本日ご紹介する銭湯は大田区にある「美奈見(みなみ)の湯」さん。
美奈見の湯というちょっと変わった名前は、銭湯のある場所のかつての地名に由来するとのこと。
中の様子を見てみましょう!
お客さんどうしの会話が今にも聞こえてきそうな広いロビー。
何気ない会話の中からお互いを気遣う心が生まれる、東京の銭湯の典型的な例だとご主人はおっしゃいます。
こちらは男湯の様子です。
手前の赤いお湯は日替わりの熱湯。そして奥には……
温泉のような雰囲気がたまらない岩風呂!
こちらは少しぬるめに設定されています。
女湯の脱衣所にはレトロなドライヤーを発見。
こちらは女湯のサウナの様子。テレビがあるのもうれしいポイントですね。(のぼせないように注意!)
男湯、女湯ともに岩風呂とサウナが併設されています。
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ここからは美奈見の湯の特徴をご紹介したいと思います。
♨︎美奈見の湯の特徴その1 365日営業
365日毎日営業する理由を尋ねると、ご主人は笑ってこう答えてくれました。
「コンビニだって閉まっているとみんな困るでしょう?それと同じです」
銭湯に行く我々にとってはありがたいことですが、休まず営業するはとっても大変なはず。それでも毎日銭湯を開くのは、お客さんにとっての銭湯のあるべき姿を追い求めた結果なのかもしれません。
♨︎美奈見の湯の特徴その2 人気の朝風呂
365日営業の美奈見の湯、なんと朝風呂も毎日営業なのです!毎晩帰りが遅い人たちにとっても朝風呂の存在はうれしいですよね。
朝風呂をはじめた当初は十数人しか来なかったそうですが、今では毎日90人近くが訪れるほどの大盛況っぷり。その秘訣はとにかく毎日開けておくこと。そうすることで近所の人たちに知ってもらうになり、次第にお客さんも増えていったのだそうです。
営業時間中にのぼりを掲げておくのもご主人のこだわりのひとつ。営業していることを一目でわかるようにすることがお客さんを増やしていく秘訣なのだとか。
♨︎美奈見の湯の特徴その3 充実したサービス
サウナ無料、ドライヤー無料、さらにWi-Fi環境も整っているというまさに至れり尽くせり。また朝風呂利用者には入浴セットも貸し出してくれます。もちろんこちらも無料!
「銭湯はサービス業そのもの」と語るご主人。ほかの銭湯に行ったときに見たことや感じたことを大切にし、またスーパー銭湯などの入浴施設やゴルフ場などのサービスを見習い、積極的に取り入れていったのだそうです。
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残念なことに美奈見の湯は2016年3月31日をもって閉店するそうです。
閉店の理由についてはご主人のブログの中でも書かれていますが……
どうやら「次のプラン」も考えられている様子。
難しい課題も多い銭湯事情。美奈見の湯の閉店は寂しいですが、まだまだ野心を燃やしていらっしゃるようです。これからが楽しみですね!
実はご主人、美奈見の湯のほかにも墨田区の松の湯の経営もされています。
こちらの銭湯もよろしくお願いします!
美奈見の湯のみなさま、ありがとうございました!!
夢は銭湯でライブをすること。
熱い湯と水風呂が好きです。