はじめまして。
東京銭湯ライターに仲間入りさせていただきました。みやべえです。
小さいころから長野、仙台、青森と豪雪地帯で育ったため、いつもデフォルトでそばにあった銭湯。
「ひぃぃぃさむいさむい」と言いながらりんごほっぺで銭湯に浸かり
「ひゃぁぁあちいあちい」と気持ちよがる少しMっ気の香る楽しみは
東京で大人になった今も変わりません。
今日のような寒い日に銭湯の看板を見ると
Mっ気が騒いでゾクゾクします。
1回目の今回は、東京で2年間通い妻のように通い続けた、愛する高円寺の銭湯のお話です。
高円寺の文化も溶けこむ自然回帰水
古着やライブハウスのメッカでもあり
50年以上続く阿波踊りの聖地でもあり
若者サブカルチャーと伝統が混ざり合う
下町のサラダボウル的な街、高円寺。
そんな高円寺北口を出て純情商店街を5分ほど歩くと、
細い路地にはアンバランスなほどどっしりとした瓦屋根の銭湯、小杉湯があります。
鯉の暖簾をくぐって中に入ると、
カウンターの前に小さい水飲み場。
90mの深井戸水に自然回帰システムとやらでエネルギーを与えた、自然回帰水という水をお風呂に使っているのが小杉湯の特徴です。この自然回帰水、普通の水より吸収効果が高く、お肌にもよいとのことでアトピー肌が良くなったとか、むくみが減ったというコメントが張ってあったりします。(書いてあることが素晴らしいのですが、効き方はたぶん個人差があるかと。)
ペットボトルも売っているのでおうちに持って帰ったりお風呂でこうやって飲むこともできます。
小杉湯のお風呂は
•美肌効果を謳う40度とちょっとぬるめの
ミルク&岩盤浴泉風呂
•ゆずや薬草などのちょっと熱めな46度の
日替わり&岩盤浴泉風呂
•全国の温泉の泉質を再現した
3タイプのマッサージバス
•自然回帰水掛け流しの水風呂
と、銭湯にしてはかなり充実したラインナップ。
週末に温泉ピラティス教室を開いたり
作家さんのギャラリーとして場所を貸したり
銭湯という人の集まるスペースを
お風呂以外でもうまーく使っていて
高円寺らしいサラダボウルな一面も持った銭湯です。
ここがすごいよ小杉湯その1
そんな、お風呂も雰囲気もいい感じの小杉湯
なのですが、この銭湯のいいところは
深夜1時45分と夜遅くまで営業しているので
社畜深夜族にやさしい。
というところ。
終電ギリギリまで仕事に追われ、深夜1時くらいにダバダバと滑り込んでも、「ゆっくりあったまっておいでね〜」 と番台のおじさまが快く入れてくれます。「あー今日頑張ったなーなんか自分にご褒美ほしいなぁ」と思ったときなんかにピッタリ。
レンタルタオルも1枚借りられます。(2枚目以降は有料です)
昔、「いつどこで好きな人に出会うかわからないから私はいつも勝負パンツはいてるの」
と豪語する合コンマスターと呼ばれる友人がおりましたが、
私はいつどこで銭湯とソウイウカンケイに
なってもいいように常にタオル1枚は
かばんの中に常備している銭湯オタク
なので、タオル1枚借りられれば
仕事帰りだろうが全然楽しめます。
おすすめですよ、カバンに常備タオル。
夕方から22時くらいまではご高齢の方や親子連れも多いものの、
深夜の銭湯は仕事帰りなのかライブ帰りなのか
30前後の女盛りな女性が意外とたくさん。
家に帰って一人でぼーっとするよりも、
みんな何してから来たのかな~とか考えながら
銭湯に浮かんでぼーっとしているほうがなんだか癒されます。
ここがすごいよ小杉湯その2
小杉湯のもう一つのいいところは
銭湯に来る人(女性)がけっこうストイック。ということ。
みんなやたらと水風呂に入るんです。
水風呂のある銭湯は多いですが、
たいていちっちゃーく端っこにあったり、
ご高齢の方がたまに入っていたりするくらいで、
銭湯の女性風呂の水風呂ニーズって見た感じ
あまり高くないように感じます。
温泉では、入っている方多いんですけどね。
そんな中、この小杉湯がお勧めしているのは温冷浴。
正式には温冷交互浴と言うのですが、水風呂と
あったかいお風呂に交互に入る入浴の仕方。
冷→温→冷→温→冷→温→冷
(最後水風呂!ひぃぃ!)
てな感じで、1分くらいずつ交互に入ります。
こうやって入浴すると、末端神経が温度変化で
活発になることで、血行が良くなったり
乳酸などの疲労物質や老廃物を排出しやくすくなるので、
ダイエットにも良し、
アンチエイジングにも良し、
疲労回復や風邪予防にも良しという
健康にも美容にもイイことづくめな入浴方法。
温冷浴は水風呂で始まり水風呂で終わる
「冷⇒温」が基本ですが、最後に水に入るだけでも大丈夫です。
※冬場はちょっと修行風味になるので
私はあったかいお風呂で始まりあったかいお風呂で終わります。。
小杉湯はこの温冷浴のススメが各湯船の上に貼ってあるので、
若い人から家族連れ、おばあちゃんまでみんなまあ水風呂に入る入る。
の〜んびり長く入る地方の温泉ならともかく、
街の銭湯の水風呂に女性4.5人がひしめき合い、
水風呂から温風呂へ颯爽と洗い場を行き来する
光景は、小杉湯ならではな気がします。
え?ここ来たら水風呂入るの当たり前でしょ?的な雰囲気に後押しされて
頑張って水風呂に入ると、つめたいけどなんとなく柔らかい水。
お風呂上がりも内側からぽかぽかしますよ。
高円寺に来たら是非足を運んでみてください。
ちなみに昨日は小杉湯もクリスマスっぽい感じでした。
洋風の鈴なのに、にじみ出る和風感。
新年はどうなるのか楽しみです。
ではでは!
国内から海外まで銭湯・温泉を巡り♨︎に浸かっています。露天風呂・混浴・炭酸泉が好き。長風呂は苦手。blogはこちら→みやべえの今日のみや風呂http://miya-be.hatenablog.com/
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