日々銭湯に通う人々は、どんな理由で、どんな想いで、銭湯に行くのだろう? 銭湯の魅力って、なんだろう? その答えはきっと、ひとつじゃない。きっとそこには、その人ならではの楽しみ方や、理由がある。 “Humans of 入浴” は、銭湯の千差万別な楽しみ方に焦点をあて、銭湯通いの極意をいろんな人たちにインタビューすることで、その魅力を掘り下げてみよう! という、東京銭湯の連載企画です。
Vol.11:AKI HONYA at 笹塚温泉 栄湯
連載企画“Humans of 入浴”、第11回目にご登場いただくのは、本谷亜紀さん、30歳。
人材系の会社で広報を担当されている亜紀さんは、「ラーメン評論家」としても活躍されています。年間350杯(!!)も食べるほどラーメンをこよなく愛する彼女は、最近「ラーメン後の銭湯」にドハマりしているとのこと。
今回、亜紀さんに『笹塚温泉 栄湯』近くのおすすめラーメンを教えていただけることになりました。『笹塚温泉 栄湯』から徒歩15分ほど、京王線幡ヶ谷駅から徒歩2分ほどの「我武者羅」。新潟のご当地ラーメン「生姜醤油」ラーメンを味わえるお店です。入口ののれんが銭湯っぽい……!
こちらが亜紀さんおすすめの「生姜醤油のらぁ麺」。
「キリッとキレのある醤油スープに生姜のスパイス感が良く合うんです。麺はほどよく固めで、おいしいスープを引き立てます! 生姜はだんだん溶かしながらいただくのがおすすめ。食べ進むほどに生姜のすっきり感が増すので、最後の一口までおいしくいただけます」(亜紀さん)
ラーメンでお腹いっぱいになった後は、今回のお目当て『笹塚温泉 栄湯』へ。
渋谷区、京王線笹塚駅から徒歩4分ほど、笹塚小学校の向かいの建物です。この日は日曜日の開店直後ということもあり、沢山のお客さんで賑わっていました。
『笹塚温泉 栄湯』のお気に入りポイントは「都内駅近なのに温泉を気軽に楽しめること、綺麗なサウナがあること」だそう。
♨ 亜紀さんの銭湯極意 ♨
Q:よく行く銭湯は?
熱海湯(神楽坂)です。
あつ湯が好きなので、熱海湯の温度設定がお気に入り。自宅でも46度~48度くらいのお風呂に入ります。摂取したラーメンの塩分を抜くために、汗をたくさんかくんです!
Q:銭湯に行く時間は?
ラーメン取材の合間に行くことが多く、いわゆる「お遍路型」なので、時間は特に決まっていません。サウナが好きなので、一時間くらいゆっくり滞在して、次の仕事へ気持ちを切り替えます。
Q:お風呂あがりに飲むなら?
ビール!
Q:銭湯に持って行くものを教えてください。
メイクセット、歯磨きシート、ヘアトリートメント。保湿クリームは使わなくなったコンタクトケースに入れて持ち歩きます。かさばらないし、漏れることもないので便利ですよ。これらをガサッとジップロックに入れていきます! サウナでゆっくりする時は浄水機能付きの水筒を持っていくことも。
Q:「私だけのこだわり入浴術」はありますか?
サウナがあれば、サウナと水風呂を3往復はしたいところ。湯船の中では疲れがたまりやすい足首をよく揉みほぐすようにしています。
Q:銭湯とあなたの出会いは?
地方のラーメン店ロケで、取材の合間時間の有効な使い方として銭湯と出会いました。ラーメンを食べまくっていると体がどんどんむくんできてしまうので、次の1杯もおいしく食べるために、今では銭湯が生活に欠かせない存在です。
Q:あなたと銭湯にまつわるお話を聞かせてください。
「おいしい水のあるところにおいしいラーメンがある!」というのが持論なのですが、良い銭湯も良い水の場所にあると思います。ラーメンのリサーチのために1人で遠征する事が多いですが、銭湯に行けば意外と話しかけてくれる人がいるので、寂しい思いはしません。
Q:あなたにとってズバリ、銭湯の魅力とは?
リフレッシュとしての魅力はもちろん、その土地の雰囲気を知れる場所だと思っています。地方出張が多いのですが、銭湯で聞こえてくる方言に癒されています。都内でも地域によって銭湯の雰囲気が全然違いますよね。おいしいラーメンと銭湯は完璧な相性だと思っています。
第11回“Humans of 入浴” 、いかがでしたか? ラーメンを毎日のように食べている亜紀さんにとって、銭湯は心身のメンテナンスに必要不可欠な存在。美味しいラーメンを食べ、熱い湯で汗を流す。ストイックにお仕事を頑張る女性の銭湯活用法を教えて頂くことができました。
次回の “Humans of 入浴” もどうぞお楽しみに!
“Humans of 入浴” は、銭湯の千差万別な楽しみ方に焦点をあて、銭湯通いの極意をいろんな人にインタビューすることで、その魅力を掘り下げてみよう!という、TOKYO SENTOの連載企画です。