京王線・千歳烏山駅のほど近くにある『増穂湯』さん。
この銭湯、なんと軟水を使用しているとのこと。一体どんなお風呂なのでしょうか。今回取材させていただくことができましたのでご紹介します。
♨︎行き方♨︎
千歳烏山駅南口からまっすぐ伸びる商店街を歩いていきます。
突き当たりを右に曲がり、パチンコ屋さんの横の道を進んでいくと…
すぐに見えてきました、「本格サウナ ますほ湯」の看板。ここまで5分足らず!近い!
「軟水浴泉 つるつるの湯」という看板に興味をそそられます。
(「ますほ湯」と「増穂湯」、両方の表記をするようですがこの記事内では後者に統一してお伝えします。)
♨︎増穂湯の歴史♨︎
取材当日、出迎えてくださったのは 二代目店主の出口忠人さん。
我々取材班に増穂湯の歴史を教えてくれました。
創業は昭和29年。現在の北区で銭湯を始めた初代(忠人さんのお父さん)が新たな地を探し求め、出会ったのがこの烏山だったといいます。以来60数年、地元のお客さんを大切にしながら営業を続けてきました。
そして時は流れ、家にお風呂があるのが当たり前の時代に…。
「近所のお客さんにもっと来てもらいたい」
「家では味わうことができないお風呂を提供したい」
このような願いから平成元年、忠人さんは軟水風呂を始めることを決意。
またこのときに合わせて番台からフロントへリニューアル。女性のお客さんにも喜ばれる銭湯を目指したのです。
増穂湯という屋号は、出口さん一家のルーツである石川県・能登半島にある「増穂が浦」という地名からつけられているのだそうです。故郷への思いが込められた屋号、素敵ですね。
♨︎軟水を使用したこだわりのお風呂♨︎
それでは中の様子を見てみましょう。まずは男湯から。
高い天井と立派な富士山のペンキ絵!東京の銭湯を象徴する造りです。
ペンキ絵は取材の一週間ほど前に塗り替えられたばかりでした。ピカピカで美しい。
特殊な装置でカルシウムやマグネシウムが除去された軟水は刺激が少なく、アトピーの方や小さいお子さんでも安心して入ることができるそうです。さらに洗い上がりの髪の毛は柔らかく仕上がり、リンスも要らないのだとか。環境にもお財布にもやさしそうですね。
43度前後と少し熱めのお湯ですが、浸かってみるとお湯あたりはとてもやわらか。湯上がりの肌もすべすべ!女性のみなさんにぜひ来ていただきたい。記者は男ですが。
看板にもあった通り、このようにサウナも完備。
立って着替えることが難しいご高齢のお客さんのために、脱衣所には椅子を配置。
「お客さんの行動をよく見ているんだよ」という忠人さん。
お客さんを大切に思う気持ちがここにも表れています。
今回はここまで。後半に続きます!
夢は銭湯でライブをすること。
熱い湯と水風呂が好きです。