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東京に銭湯は600軒以上あり、あなたの街にもあります。
知らない銭湯。行ったことがない銭湯。行ってみたい銭湯。
そんな銭湯を、銭湯好きの記者達が実際に取材し紹介していきます。

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【練馬区 / 武蔵関駅】練馬の外れのホット空間「第二亀の湯」前編 カムバック銭湯記 第1回

〒177-0051 東京都練馬区関町北1丁目15−7

みなさん初めて銭湯の存在を知ったのはいつか覚えていますか?地域によっては銭湯がないところもあります。

生まれが茨城の私もそんなひとり。当時、テレビなのか何のかはすっかり忘れてしまいましたが、銭湯の存在を知りました。
それは初めて人生に「銭湯」の二文字が刻まれた、まさにファーストコンタクト銭湯!恐らくみなさんも子供の頃に
訪れたことでしょう。そして祖父の家に行った時に念願のリアル銭湯デヴュー!そう、あの頃は楽しかった・・・
何か知らんが銭湯楽しい!行くのも楽しい!思い出しても楽しい!銭湯には何かウキウキさせる何かがあった。
最高だぜ銭湯!オイ!ボウズ!湯船にタオルを入れるんじゃねぇよ!走るなあぶねーぞ!なんて言われながら・・・

そして、私は年をとった・・・

思春期特有の恥ずかしさゆえか、それともわざわざ風呂に入るために外出する面倒くささからか、
すっかり「風呂はシャワー派」などとほざく軟弱な若者に成り果ててしまいました。その頃からか銭湯には良い思い出を持ちつつも、
何故か少し距離を置いてしまうことに。一度そうなると、まぁ行かなくなるわけですよ。それなりに理由をつけてね。
そんなこんなで30代に差し掛かる頃にはガチガチの銭湯コンプレックスを身にまとっていたわけです。
でも、心の奥底にはずっと小さな火種がくすぶっているのを知っていました。そう‥それは、

 

銭湯には何かあるんじゃね?

 

だっておかしいでしょう。風呂ならうちで入ればいい。入浴剤だって沢山あるわけです。
でも惹きつけられる何かがある。野球は球場で。サッカーはスタジアムで。映画は映画館で。
ホームシアターでは満足できない何かがそこにあるわけですよ、きっと!それでは戻ろうではないか、その何かを探しに!

そして、私は帰ってきた。カムバック銭湯!

こういうことは勢いが大事!
とりあえず最初は近所の銭湯に行ってみる事にしました。
いきなりアウェーに行く事もない。カムバック派にはハードルは低い方がええんや。
と、いうわけで訪れたのは西武新宿線の武蔵関駅から約3分の第二亀の湯さん。
練馬区第二亀の湯20150605-1

外観はこんな感じ。
それにしてもこの武蔵関駅というところは、はっきり言って何もない。住んでる私が言うのだから間違いない。
でも、そんなところにもディープな空間があるわけですよ。それもこの第二亀の湯の周辺に!
安売りで有名なアキダイさんに、某有名大学野球部御用達の中華屋さん、練馬区役所が運営しているリサイクルセンターなどなど
住んでみれば分かるディープ空間。そんなコミュニティの中心にどかっと銭湯がある。
これは、やっぱ何かあるんじゃ・・・

練馬区第二亀の湯20150605-2

雨の日も風の日も暑い時も寒い時も銭湯でホットして下さい
カムバックを果たそうとしている私に向けられているとしか思えない優しい一言!
しかも「お願い」だしねコレ。さっそく第二亀の湯IN

練馬区第二亀の湯20150605-3

練馬区第二亀の湯20150605-4

練馬区第二亀の湯20150605-5

おおー、こ、こ、この感じっ!
忘れていた何かがフツフツと蘇ってきますな。何だかウキウキしているぞ、駆け出したい気持ちを抑えろ私!
マナー違反だぞ私!まずはこれを読んで落ち着くんだ!

これであなたも今すぐ銭湯へ行ける!【銭湯ビギナーへ送る書】

ううむ、勉強になる。特に私のようなカムバック派には必読のコラム。カムバック派はブックマーク推奨。
ちなみに、あまりにウキウキで色々と忘れても大丈夫。第二亀の湯さんでは手ぶらセットが220円で。カラータオルが240円で買えます。
念のため、私もレヴューのために手ぶらセットを購入。個人的にはてぶらセットは最低限といった印象なので、身体をふくためにカラータオルを購入
するか、タオルをもう一枚持っていくのが吉のようです。

そんな感じで服を脱いでいると、隣には常連さんらしきおじいさんが涼んでいるではないですか。もうね、プロを見る眼差しですよ。
久しぶりの銭湯、ビギナーな私にとってはゴリゴリのアスリートに見えてくるわけです。羨望の眼差し。
先輩!そんな堂々と私も涼みたいっす!リラックスしているおじいさん頭からのぼる湯気が「早くお前も蒸されてこい」と囁いてくる。

そして不思議なことに裸になるにつれて、なんかどんどん心がオープンになってくるんですよ。
もうね、この時点でかなり前向きな気持ちになってる。ああ、このままお湯に浸かったらどうなってしまうんだ。
心も、身体も、ガチガチだった銭湯コンプレックスも脱ぎ捨てて、いざ入浴!
といったところで、次回へ続きます。

次回:第二亀の湯さんの詳細レポ&店主高野さんの熱いお言葉に、私はまた銭湯に秘められた何かを知るのでした。お楽しみに。

AUTHOR

岩崎 宏俊

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武蔵関駅第二亀の湯練馬区
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