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2015年7月10日に銭湯を舞台にした全天球PVを公開したアイドルグループ・GRAZIE3(グラッチェスリー)。今回より東京銭湯でスタートした、銭湯にゆかりのあるクリエイターを特集する企画「クリエイターの銭湯お湯かけ論」の第一回目のアーティストとしてインタビューを遂行した。
銭湯PV撮影秘話のみならず、10代の純粋な女の子が語る”銭湯”に対しての思い出やイメージとは。
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Interview & Edit:ゆざめレーベル、ヤマモト(東京銭湯)
ーー最初に、お一人ずつ自己紹介をお願いします。
野島朋華(以下、野島):野島朋華です。GRAZIE3の切り込み隊長です。2ちゃんねるを観るのがすごく好きです。
朝日野まお(以下、朝日野):17歳の朝日野まおです。「魅惑のほっぺた〜」という自己紹介をしています。
桜木美香(以下、桜木):食べるのと料理を作るのが大好きな桜木美香です。銭湯は、多いときは週一で行っています。
倉田愛梨(以下、倉田):普段は「愛梨の愛を〜?」「くらった〜」という自己紹介をやっています。倉田愛梨です。身長145cmで、ウサギの枕が無いとずっと寝れません(笑)。アイドルが大好きです。
ーーありがとうございます。まず、7月10日に銭湯を舞台にした全天球PVが公開されましたが、感想を聞かせてください。
野島:私、銭湯は1回行ったことがあるのですが、行ったのが結構小さい時で、小学3、4年生位の時だったのであんまり覚えていなかったので、銭湯へロケに行くのがすごく楽しみでした。牛乳の瓶とかあるじゃないですか。コーヒー牛乳とか。そういうのが楽しみで、あるのかなー?と思っていたんですけど、ちゃんとあるんですよね。フルーツ牛乳とか、いっぱい瓶も置いてあって……。あぁ、ちゃんと置いてあるんだぁ〜って感動しました。あと銭湯自体に独特の「匂い」があるじゃないですか。私、匂いが好きなんです。学校の保健室の匂いとかも好きなんですけど、銭湯もいい匂いがして「あぁ、これが銭湯だぁ」ってすごく感動しました。PVを撮る時も、細かい所までちょっと”昔”が残ったような感じの銭湯で感動してワクワクしました。
桜木:私の地元の銭湯は入浴料金が640円なんですけど、PVを撮ったみやこ湯さんは460円なので「安いなぁ」と思って。地元の銭湯と撮影した銭湯の違いを比べてみるのが、発見があって楽しかったです。
倉田:洗面器に温泉のマークが描いてあるのが面白いなと思いました。それをPV撮影では積み上げて私が崩すところがあって。それがすごく楽しかったです。
野島:うん、楽しそうだったね。
朝日野:牛乳を飲むシーンがあるんですけど、あれ実は撮り直したんですよ。最初、私が蓋をパカッて開ける時に緊張のあまり勢いよく開けたら「ピシャー」って噴出して、自分の衣装に牛乳被っちゃって(笑)。それで顔真っ青になって「やばいやばい」って焦りました。こぼれたのが少しだったのでバレなかったんですけど……。
桜木:いやいや、バレてたからね(笑)。
ーーそれはNGにはならなかったんですか?
朝日野:その後ちゃんと撮り直したんですけど、その事故を引きずって私、PVでは「やばい……」って顔してると思います。蓋も慎重に開けてます(笑)。そのあたりも見返してもらえると面白いと思います。
※全天球対応のブラウザやアプリでご視聴ください
ーーまおさんは天然キャラなんですか?
朝日野:天然っていう訳じゃないんですけど……。
桜木:どんくさいっていうか……(笑)。
朝日野:結構、言われ放題です。でも私たまに、馬になりたくて……。
ーー……え?
野島:突然「私、馬になりたい!」って言って、一人で走り出すんですよ。
倉田:それを街中でも普通にやるから周りにいる私達が恥ずかしいんです。
朝日野:みんな他人のフリするんですよ。ついて来てくれなくなります。
ーー良いポジションを獲得していそうな感じですね(笑)。ちなみに、皆さんの中で銭湯はどういうイメージでしたか?
