、
・お風呂で子供に色々な事を聞くと、テレビやおもちゃなど子供の興味がそれる邪魔物がなく、きちんと会話してくれる。
・普段接していないため、ゆっくり会話する時間がお風呂だから。子供といると楽しいから。
・学校や家などの出来事を子供の立場で知ることができる。
・日々の生活で父子だけになるタイミングはこの時くらいしかないので。
と、家族交流のよい機会になっている声が多数。教育にも良い影響がありそうですね。
子供とお風呂、子供と銭湯で、ほっとする一日の締めくくりを。
バスクリン銭湯部 部長 高橋正和
sento@bathclin.co.jp
㈱バスクリンの公認部活動として、2015年4月に設立いたしました。
WEBSITEX湯船につかる国、ニッポンの文化である“FURO”の魅力をお伝えします。
(お問合せ先:sento@bathclin.co.jp)