今回は都会の中の都会、「麻布十番」に佇む「港区」の「竹の湯」を取材させていただきました!
前情報では温泉が売りだと聞いているこの銭湯。徹底解明していきます。
見渡す限り大きなビルが立ち並ぶ「麻布十番駅」から徒歩6分。土地柄「こんな所にはたして銭湯があるのか?!」と疑問に思いながら歩いて行くと…
ドーンとありました、「竹の湯」さん。
黄色い看板が目立ちますね。ほかにも港区の銭湯情報や黒美水の細かな説明などが外に貼り出されていました。
それでは特徴を詳しく紹介していきます!
♨ 竹の湯の創業は大正2年!
すごい歴史ですね!
もとは化粧品の販売・営業をしていたという店主の娘さんによると、この銭湯を昭和18年に祖父が買い取り、それから代々と受け継いでいるとのこと。
昭和26年の東京大空襲では煙突以外が焼かれてしまい、そこから改修を繰り返して昭和62年にはフロント形式に、また平成23年には新たに水風呂を設置するなどして現在の状態に変わっていったそうです。
♨ 路地裏に位置する銭湯としての細かな工夫!
まず、案内してくれる電柱があることです。それも複数箇所にありました。
マンションや雑居ビルなどがひしめき、人通りも多いため迷いやすい麻布十番。
このような電柱広告を置いてくれるのは当たり前のことに見えて、やっている銭湯は少なく、はじめてのユーザーにとっては非常にありがたいです。
♨ 「竹の湯」の気遣い設備!
驚いたのは靴入れの鍵とロッカーの鍵が連動していること。
靴入れの鍵をロッカーの裏側に差し込むようにしたことによって靴入れの鍵をなくす心配を減らしたり、下足の出しっぱなしを防ぐなどの効果があります。ホテルみたいですね。
トイレも扉の取っ手を黄色にしたり、便器の隣に手すりを設置するといったバリアフリー設計になっています。体が不自由な人をいたわる姿勢が伝わってきます。
♨ 男湯はこちら!
竹の湯はフロントの左側が男湯となっています。
とてもキレイですね…!清掃も行き届いていて非常に清潔感があります。
♨ 「竹の湯」最大の売り「黒美水温泉」!
熱めのお湯、ぬるめのお湯、水風呂と3種類あり、全て床下100mから引き上げた黒美水温泉を使ったものとなっています。
黒美水とは、コーヒーのような黒褐色のお湯です。その透明な黒色を見た瞬間思わず「おーーっ!」と大声を出してしまいました。
このような色になるのは太古の植物が変化した物質や海底のドロ、火山灰などが地下水に溶けだしたためだということ。
療養泉に属しているこの泉質は、神経痛、筋肉痛、関節痛といったものから消化器、皮膚にまで幅広い効能を持っています。
(黒美水温泉の詳しい説明や効能は竹の湯ホームページも合わせてご覧ください!)
URL http://homepage3.nifty.com/takenoyu/
男湯のタイル絵は壮大なヨットの絵。よくある富士山の絵とはまた違った開放的な趣があります。
以上が【PART.1】の内容です!【PART.2】では女湯、客層、銭湯事情などについて更にご紹介していきたいと思います!
続く!!!
心も体もあたたかく満たしてくれる銭湯のような存在を目指し、日々の冷たい現実と戦う社会人。
銭湯アドベンチャーズ東京というサークルのメンバーです。