こんにちは。
前回に引き続き、江戸川区は新小岩駅近くの「一心湯」さんをご紹介しています、ayumiです。
【PART.1】では女湯のほっこりタイル絵を中心にご紹介しました。今回は、気になる男湯の様子と、一心湯の歴史を掘り下げてみようと思います。では、さっそく男湯へ。
ごめんくださーい!
カッパ、天女の如し
こちらが男湯の脱衣所。一心湯の今は無き煙突の様子や、以前描かれていたタイル絵の紹介などのパネルが目をひきます。湯上がりに火照った身体を冷ましながらその銭湯の歴史を知る、最高ですね。
そしてこちらが男湯内部!か、か、かわいい!
イルカやトビウオに乗ったカッパのタイル絵が描かれています。カッパ、天女の如しです。美しい。こちらの絵は西荻窪の天徳湯でも見た記憶があるなあと思っていたら、一心湯の酒井さんも、足立区のプールに描いてあった絵を使ったと仰っていたので、タイル屋さんがお持ちのクールな雛形のようですね。
カッパ、色っぽいなあ〜。
男湯の洗い場。ピカピカです。
女湯同様にゆったりとした浴槽が2つ。こちらも水まくら付き。
男湯のタイル絵も、素敵でしたね!
続いては、一心湯さんの歴史に触れてみようと思います。
明るく元気でお優しい、一心湯の酒井さんと、その歴史
一心湯の創業は昭和9年 (1934年) の11月。今年で82年目を迎えます。数年前に共に歩んできた奥様をご病気で亡くされ、一時は廃業を考えられたそうなのですが、江戸川区の区長さんや、一心湯のお風呂を楽しみにしているお客さん達に支えられ、存続を決意。現在は息子さん、娘さんたちの力を借りながら営業を続けられています。
酒井さんが先代の後を継いだのは18歳の時。当時はお客さんが一日に1000人 (!) を越えるような日もあったそう。そしてさかのぼること約30年前、創業から50年が経過したのを期に、建物全体の建て替えを行い、番台からフロント式に。フロントにする事で若いスタッフもお店に立つことができるようになったんだとか。
既にご紹介した一心湯の顔ともいえる2つのタイル絵は、この30年前の建て替え時に生まれました。とても奇麗に保たれていたので、30年も経ってると聞いてびっくり。ペンキ絵よりも劣化しにくいというのも頷けます。
そんなわけで、30年前の大規模な建て替えと、その後の中普請、そして東日本大震災を期に、戦前戦後を共にした煙突の取り壊しやガス化を行って、現在の形に落ち着いた一心湯さん。
運営は骨が折れる、それでも「明るく」
一心湯のフロントや脱衣所には、お客さんからもらった絵や置物、組合や区から贈られた賞状、取材で訪れた著名人たちからのサインなどがたくさん飾られています。昔は組合長も務められていたという、酒井さんの明るいお人柄が随所に溢れているようです。
玄関は江戸川区、建物の後ろ側は葛飾区に位置しており、周辺のお客さんはどちらの区からもいらっしゃるので、割引の規定が区の取り決めで違ったりする分、なかなか難しいところもあるんだとか。
それでも「明るくね」と笑って取材に答えてくださった酒井さん。最後は「今日は楽しかったよ!」と笑顔で見送ってくださいました。
みなさんもぜひ「一心湯」へ。毎月シーズナルなイベント湯もあるよ!
銭湯の美しいタイル絵なんかを眺めうっとりしながらお湯につかっては日々のぼせています。
WEBSITEINSTAGRAMお風呂上がりは近所のしぶめの居酒屋で湯上がり一杯が鉄則です♨
普段はものをつくったりしています。