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東京に銭湯は600軒以上あり、あなたの街にもあります。
知らない銭湯。行ったことがない銭湯。行ってみたい銭湯。
そんな銭湯を、銭湯好きの記者達が実際に取材し紹介していきます。

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【葛飾区 / 金町駅】番台式の銭湯!けど脱衣所からは見えません!レトロ銭湯、金町湯【PART.1】

〒125-0042 東京都葛飾区金町5-14-9

都内各地に600軒ほどが存在する銭湯。取材の度に知らない駅に降り立ち、知らない町を歩くのも1つの醍醐味です。
今回降り立ったのは「葛飾区」の「金町駅」。
中川と荒川に挟まれた地域で、駅前は程よく商店街が栄えており長閑な雰囲気です。

今回向かったのは土地の名前をそのまま冠した「金町湯」。タイトルにある通りの「THE・レトロ銭湯」でした。


  威厳の感じる入口は千鳥破風!


「金町駅」の南口を出て右の金町末広商店会の通りを6分ほど歩いていくと「金町湯」はあります。

葛飾区金町湯20160217

入口は立派な「千鳥破風」!
周りに大きなビルがないのと、歩道も確保された広めの道路沿いにあるためひときわ威厳が感じられます。

葛飾区金町湯20160217

暖簾を潜ると入口から男女に別れたドア。そう!入口は番台式です。
正面の小さな黒板に月の休日が書かれています。それでは男湯からご紹介して行きましょう。


  「金町湯」の創業は昭和18年!


葛飾区金町湯20160217

こちらが男湯の脱衣所です。広がるレトロ空間!まさに「THE・レトロ銭湯」といった雰囲気ですね。

葛飾区金町湯20160217

昔ながらのマッサージチェアに日差しが気持ち良い縁側。

葛飾区金町湯20160217

隅には横尾忠則氏の銭湯ポスターが飾られていました。
たまに見かけることもありますがだいぶ古いのでこれって割と貴重なものなのかも…。

現在は葛飾区の金町で銭湯を経営されていますが、店主さんの家系の銭湯遍歴は、最初に義祖父が新潟から出てきて色々な銭湯で丁稚として働き、1軒目の銭湯は神田で開業していたようです。

その後昭和18年に「金町湯」を建てたので2016年現在で73年の歴史を持つ銭湯です。
しかし昭和32、3年の頃一度「金町湯」は火事に焼かれ建て直しているので現状の建物では57、8年の歴史となります。

現在の店主さんはお婿さんで以前はサラリーマンをしていたのですが、義父が体を壊したタイミングで15、6年前から「金町湯」の店主さんとなりました。


  番台でも店主さんからの目は気にならない!「金町湯」の仕掛け。


代々銭湯家系の店主さんであれば単純にお仕事なので気にしない方が多いのですが、サラリーマンから銭湯を継ぎ、更に番台に立つとなると着替えが見えてしまうのは恥ずかしいとのことで、「金町湯」の脱衣所にはとある仕掛けが…。

それがこちら。

葛飾区金町湯20160217

!?

画像を見てお分かり頂けるでしょうか!

葛飾区金町湯20160217

そう!こちらの「金町湯」の番台ではロールカーテンがかかっているので脱衣所の目隠しができるのです!
時代に合わせてフロント式に改装する銭湯が多い中、番台を残したまま目隠しが出来る設備には驚きました。

元々銭湯家系でない店主さんならではの着眼点ですね。


  浴場には麦飯石を使った浴槽と富士のペンキ絵!


葛飾区金町湯20160217

レトロ銭湯定番の富士のペンキ絵は中島盛夫氏の作品です。
「金町湯」では3年に1度の周期で描き変えてもらっているそうです。四角と丸い浴槽とシャワー、スチームサウナの設備が並びます。

葛飾区金町湯20160217

「金町湯」のお湯には薬石として知られている「麦飯石」(ばくはんせき)が使われており、「麦飯石」に含まれる天然の有効成分を肌から吸収し、温泉効果を得ましょう。
「麦飯石」の微粉末は医薬部外品として承認されているものなので疲労回復、神経痛、荒れ性などの各種皮膚病にも効果があります。


以上「金町湯」の男湯側の設備をご紹介しました。
なかなかのレトロ銭湯「金町湯」ですが、脱衣所のロールカーテンにより若い人も行きやいと感じる人も多いのではないでしょうか?

次回【PART.2】では女湯側の設備を「金町湯」のお客さん事情なども含めてご紹介していきます!

AUTHOR

日野 祥太郎

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スチームサウナ番台式入口葛飾区金町湯金町駅
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