野島:銭湯って聞くとやっぱり、桶の「カポーン」って響く音が印象的ですね。あとはちょっと古めなイメージです。
倉田:私は今まで「銭湯」と「温泉」って一緒だと思っていたんですけど、今回初めてPVの撮影で銭湯に行って「全然違うんだ!」って思いました。
桜木:うんうん。銭湯はおじいちゃんが番台に立って、「はいどうぞ〜」ってタオルとかを渡しているイメージですね。
野島:あ〜確かに。温泉は女将がロッカーの鍵とかを渡す感じだもんね。
朝日野:私はすごく小っちゃい頃、銭湯はおじいちゃんに連れて行ってもらっていたので、男湯に入っていました。逆に女湯に入るのがすごく恥ずかしかったのを覚えています。
桜木:男湯と女湯が繋がるドアがある所もありますよね。
野島:そんなのあるの!?
朝日野:あと、天井が繋がっているから反対側の音が聞こえるよね。聞き耳澄ませてたりしてたなぁ(笑)。
ーー銭湯の古風なイメージについて、実際に行かれてどうでしたか?
朝日野:私はプロデューサーさんに「銭湯の曲を作るよ」と言われたときに、最初は「え?何言ってんだろう?」って思ったんですよ(笑)。PVも銭湯で撮ると言われて少し戸惑っていたのですが、実際に銭湯に行ってみたら懐かしい気持ちがよみがえってきて、嬉しかったです。小っちゃい頃に行っていた銭湯は無くなっちゃったんですよ。だから久しぶりに行けて嬉しかったなっていうのはありましたね。
野島:私は割とレトロな感じがすごく好きなので、今回のちょっと古めの銭湯っていう舞台には心がくすぐられましたね。使い古されている牛乳瓶ケースとか、そういう細かい所にも趣があるなって思いました。
桜木:スーパー銭湯には無い「富士のペンキ絵」や「番台」を見て、「これが本当の銭湯だ!」って思いましたね。
倉田:私の住んでいる家の周りには銭湯があまり無いので、今回初めて銭湯を見て「これが銭湯なんだ」って不思議な気持ちになりました。
ーーもし銭湯で働くとしたら、どんなことをしたいですか?
倉田:私は浴場の床のタイル掃除をやってみたいです。
桜木:私は沢山お客さんを入れるために呼び込みをやりたいです。
朝日野:似合いそう〜!
野島:私は番台をやりたい! PVの撮影の時も番台に座らせてもらったんですけど、番台から見える角度にテレビや漫画もあって、すごく楽しそうだなぁって。
朝日野:私も番台がいいなぁ。昔おじいちゃんと行っていた銭湯は少し高い位置に番台があったんですよ。その見渡せる感じが楽しそうだなって思いますね。あとは牛乳の売り子をやりたいです!
ーー歌詞にも出てきますが、今では銭湯へリフレッシュしに行く方も多いかと思います。皆さんのリフレッシュ方法を教えてください。
野島:私はお風呂の湯船に入って携帯で2ちゃんねるのまとめサイトを見ることです。忙しいと見ないじゃないですか。なのでお風呂に入っている時に「へぇ〜、今日こんなニュースがあったんだぁ、今日はこんな面白いスレが立ってるんだぁ」って思いながらスクロールしています。湯船に浸かっているので体の疲れも取れて、忙しかったのもリフレッシュ出来ます。
倉田:私はヲタ活しています。(好きなアイドルの)曲を流して自分の好きな推しの名前を全力で叫んだりしています。私の弟もアイドル好きでヲタクなんですけど、私がミックスしたい時は弟にアイドル役をやらせて、弟に向かって全力でケチャしています(笑)。弟と一緒にヲタクして遊んでいます。
ーー桜木さんはなにかリフレッシュ方法はありますか?
