日々是銭湯。
こんにちは。美月です。
今回ちょっとおもしろい銭湯関連の動きを聞きつけて、取材に行ってまいりました。
来たる5月、台東区・浅草橋駅近くの弁天湯さんを中心に 「モノマチ銭湯体験」 というイベントが開催されます。
銭湯についてのアレコレが学べたり、開店前の銭湯に入れたり、さらには銭湯の黒湯でつくったグッズが販売されたりするとか・・・!?
黒湯の大田区銭湯好き代表(自称)として、これは見過ごせない…!と思い、モノマチの準備チームにお話を伺いに行ってきました。
ひととモノがつながるマチ。モノマチとは。
2011年からはじまったモノマチは、今回で8回目の開催。
古くから製造・卸の集積地としての歴史をもつ台東区南部のエリア(御徒町~蔵前~浅草橋)でうまれた職人たちによる「モノづくり」と「街を楽しむ」イベントです。
普段見ることのできない職人さんたちの商品が直接買えたり、ワークショップができたり、モノづくり好きは必見。
第8回モノマチ は、2016年5月27日(金)~29日(日)の3日間で開催されます。
浅草橋・弁天湯さんで銭湯体験&ワークショップ!
そんなモノマチの中、28日(土)29日(日)の2日間、「モノマチ銭湯体験」 が行われます。
中心となるのは、浅草橋にある 「弁天湯」 さん。
弁天湯さんアーカイブ記事はこちら
→ 【台東区/浅草橋駅】 弁天湯
弁天湯さんによる銭湯や温泉にまつわるトークショー、お掃除体験、足湯体験(日曜のみ)、一番風呂で入浴(土曜のみ)など、街に根づく 「銭湯」 の魅力を知っていただくためのプログラムがもりだくさん。
今回は「モノづくり」とのコラボとして、
・黒湯染めのてぬぐいでつくるポーチワークショップ (土曜)
・黒湯でつくるシャンプーワークショップ (日曜)
も開催されます。
当日に向けて、黒湯染めグッズの制作も進んでいるとか。これは楽しみ!
モノづくりのプロがつくる!黒湯グッズ開発現場に潜入。
台東区の浅草橋・蔵前周辺といえば、昔ながらの材料問屋さんが集まる街。布や皮や金属素材などの専門店や工場が軒を連ねます。
モノマチのメンバーはみな、もちろんその道のプロばかり。
「銭湯の黒湯染め」 から発想はムクムクとふくらみ、黒湯染めグッズの開発が始まってしまうのも当然かもしれません。
今回、黒湯を使って布を染める 「布チーム」 と、黒湯シャンプーをつくる 「シャンプーのプロ」 にお話を伺い、黒湯の採取現場にもお邪魔しました。
黒湯の源泉採取!浅草の蛇骨湯さんへ。
グッズ制作用の黒湯の提供は、浅草の名湯・蛇骨湯さん。
東京銭湯でも以前取材させていただいています。下町浅草で江戸時代から続く、ファンの多い銭湯です。
→
【台東区/浅草駅】浅草観光の後の湯屋はこちら!観光客を意識したホスピタリティも充実!蛇骨湯【PART.1】
【台東区/浅草駅】浅草観光の後の湯屋はこちら!観光客を意識したホスピタリティも充実!蛇骨湯【PART.2】
こちらの天然温泉(黒湯)を使って、グッズをつくります。ひみつの扉から裏手に回り、コックをひねっていただくと・・・
勢いよく水が!!これが源泉です!
入浴用に塩素などを混ぜる前の段階の、源泉 を使います。色は薄い茶褐色。思ったより淡い色ですね。
制作チーム&蛇骨湯さんで記念撮影をぱちり。さあこれが、どんなグッズになるのでしょうか。
ボタニカルダイ×黒湯 の初コラボ。
今回染めに使うのは 「ボタニカルダイ」 という手法。植物やフルーツなどから特殊な方法で染料を抽出し、鮮やかな色に染め上げる独自の手法です。
ガーゼやリネンなど、さまざまな生地をあつかう 「OVLOV(オブラブ)」 さんと、ボタニカルダイで染めた生地でつくる洋服のブランドを展開している 「stand」 さんのタッグにより、黒湯から染料を抽出して染める という初の試み!
染め試作の数々。どれも自然で美しい色です。
決定したのはこちらの色。布によっても雰囲気が違いますね。渋くてとても素敵な色です…!
これで染めた手ぬぐいが、ワークショップに使われます。もちろん参加者の方にはお持ち帰りいただけますよ。
銭湯の黒湯から染めた手ぬぐい だなんて、なんて銭湯好きのココロをくすぐるフレーズでしょうか!
「ゆ」マーク!くるみボタン。
イベントに向けて、この染めた布を使ったいろいろなグッズが制作される予定です。今回見せていただいたのは 「くるみボタンバッジ」 。
くるみボタン製造卸の 「ファッションメイト片岡」 さんによる、くるみボタンバッジ(試作)です!
