今回は千葉の銭湯を初取材!千葉には幕張メッセくらいしか行ったことがなかったので若干小旅行(?)気分で行って参りました。
場所は検見川町。近くには検見川神社という立派な神社があります。
1200年ほどの歴史があり、素盞嗚尊(すさのおのみこと)が祀られ、災厄消除を祈った神社であるそうです。
そんな歴史のある検見川神社がある京成千葉線「検見川駅」から徒歩7分ほどの場所に今回ご紹介する「梅の湯」さんがあります。
神社の歴史に比べると年代は浅く感じてしまうかもしれませんが、それでも「梅の湯」さんも100年ほどの歴史があり長きに渡り地元の方々に愛されている銭湯です。
近年は店主さんのとある想いにより遠方からのお客さんもチラホラ。いったい何があったのでしょうか?
というわけで今回も写真多めでお送りします!
検見川駅を降りるとそこは穏やかな住宅街です。故にあまり目印となるようなものが周りに無いので google map を頼りに歩いていくとまず目立つのがこの壁!
営業時間と定休日、電話番号が塀の壁に直接書かれてありました。とても大胆です笑
入り口正面には傘入れがあり、左が男湯、右が女湯となっております。
今回も男湯からご紹介していきます!
まずは脱衣所です!
入り口は番台式となっており、仕切りの壁にはドリンクやお風呂用具の販売ケースとは別にカップラーメンなどの食料品も置いてありました。
検見川駅周辺はコンビニなどが無いのと、東日本大震災の時に物流が止まってしまい、ご近所の方達のために仕入れ始めたのがきっかけでした。
カップラーメンは全品100円!その安さ故に売れても儲けはあまり無いのですがご近所の方達に喜ばれるので続けているとのことでした。
あ、千葉県の銭湯の入浴料金ですが、写真では見づらいのですが大人が430円、中人が170円、小人が70円となっております!
男湯の脱衣所にはラジカセが置いてあり(懐かしい…)常連さんは聴きたい曲の入ったカセットテープを置いてって、入浴時にかけてもらうという常連さんならではの楽しみがあります。
脱衣所横には昔は池だった庭と縁側があります。
春には大きな椿が咲くらしく、庭の大岩と共に風情のある情景となっております。
椿は親族経由で分けて頂いたという総理大臣賞を取った椿だそうです!取材時期が春に合わなかったことが悔やまれます。
手前にはベッドがあり、フットマッサージ機を寝ながら使用できます。
そして脱衣所、浴場には男湯女湯共にたくさんの蓮の花の写真が飾ってありました。
これは「梅の湯」さん近くの東大のグラウンドで発見された3000年前の蓮の実を発芽させたものだそうです。
色とりどりの写真はとてもきれいですので是非ご覧になってください!
それではいざ浴場へ…。
日当りの良いキレイな浴場ですね!浴場の壁にも蓮の花の写真があります。
壁絵は丸山さんの作品で大槌町の蓬莱島は描かれていました。
入り口横にはシャワーも完備。
浴槽は薬湯と…
ジェットバスの付いた泡風呂となっております。
泡風呂はめっちゃ泡出ます!気泡が大きく消えにくく、入っていて気持ちが良かったです。
そして脱衣所を跨いで露天風呂もあります。
「じっこう」の薬湯です。「じっこう」は浸かった後もずっと体がポカポカして温かいので良いですよ。
「梅の湯」さんの周りは住宅街ということもあり高いビルなどがないため、露天の空は抜けが良く、「銭湯の煙突と空と雲」という景色が格好良すぎて僕は露天だけで30分ほど景色を眺めながら浸かっていました。
昔から「鉄塔」と「空」の風景に何故かノスタルジックな気持ちに引き込まれるのでこの景色はツボでした。
以上が「梅の湯」さんの男湯の全景となります。
全国各地色々な銭湯がありますね!
ただ、ここ「梅の湯」さんの一番の特徴は実は女湯にあり。
記事タイトルにあるように店主さんの「東日本大震災」の復興への熱い想いから当時はメディアを賑わすことがありました。
次回【PART.2】ではそんな想いと共に女湯をご紹介できればと思います!
銭湯とデザイン。社会事業会社「Tokyosento Inc.」代表取締役とデザイン会社「DSCL Inc.」取締役を兼任しています。 現在は新しく銭湯を中心としたコミュ二ティの活性化やソーシャルデザイン領域をやっています。
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