こんにちは。バスクリン銭湯部の小松です。
社員の交流や健康増進などを目的に、銭湯を巡っているバスクリン銭湯部。
第5弾は、あの映画「テルマエ・ロマエ」のロケ地。東京都北区、巣鴨の「稲荷湯」です。
実は、僕自身、今回が巣鴨デビューということで、銭湯だけではなく、その道中もしっかり楽しんできました。
この日、銭湯部の活動には、社員7名が集結。
「稲荷湯」の最寄駅は、地下鉄の西巣鴨駅(または板橋駅)ですが、
健康と風情を求め、一駅先の巣鴨駅からスタートです。
この日は快晴、暑くもなく寒くもない昼下がり。
秋を感じるさわやかな気候の中、のほほんとした空気が漂っていました。
巣鴨地蔵通商店街。
日本を代表する商店街、といっても過言ではありません。
今回の目的地「稲荷湯」は、この商店街を抜けた先にあります。
商店街の入り口でお漬物屋さんを発見。
いきなり寄り道してしまい、「つけものきゅうり」丸ごと1本を購入。
これからの軽い運動と入浴の前に、塩分と水分を補給です。
巣鴨といえばここ、「とげぬき地蔵尊」。
大きな常香炉で、お線香のけむりを全身に浴びてから、お参りをしてきました。
しかし、名物の「洗い観音」は、行列がすごすぎて断念……だって目的は「稲荷湯」ですからね(笑)。
こちらも巣鴨名物、「マルジ」の赤パンツ。
愛用者で、最近結婚し、幸せいっぱいの千原ジュニアさんにあやかり、「マルジ」オリジナル赤パンツを購入。
良いことあるといいな!もちろん、入浴後、赤パンツに履き替えたのは言うまでもありません。
古きよき昭和の香り溢れる巣鴨。
おばあちゃんの原宿と言われることもありますが、全然そんなことはありません。
この日も老若男女さまざまな人々で賑わい、むしろ若い人のほうが多かった印象です。
活気溢れる巣鴨の商店街を抜け、歩くこと約10分。
街並みはだんだんと住宅街へと移ります。
「稲荷湯」は、そんな閑静な住宅街の、狭い路地裏に佇んでいます。
創業は明治時代で、現在の建物は築85年。昔ながらの風情溢れる「ザ・日本の銭湯」です。
映画「テルマエ・ロマエ」の、あのシーンが想い起こされますね。
お風呂が沸(わ)いた、を意味する「わ」の木札もオシャレです。
お店の計らいで、この日はなんと、「バスクリン ゆずの香り」を、イベント風呂として入れていただきました。
それを知らせるお手製の看板が素敵です。社員として、とても嬉しくなりますね。
館内は、昔ながらの番台スタイル。
近年急激に減っている、「男の夢」の詰まった番台が、ここにはまだあります(笑)。
ちなみに、こちらは現地合流組の川久保さん。
若手メンバーのために、貴重な入浴・銭湯の歴史の本も持参していただきました。
入浴の知識、教養を高めるのも、銭湯部の活動目的の一つです。
浴室のペンキ絵は、これまた銭湯の大定番「富士山」。
内湯を露天風呂のように彩るペンキ絵。富士山を眺めながらの湯浴みは、心も身体も開放的な気分になりますね。
なお、女湯は、これまた素敵な景観の「能登半島」のペンキ絵が味わえます。
お風呂は、深めと浅め2種類の熱湯と、ぬるめのシルク風呂。
今回は浅めの熱湯に、業務用「バスクリン ゆずの香り」を入れていただきました。
手前味噌ですが……鮮やかなグリーンの湯色と、さわやかなゆずの香りが最高でした(笑)。
湯上りの一杯は何を飲むか、いつも迷うところです。
「稲荷湯」さんの飲み物コーナーは、棚6段、充実のラインナップ。
女将さん曰く、フルーツ牛乳やコーヒー牛乳は、今でも根強い人気なんだそうです。
入浴後は番台前で仲良く揃って水分補給。
散歩の適度な疲れをお湯で癒し、皆さんスッキリさっぱりしています。
ちなみに「稲荷湯」さん、現在でも手間のかかる薪を燃料に、お湯を沸かしています。
建物も湯使いも昔ながら。このままの姿で、後世に残していきたい貴重な銭湯さんですね。
ぬるめのシルク風呂を作ってから、子供連れのお客さんも増えたんです、と番台の女将さんが嬉しそうに話されていたのが印象的でした。
運動してお風呂に入れば、やはりお腹が空きます。
「稲荷湯」を出た後は、板橋駅近くの居酒屋へ。懇親会も兼ねて、お腹も満たしました。
この日は、バスクリン銭湯部の若手メンバー以外に、社内の重役の方も参加。
普段会社では、あいさつするぐらいでしたが、銭湯を通して、部署や年齢、役職の垣根を越えて、交流を深められました。
過去の商品や会社の歴史の話も、僕ら若手社員にとっては新鮮そのもの。
あらためて、銭湯には人を仲良くさせる不思議な力があることを感じました。
今回の「稲荷湯」巡りを通じて、巣鴨の商店街の方、参拝の方、銭湯の番台の方、常連のお客さんなどなど、たくさんの出会いがありました。
銭湯は、ただのお風呂ではなく、この出会いと交流こそが「魅力」。
行きつけの銭湯への道中、たまには少し足を伸ばしてみませんか。
いつもの銭湯で、いつもとは違う、素敵な発見や出会いがあるかもしれませんよ。
バスクリン銭湯部。バスクリン入社以前は銭湯に勤務。
交通事故(知床にて、車でヒグマに衝突し頚椎骨折)の後遺症のリハビリで湯治を体験し、お風呂・温泉に目覚める。 現在総入湯数は1,300以上。
主な資格:温泉ソムリエ、温泉入浴指導員、銭湯検定4級