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銭湯、お風呂に関する執筆コラムを掲載。

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大田区銭湯ジュニアマイスター養成講座が開催されました!

夏休み恒例・ジュニアマイスター養成講座が開催!ちいさなマイスターがたくさん誕生しました!

 

日々是銭湯♨
こんにちは。美月です。

8月6日、大田区銭湯ジュニアマイスター養成講座  が開催され、取材に行ってきました!

ジュニアマイスター養成講座は今回で8回目。大田区の銭湯で開催されている小学生対象のイベントです。
銭湯の裏側見学・仕事体験などを通じて理解を深めた参加者に「ジュニアマイスター」 の称号を与えよう!という試みです。

実はずっと気になっていたのですが、小学生じゃないし…子供もいないし…と、うずうずしていました。
取材という名目で、ついにもぐりこむことができました!やったね!さっそくレポート開始です。

 


予想以上に盛りだくさん!大人も大満足な講座内容。


今回の会場は、大森湯 さん。京急線「大森町」駅が最寄り駅です。

20160806 ジュニアマイスター講座 大森湯

当日は暑い暑い真夏日!
それでもお昼の集合時間に、総勢15組の参加者が続々と集まりました。

まずは今回の講師を務める銭湯ガイドマスターのお二人(山﨑さんと下北沢さん)、大田支部長の大正湯さん、大森湯さんのご主人からのご挨拶と説明。

さっそく2班にわかれて、銭湯の裏側を見学開始!
煙突の説明を受けながら、裏手へまわります。
20160806 ジュニアマイスター講座 大森湯

普段見られない釜場に、子どもたちは興味津々!
20160806 ジュニアマイスター講座 大森湯

ガイドマイスターの山﨑さんから、窯の説明。
大森湯さんはガスでお湯を沸かしているので、火が見えるような窯ではありません。

20160806 ジュニアマイスター講座 大森湯

銭湯の燃料は、薪・重油・ガスなどがありますが、それぞれのメリットやデメリットの説明も。
内容はなかなか本格的な大人向け。お父さんお母さんも真剣に聞いています。

窯の左手から奥を覗くと、沸かしたお湯をためておく水槽。
20160806 ジュニアマイスター講座 大森湯
建物の横を流れるパイプは、浴室で使い終わったお湯が流れるところ。
この排水の熱は、新しいお湯の保温に利用されるようになっています。
20160806 ジュニアマイスター講座 大森湯

お湯を沸かすのはエネルギー。つまりコスト=お金です。
沸かしたお湯がさめないように、沸かすのに大きなエネルギーを使わないように。
いかに効率よく熱のエネルギーを使うかが考えられているんですね。

排水が通る管は汚れるので、専用のブラシでこまめにお掃除。
大森湯のご主人が、実演してくれました!
20160806 ジュニアマイスター講座 大森湯

 

さあ、店内に戻って脱衣所と浴室の見学です。クーラーにほっと一息。(外は暑かった…!)

脱衣所や浴室を見学しながら、「番台」 や 「ペンキ絵」 などの説明をうけます。
子どもたちは、「番台」を知らない子が多かったかも。
大森湯さんの脱衣所からも、かつての番台のなごりが見て取れました。

浴室では、ちょっとマニアックな 「カラン」 の説明も。
カランの語源は「クレーン」からきているとか。知らなかったー!

大森湯さんのカランは、温度調節できる一口タイプ。
一口のカランはちょっと珍しいですね!
20160806 ジュニアマイスター講座 大森湯
さらに奥へと進みます。先ほど裏側から見た釜場へつながっていますよ。探検っぽくてみんな楽しそう。
20160806 ジュニアマイスター講座 大森湯

沸かしたお湯をためておく水槽、そこから温度を調整する水槽、シャワーへ分配する装置などを見学しました。
20160806 ジュニアマイスター講座 大森湯

20160806 ジュニアマイスター講座 大森湯
オカマドライヤーに興味津々の僕。うんうん、男湯にはないもんね。貴重な体験!
20160806 ジュニアマイスター講座 大森湯

 

最後に修了式。参加したみんなには、ジュニアマイスターの称号があたえられます!
立派な賞状と、認定証が授与されましたー!
rr写真 2016-08-06 13 52 00