うおお、可愛い…!!
渋い黒湯の布でくるまれた、ころんとしたくるみボタンをピンバッジに仕立てたもの。中心部分の 「ゆ」 の文字は、活版印刷によるものだそう。
こちらは当日、弁天湯さんでのイベントに参加した人だけがゲットできる記念品 になる予定です。要チェック!
黒湯でつくるシャンプーワークショップ。
イベントのもうひとつの目玉は、黒湯でつくるシャンプーワークショップ 。
創業60年・化粧品製造メーカー 「タマ美容化学」 さん監修のもと、お好みの香りをつけたシャンプーをつくる体験ができます。
シャンプー材料と黒湯を混ぜて、エッセンシャルオイルで香りをつけて、オリジナル黒湯シャンプー の完成!
タマ美容化学さんのヘアケア用品は、手作りで安心して使えるものばかり。実は私も、浅草海苔を使ったシャンプーを愛用中です。
「自分でつくった作りたてのシャンプーを、その日のうちに銭湯で使う」。そんな贅沢な体験ができるのも、モノマチイベントならではですね!
♨イベント概要♨
気になるグッズやワークショップ盛りだくさんのイベント、概要はこちらです。今から予定をあけて、どうぞお楽しみに!
【イベント概要】
下町文化の銭湯を体験したことない方や銭湯好きな方にも更に興味を持って楽しんでいただいと去年からスタートしたイベントです。
第二回目になる今回は、銭湯のお湯(井戸水)に着目しました。
台東区浅草橋にある辨天湯の番頭さんに銭湯の基本事項から「井戸水(黒湯)」の歴史や効能、家庭用のお風呂のお湯(水道水)との違いなどをお話していただきます。
また、お話だけでなく、浴室内の清掃体験や写真撮影、関連企業さんとのモノづくりワークショップをお楽しみいただけます。
さらに、浅草の蛇骨湯さんの黒湯で染めた生地を使用したオリジナル布商品やシャンプー、入浴券などが入ったここだけでしか手に入らない限定お土産付!全てのイベントをクリアして頂いた暁には、一枚一枚職人さんが箔押しして作成した超オリジナル「辨天湯マイスター」の認定証と湯バッチ(ピンバッチ)を進呈致します。
聴いて納得、体験して楽しい、お土産でご自宅でも銭湯気分を堪能できる銭湯満喫イベントです!!
【体験内容概要】
・辨天湯番頭さんのトーク(銭湯の基礎と井戸水・黒湯について)
・モノづくりワークショップ(黒湯染め手ぬぐいポーチ作りor黒湯シャンプー作り)
・浴室内清掃体験と記念撮影
・一番風呂または足湯
・コースを最後まで参加して頂けた方に「辨天湯マイスター」の認定証とピンバッチを進呈
【コース・手土産内容】(要事前申し込み)
土曜: 「黒湯染め手ぬぐいに布スタンプでオリジナル手ぬぐいポーチ作り・一番風呂体験コース」
辨天湯さん裏手にある浅草橋工房さんにて、黒湯染め手ぬぐいを使った手ぬぐいポーチ作りワークショップ→番頭さんのトークショー→辨天湯に移動→浴室内の清掃体験と写真撮影→解散(任意で一番風呂体験)
お土産: 黒湯染め手ぬぐい・辨天湯マイスター認定証と認定「ゆ」バッチ・手作りシャンプー・入浴券
日曜: 「黒湯シャンプー作り・足湯体験コース」(午前・午後 共通内容)
辨天湯さんにて、足湯に浸かりながら番頭さんのトークショー→黒湯を使ったオリジナルシャンプー作り→浴室内の清掃体験と写真撮影→解散
お土産: 黒湯シャンプー・黒湯染め手ぬぐい・辨天湯マイスター認定証と認定「ゆ」バッチ・足湯入浴券
【日程・募集人数・参加費】
・2016年5月28日(土)
13:40~15:30:黒湯染め手ぬぐいポーチ作り・一番風呂体験コース
定員:20名 参加費:5000円
・2016年5月29日(日)
10:00~11:30:黒湯シャンプー作り・足湯体験コース(午前の会)
定員:10名 参加費:3500円
13:00~14:30:黒湯シャンプー作り・足湯体験コース(午後の会)
定員:10名 参加費:3500円
【お申込み・お問い合わせ】
下町銭湯体験-公式サイト
http://shitamachi-sento.tokyo/
申し込みは
土曜日→ http://sento-1.peatix.com/
日曜日→ http://sento-2.peatix.com/
問合せ先メールアドレス
shitamachi.sento@gmail.com
黒湯豊富な大田区に生まれ、銭湯の恩恵を受けてスクスク育ちました。
X大田区中心に、日常的に銭湯利用中。本業は植物やお花のアレコレ。