こんにちは、ayumiです。
先日、北陸新幹線が開通してからはじめて石川県まで、少し遠出をしてきました。メインは九谷焼の陶器市を訪れる旅だったのですが、近くに「加賀温泉郷」があると聞きつけ、金沢駅からレンタカーでひとっ走り、行ってまいりました!
今回は、途中に立ち寄った九谷の里の様子もちょっぴり交え、石川県は加賀温泉郷の一つ「山代温泉」を中心にご紹介します。
ひとっ風呂前に、ちょっと寄り道
金沢駅から南西へ、日本海の海岸線と平行して走る国道を進むこと約40分。最初の目的地である九谷焼の窯元「上出長右衛門窯」さんに到着。
東京でも度々目にする、若者に人気の「笛吹シリーズ」の湯呑。スケボー柄なんかもあって、とっても可愛いです。上出長右衛門窯のオンラインショップでも購入可能ですよ。
訪れたのがちょうどGW真っ最中だったので、上出長右衛門窯ではこの時期恒例の「窯まつり」が行われており、轆轤場や絵付場も無料で見学する事ができました。
さて、それでは本題の「山代温泉」へ向かいましょう。
上出長右衛門窯からは、さらに車で福井方面へ30分ほど。金沢駅から直接だと1時間くらいのドライブで到着です。
美食家、魯山人も滞在した名湯、山代温泉のシンボル「古総湯」
国道沿いっぽい景色がだんだんと温泉街のそれに変わり、街の中心街に入ると、お目当ての「古総湯」の立派な外観が見えてきました!
わー!
こちらが山代温泉「古総湯」の外観。佇まいがとっても美しい!こけら葺きの屋根と、写真では少しわかりにくいのですが、カラフルなステンドグラスの窓が印象的です。
二階は休憩所になっているようです。
高まる気持ちをおさえつつ、いざ、入湯してみると・・・
引用:http://www.yamashiro-spa.or.jp/model/399
う、う、うつくしー!
「古総湯」は、明治時代の総湯を復元し作られた山代温泉の新しいシンボルで、外観や内装だけでなく、「湯あみ」という温泉に浸かって楽しむだけの当時の入浴方法までも再現し、現代に当時の様子を伝えています。石けんやシャンプーの利用は不可。カランもありませんので、十分にかけ湯をしてから、湯船につかります。
入浴作法がわからず不安な方もご安心を。フロント係の方が、丁寧な説明をして下さいます。
内装には当時最先端だったステンドグラスが施され、湯船に綺麗な色彩を落とします。また、タイルは地元が誇る九谷焼のもの!当時のままの絵柄を忠実に再現しているんだとか。
そもそも「総湯」とは、北陸特有の「共同浴場」の呼び名だそうです。ため息がもれるほど美しい、今となっては日常離れした趣のある共同浴場を、観光客に混ざって地元の方々が普通に使っている姿がとても印象的でした。たぶんそれが「総湯」の本来の姿なんでしょうね。
泉質はこんな感じ。源泉かけ流しです。
ナトリウム・カルシウムー硫酸塩・塩化物泉(低張性・弱アルカリ性・高温泉)
湯上がりは外から見て気になっていた二階の休憩室へ。
引用:http://www.yamashiro-spa.or.jp/model/399
こっちもラブリー!
風が通ってとても気持ちのいい空間です。キンキンに冷えたお水を頂きました。
ちなみにこちらの古総湯、夜になると・・・・
こ、これまたうつくしー!
まるでジブリ作品の中に入ったようなノスタルジックな趣が。飛んで火に入る…ということで、ついついもう一回入ってしまいました。夜の古総湯もまた、雰囲気が違っておすすめです。
他にも見どころいっぱいの「加賀温泉郷」
山代温泉はこちらの「古総湯」と、お隣にある「総湯」を中心に、温泉宿が数多く立ち並んでいる、なんとも素敵なエリアです。「古総湯」と「総湯」のセット入浴券も売られているので、すかさず「総湯」にも入りましょう。
山代温泉 総湯
〒922-0256 石川県加賀市山代温泉万松園通2-1
古総湯の目の前が総湯です。こちらが総湯の門構え。ブイシーです。
門は魯山人ゆかりの旧吉野屋旅館のものだそうです。
引用:http://www.yamashiro-spa.or.jp/model/399
総湯の中はこんな感じ。古総湯とはまた違う魅力、開放感があります。総湯には洗い場もあるため、地元の方々の御用達度は総湯の方が高いようで、わたしが訪れた時も多くのお客さんで賑わっていました。温泉はこちらも源泉100%の加水なし。天窓から差し込む光を眺めながらリラックス。最高です。
湯上がりは、隣接する休憩コーナーでKING OF ONSEN FOOD、温泉たまごも頂きました♡
とろっとろやで。
片山津温泉 総湯
〒922-0412 石川県加賀市片山津温泉乙65-2
もうひとつご紹介するのがこちら。山代温泉から金沢方面へ向かう北陸自動車道にのるため、最寄りの片山津ICに向かったのですが、その途中になんと加賀温泉郷のもう一つの代表格、「片山津温泉」があるぞ!ってことで、こちらも総湯にお邪魔してきました。
こ、これまたおしゃれー!
片山津温泉の総湯は、山代温泉とは打って変わってスーパーモダンな佇まいで出迎えてくれました。加賀三湖の一つ、「柴山潟」のほとりに鎮座するこちらの総湯さん、なんと、資生堂アートハウスやニューヨーク近代美術館、そしてわたしの大好きな丸亀市猪熊弦一郎現代美術館などを手がけた大御所建築家、谷口吉生氏によるデザイン。(入浴後に知るというビックリサプライズ)
浴室はまるで湖に浸かっているような錯覚をおぼえる「潟の湯」と、四季折々の風景が楽しめる「森の湯」があり、1日おきに女湯と男湯がシフトするようになっているようです。
引用:http://sou-yu.net/menu/machiyu.html
引用:http://sou-yu.net/menu/moriyu.html
こういうかっこいい施設が、さりげな〜く温泉街の中にあって、かっこいいからって周りの環境を壊さずにむしろ調和していて、さらには銭湯価格という事もあり、利用者が地元の人だらけ!という、なんだか「観光客ですみません」とにやけてしまうような、そんな素敵な場所なのであります。
わたしは「森の湯」に入りました。「潟の湯」も入りたかったなー!
今回ご紹介したのは山代温泉と片山津温泉のみとなりましたが、「加賀温泉郷」には他にも、美人の湯で知られる「粟津温泉」や大自然の中で温泉が楽しめる「山中温泉」があり、「加賀四湯」とも呼ばれています。どの温泉も、かっちょいいWEBサイトで出迎えてくれますので、詳細はぜひそれぞれリンク先をご確認ください。わたしも次回こそは四湯制覇したいと思います。
加賀温泉郷ではなんと、夏にフェスも開催される予定だそう。tofubeatsや、TOWA TEI氏など大御所からアップカミングなアーティストまでをラインナップ中とのこと。東京や大阪などからの宿泊付きバスツアーもあるみたいなので、要チェックですね。
みなさんも北陸に行かれる際はぜひ。金沢からちょっと足を伸ばして、昔ながらなのにどこか新しい、「共同浴場」の文化に触れてみてはいかがでしょうか。
銭湯の美しいタイル絵なんかを眺めうっとりしながらお湯につかっては日々のぼせています。
WEBSITEINSTAGRAMお風呂上がりは近所のしぶめの居酒屋で湯上がり一杯が鉄則です♨
普段はものをつくったりしています。