桜木:銭湯で、サウナに入ったら水風呂に入るじゃないですか。それを家でもやります。サウナを湯船に見立てて、湯船に入って水シャワーを浴びて、の繰り返しをやってリフレッシュしています。
野島:美香ちゃんは本当、お風呂好きだよね。
桜木:うん。私、普段食べ過ぎちゃうんですよ。それをリセットするために、体重を落とすために銭湯に行っている時もあります。
野島:なんかお風呂行けば痩せる感あるよね。
ーー銭湯に行かなくても、お風呂に入っているんですね。
桜木:入ります。湯船に浸かります。
ーー皆さんがお風呂あがりに飲む一杯を教えてください。
野島:私は飲むヨーグルトですね。ヨーグルト味が好きなので。PV撮影の時も飲むヨーグルトを飲みました。銭湯の方が好きなのを一本飲んでいいよって言ってくださったので、各自好きなのを選んだんです。最初、牛乳かと思ったんですがよく見たら飲むヨーグルトのラベルが貼ってあって、「絶対これしかない!」って、一気飲みしました。
桜木:黒烏龍茶です。牛乳はちょっと苦手なので……。お風呂入ったら、多分体重が減っているじゃないですか。そこに、さらに黒烏龍茶で体重落とそう作戦です。
朝日野:私は牛乳です。おじいちゃんと行っていた銭湯の牛乳は、紙製の蓋を針を刺して開けるタイプだったんです。それがすごい好きで。ずっと飲んでいたのが牛乳だったので、牛乳で定着してしまっています。他に何があっても牛乳を飲んじゃうと思います。
ーーPV撮影をしたみやこ湯の牛乳瓶の蓋はプラスチック製でしたよね。
野島:だから溢しちゃったんじゃないの(笑)?
朝日野:「刺すやつどこ?」みたいな。紙の蓋を開けるための器具は壁に掛かってるんですよね。そこじゃないと開けられないから、掛かっている所まで行って開けるの。
野島:私も、学校の牛乳は紙の蓋だった。頑張って爪で剥がして開けてたなぁ。
倉田:私の学校の牛乳はパックにストローでした。でも私、牛乳飲めないから毎日飲んでなかったですけど。
朝日野:給食とかで飲む牛乳と、銭湯で飲む牛乳って、なんか全然違うんですよね。多分(湯あがりで)さっぱりしているから。なんか「銭湯だから」っていうのがあるのかなって思います。「銭湯だから」飲んだ牛乳はすごく美味しい。場所があるから、洗脳されているような感じです。
ーーありがとうございます。最後に、アフターストーリーが東京銭湯で8月より連載されます。意気込みとファンの方へのメッセージをお願いします。
野島:GRAZIE3は「ストーリーモード」の楽曲をメインにしているのですが、今までは曲の中で歌詞が物語になっているだけだったのですが、アフターストーリーでは、また違う形で「ストーリーモード」が表現できることがすごく嬉しいです。色々な形でGRAZIE3の「ストーリーモード」が展開されていったら楽しいなと思います。「ストーリー」を楽しんでいただきたいです。
桜木:銭湯に来るお客さんにもこの曲を知ってもらいたいです。聴いた方みんなが、浴場にある洗面器で踊り始めちゃうくらい広まったらいいなって思います。
倉田:GRAZIE3は「ストーリーモード」の楽曲をやっていますが、「ストーリーモード」をやっているアイドルは他にいないと思います。「GRAZIE3は他のアイドルとは違うことをやっている」という事を、「ストーリーモード」だったり、「全天球動画」を通して沢山の人に知ってもらいたいです。
朝日野:PVが「全天球」で、舞台が「銭湯」というのは、すごく珍しいと思うんです。PV自体も、場所自体も。全天球だとぐるぐる見渡せるんですけど、推しカメラみたいな感じでメンバー一人ずつ見ることができるんです。だから一人一人見てもらって、一人ずつの良さを知ってもらって、ライブにも来てもらいたいです。沢山みんなに知ってもらえたらいいなと思います。
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