明治当時の入浴が楽しめるisikawa sento style
北陸新幹線の開通以降、関東在住者でも格段に足を伸ばしやすくなった北陸地方。今回ご紹介する山代温泉「古総湯」は、新幹線開通後、大人気の観光地となった金沢から、南西へ国道を走ること約1時間くらいのドライブで到着する、のどかな温泉街にある公衆浴場です。
山代温泉は、かの美食家、魯山人も滞在したことで知られる土地。周囲には九谷焼の窯元が点在し、金沢観光だけでは味わえない、温泉郷ならではのゆったりとした時間を過ごす事ができます。
訪れてまず驚くのは古総湯の外観。佇まいがとっても美しい!こけら葺きの屋根と、写真では少しわかりにくいのですが、カラフルなステンドグラスの窓が印象的です。
こちらの「古総湯」は、明治時代の総湯を復元し作られた新しい山代温泉のシンボルで、外観や内装だけでなく、「湯あみ」という温泉に浸かって楽しむだけの当時の入浴方法までも再現し、現代に当時の様子を伝えています。石けんやシャンプーの利用は不可。カランもありませんので、十分にかけ湯をしてから、湯船につかります。入浴作法がわからず不安な方もご安心を。フロント係の方が、丁寧な説明をして下さいます。
内装にも当時最先端だったステンドグラスが施され、湯船に奇麗な色彩を落とします。また、タイルは地元が誇る九谷焼のもの!当時のままの絵柄を忠実に再現しているんだとか。
そもそも「総湯」とは、北陸特有の「共同浴場」の呼び名だそうです。ため息がもれるほど美しい、今となっては日常離れした趣のある共同浴場を、観光客に混ざって地元の方々が普通に使っている姿がとても印象的でした。たぶんそれが「総湯」の本来の姿なんでしょうね。
泉質は下記の通り。源泉かけ流しです。
ナトリウム・カルシウムー硫酸塩・塩化物泉(低張性・弱アルカリ性・高温泉)
温泉の温度は40〜42℃くらいでしょうか。のぼせやすいわたしでも十分ゆっくり「湯あみ」を楽しむことができました。入浴後には二階の休憩所にあがって、冷たいお水を頂きましょう。
山代温泉はこちらの「古総湯」と、お隣にある「総湯」を中心に、温泉宿が数多く立ち並んでいる、なんとも素敵なエリアです。近くにある「片山津温泉」や「粟津温泉」、「山中温泉」もおすすめですよ。
銭湯の美しいタイル絵なんかを眺めうっとりしながらお湯につかっては日々のぼせています。
WEBSITEINSTAGRAMお風呂上がりは近所のしぶめの居酒屋で湯上がり一杯が鉄則です♨
普段はものをつくったりしています。