東京の新名所、スカイツリーを望める墨田区の下町銭湯、御谷湯さん!
前回【PART.1】より引き続き御谷湯さんのレビューを書かせていただきます。
【PART.1】では1階、4階を紹介させていただきましたが、5階の浴場もまた違った味わいがあります。
それでは早速見ていきましょう。
いきなり浴場の写真ですが、こちらの写真では一見4階との設備さはあまり無いように感じるかもしれませんが、それでも大きく違うところが…それは…
天井が高いことです。
家風呂とは違う、銭湯に行きたくなる理由の1つとして、高い天井による開放感があるかと思います。
リニューアルして設備は一新すれども銭湯らしさは残すというデザイン性の妙がこういったところでも表現されています。
そしてその天井が高くなった壁部分には…
富士の絵!
まだ描いて間もないので発色がとてもいいですね。緑と青、そしてパステルカラーの色彩バランスがカッコよく、額に入れて家に飾りたい!
右隅に丸山さんと町田さんのサインが書かれております。
こちらも黒湯の高温(43〜44℃)、中温(38.5〜40℃)、低温(23〜25℃)風呂が並び(温度感が非常にちょうどいい…!)奥にはこちらも4階同様に露天風呂!もちろんスカイツリーが見れますよ〜。
打たせ湯、座風呂、マッサージ風呂も一緒ですね!
そしてその奥の浴槽はくすり湯となります。4階では不感温温泉となっていたところですね。
上から柔らかい採光が採られており昼間の入浴は気持ちがよさそうですね。
5階は脱衣所も天井高し!
と、全浴場を廻らせていただいたところで御谷湯さんの設備全容は以上になります。
1階、4階、5階の床はどこもバリアフリー。1階の一室には障がい者の方用のお風呂。そして浴場内では補助用の手すりが多く、障がい者の方やご年配の方にも優しい作りとなっていました。
そういったお風呂の機能としての福祉設備が充実している御谷湯さんですが、福祉に関わる銭湯としての特徴はそれだけではありません。
実は御谷湯さんの2階、3階には障がい者就労支援施設になっており、障がい者の方が浴場の掃除をするという就労訓練の場ともなっております。
お風呂周りの設備の話だけではなく、そこからまた踏み込んだところで福祉を考えられておられる御谷湯さんならではの施設運営ですね。
リニューアルされて間もない御谷湯さんですが、今後も障がい者の方の手によりこの綺麗さは保たれていくことになるでしょう!
そして【PART.1】の1枚目の写真で紹介させて頂いた3代目のシンさんですが、実はなんと音楽レーベル【カクバリズム】所屬のバンド、【片想い】の方でした…!!
音楽と銭湯のハイブリッド…!!羨ましいですね…!!
そして御谷湯さんの【サイト】では浴場部分をつかったデイサービス事業に参入する企業や施設を募集しておりますので、興味のある方は是非ご連絡してみてはいかがでしょうか。
余談ですが取材は日曜日の開店前にさせていただいたのですが、取材を終え外に出ると既に多くのお客さんが…。
御谷湯さんは温泉が出るので温泉好きの方もいらっしゃってたように思います。全部くくって、お風呂って最高ですね!
以上、地域の福祉型銭湯、御谷湯さんでした!
銭湯とデザイン。社会事業会社「Tokyosento Inc.」代表取締役とデザイン会社「DSCL Inc.」取締役を兼任しています。 現在は新しく銭湯を中心としたコミュ二ティの活性化やソーシャルデザイン領域をやっています。
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