今回ご紹介するのは文京区の富士見湯さん!
ここ数年は銭湯の廃業が続き、年50軒ほどのペースで減って行ってるのですが文京区も先日「月の湯」さんが廃業されてしまいましたね。
文京区の銭湯は現在7軒。どこもカッコイイ銭湯ばかりですが富士見湯さんも相当にカッコイイです!見よこの昔ながらの入り口!屋根!囲い!やはり破風造り造りの銭湯はいいですね。
囲いの上に積まれた岩もまた渋い。目隠しのためでしょうか。
富士見湯さんは現二代目の親父さんが昭和12年から営業し初め、昭和31年に現状の状態に建て替え、その後3回の中普請(なかぶしん)を経て現状の形態で営業されてきました。
そんなトラディショナルな雰囲気たっぷりの富士見湯さんを、男湯からご紹介していきます。
まずは入り口の靴箱から。左が男湯、右が女湯ですね。
中央には九谷焼の孔雀のタイル絵。入り口横の緑のタイルもまた味わい深い柄ですね。
番台タイプの入り口を入って行き、まずは脱衣所です!
渋い!そしてキレイ!
番台タイプの銭湯で、その前にはテレビが置いてあり最初に行った日は店主さんが野球中継を見ておりました。
そしてお客さん各々で椅子に座ってくつろぐ。そんな日常の風景のある脱衣所です。
天井は格天井(ごうてんじょう)でこちらも昔ながらでカッコイイ!
脱衣所のベンチ裏には縁側があり…
池には鯉が泳いでおります。
入り口から脱衣所と、トラディショナルな雰囲気満点ですね!
それでは浴場に行ってみましょう。
壁には富士のモザイク絵がしつらえてあり、浴槽は水風呂、低温風呂(約41度)、ボディーマッサージ、高温風呂(約45度)、薬湯(約46度)となっておりました。
入り口横にはシャワーもあります。
浴場にはシャンプーとボディーソープが備え付けてあるのでタオルだけ持って行けば大丈夫です。
そして脱衣所もそうでしたが浴場もキレイです。
もちろん昔ながらの雰囲気はありますが、長く現状の形で営業されてるにも関わらずキレイな浴場であるのは店主さんの掃除が上手なおかげですね!
ちなみに富士のモザイク絵は昭和31年の建て替え当時のままのものらしいです。
この日は熱湯と水風呂の往復を4回ほど…まだ暑さの残る8月でしたので気持ちが良かったです。
「東京の銭湯」というよりも「大江戸の銭湯」と言った表現の方がしっくりくる銭湯です。
そんな文京区の「THE 銭湯」富士見湯さん、次回【PART.2】では女湯をご紹介します。
お楽しみに!
銭湯とデザイン。社会事業会社「Tokyosento Inc.」代表取締役とデザイン会社「DSCL Inc.」取締役を兼任しています。 現在は新しく銭湯を中心としたコミュ二ティの活性化やソーシャルデザイン領域をやっています。
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