そのほかに、子ども用銭湯券5枚、タオル、バッグ、黒湯サイダー、お菓子 などなど、豪華なおみやげが配られました。
子ども用回数券、初めて見たかも…
20160806 ジュニアマイスター講座 大森湯

ちなみに、配られた解説レジュメもなかなか本格的でした。
自由研究にする!というお子様もいたので、きっと役に立つことでしょう。
20160806 ジュニアマイスター講座 大森湯

 

そして最後はお楽しみの入浴タイム♨

 

大森湯さんのご厚意により、いつもより少しぬるめのお湯です。大人も子供も、お風呂を満喫しました!

(ちなみに大森湯さんはこのあと掃除をして、15時から通常営業でした。お疲れさまです……!)

 


子供たちに銭湯に来てほしい―
ジュニアマイスター養成講座への思い。


実はこの企画、東京都浴場組合と銭湯マイスターとのコラボレーションからうまれたもの。
大田区、港区、墨田区の3区がモデル地区として選ばれ、担当のマイスターが企画を考え始まったものだそう。

大田区では、銭湯の未来を支えるのは子供たちだ!ということで、2012年に 「ジュニアマイスター養成講座」 が始まりました。

今回は小学1年生が多かったのですが、開催回によって高学年が多い時もあったり、雰囲気は色々だとか。
経営に関する厳しい質問が飛んで、銭湯のご主人もたじたじ、なんてこともあったそうです。

過去には、花の湯、はすぬま温泉、久が原湯、明神湯、改正湯、第二日の出湯、大正湯 で開催され、
第7回までに、総勢88名 のジュニアマイスターがうまれています。

過去の資料によると、参加者の所属小学校もかなり幅広いのが印象的。
いつも行ってる銭湯でやってるから行く、というわけではなく、イベント目当てにわざわざ遠くから足を運ぶ人が多いようです。

開催浴場にとっては必ずしも直接のお客さん数アップにはつながらないけれど、銭湯好きな子供が増えてくれれば、という思いでみんなが協力して開催されているのだなあと感じました。素晴らしいですね。

—–

イベント後、大田区担当の銭湯マイスター、山﨑さんと下北沢さんにお話を伺うことができました。

銭湯に来る人をふやしたい、と思ったときに、未来を担うのは子供たち。
一度でも銭湯に来れば敷居は低くなる、と子供向けの企画を立ち上げました。
「認定証」をつくったのは、銭湯に詳しいことを周りの子どもたちに自慢してほしかったから。

銭湯によって設備や外観、雰囲気もさまざま。その違いを面白がって楽しめるようになってほしいです。

 

自慢したくなる認定証、という発想にはなるほど!と驚き。
遊園地やアトラクションのように、行ったら楽しい場所、詳しいとカッコイイ、みたいになったらいいですよね。
「銭湯楽しかった!」 という記憶が少しでもたくさんの子供たちに残るといいなと思います。

 

また、役員でいらしていた大正湯さん、八幡浴場さん、大森湯さんのお話では、「子供に気に入ってもらう銭湯の工夫」みたいな話題も出ていました。
やっぱり問題はお湯の温度だよね、大人も子供も楽しめる温度設定はなかなか難しいよね…炭酸泉はひとつのきっかけになるかも?などなど、経営者ならではのマニアックなお話も。

銭湯は、老若男女さまざまな人が利用する施設だけに、難しさもありますよね。
でもだからこそ、いろんな人がいるということを知り、ゆずりあう心や思いやりがうまれるのだとも思います。
制約のある中で、少しでも多くの人に快適に楽しんでもらうために試行錯誤されているのだなあと感じました。

みなさん、ありがとうございました!&お疲れさまでしたー!

20160806 ジュニアマイスター講座 大森湯

このような小学生向けの取り組みは、文京区でもはじまっているそうです。
銭湯探偵団 
ぜひ、どんどん広がっていくといいなと思います。こちらも注目したいですね!

 

ちなみに、大田区の銭湯では

毎月第一日曜日、小学生以下のお子様は入浴料が無料になります!

 

最近銭湯行ってないな、という方も、お子様と一緒にいかがでしょうか♨

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美月

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