今回は田園都市線の池尻大橋駅から少し歩いたところにある「文化浴泉」を取材させていただきました!
実は、私自身もプライベートでよく利用させていただいているお気に入りの銭湯であり、かつ銭湯マニアの間では知らない人はいないであろうとされる有名な銭湯なため、取材をさせてもらえると知った時はとてもうれしかったです。
そんなこんなで今回も「文化浴泉」の持つ魅力というものを存分に紹介していきます!
THE若者の街「渋谷」から田園都市線で一駅、おしゃれな服装の人たちを横目に「池尻大橋駅」の商店街を道なりに進むと…
ありました!「文化浴泉」。見るからに「これ銭湯?!」みたいなおしゃれな雰囲気が漂っていますね。
最初に説明しておきますと、このような芸術的な造りになっているのは今銭湯業界で名をはせている「今井健太郎」さんが銭湯設計を手掛けたからなのです。
この方は古き良き銭湯をより多くの人に広めるために、その地域地域にあったデザインを施すことで理想的な空間を次々と生み出している建築家です。
他にも同じ目黒区にある光明泉さんや品川区にある戸越銀座温泉さんなど今井さんが手掛けた銭湯は、メディアにも大きく取り上げられています。
さてここで一つ気になりませんか?「地域地域にあったデザインをモットーにしている今井さんが文化浴泉をどのようなテーマにしたのか」ということを。
それでは中に入り特徴を詳しく紹介していきます!
♨ 「文化浴泉」の歴史。
文化浴泉は昭和3年に当時は「文化湯」という名前で建てられました。当時から人気の銭湯だったことに加え、戦争による空襲の被害から運よく免れ戦後も繁盛し続けたそうです。
昭和62年に名称を今の「文化浴泉」に変更し、平成23年頃、先代を活かしつつ7割ほど改修を加え今の形があります。
その中で代々掲げられている経営方針は「商売をしながら町に貢献すること」。最近ではデイサービスを行い、体が不自由な人を車で連れてきて一緒に情報交換をしているそうです。
銭湯は江戸時代からもともとコミュニケーションの場として利用されてきました。デザインを現代風に改装しても昔の良い部分はしっかり踏襲されています。
♨ ずばり「文化浴泉」の特徴は…?
この「文化浴泉」のデザインは一言で表すと「和」、そして当初30代から40代のファミリー層をターゲットにしたかったということでコンセプトを「SLOW」としたそうです。
その意図は「一秒でも長くお客様が居てくれるような空間を提供すること」。その一策としてロビーだけでなく浴槽内にもジャズのBGMを流すという奇抜な取り組みをしています。
実際に入らせていただいたのですが、お湯が流れる音「シャー」という音や桶を置く時の「カコーン」といった音に心を落ち着かせるジャズの音が組み合わさることで、さながらオーケストラのような、音でも楽しめる空間に仕上がっていました。
このようなアイデアをどんどん実施していることでファミリー層はもちろん、深夜を中心に若年層のお客様も多く来店されるようになったそうです。
♨ 「文化浴泉」の男湯の紹介!
フロントから見て右側が男湯になっています。
壁絵は赤富士。全体に描かれているのではなく小さい円の中に描かれています。実はこれ、日本初の試みだとか。
主張が少ないのがかえってクールに見え、非常に趣がありますね。
写真は昼に撮らせてもらったものなのですが夜になるとオレンジのライティングでさらに映えます!
♨ 「文化浴泉」のウリ、nano湯とは…?!
そして「文化浴泉」の得意湯はnano湯!見た目からして肌によさそうな感じや……。
その見た目や名前に違わずこのお湯にはナノバブル粒子が含まれています。
効能としては主にダイエット効果やエステ効果、さらには動脈硬化病変形成の抑制治療の可能性まで秘めているという非常に幅広い効能を持っています。
また、こちらのブースでは毎週日曜日になるとnano湯の代わりに各薬湯を実施しているそうです。変更になるケースもあるので下記に載せてある文化浴泉様のホームページも併せてご利用ください!(ちなみに私がプライベートで行ったときは端恵泉という生薬風呂が実施されていました!)
[文化浴泉:http://bunkayokusen.grupo.jp/]
nano湯の横に位置しているのが軟水白湯。
水質を重視し、カルシウムとマグネシウムを定期的に取り除くことで、泡立ちがよく、突っ張らないお湯になるそうです。
本当にきれいな水なのですがその分手入れも他と比べて非常に大変なのだとか。
水風呂もしっかり設置されています。とても幻想的な空間ですね!水風呂好きにはたまりません!
以上が【PART.1】の内容です!
後半の【PART.2】では女湯や「文化浴泉」の魅力、その他の情報についてさらに詳しく紹介していきます!
続く!!!
心も体もあたたかく満たしてくれる銭湯のような存在を目指し、日々の冷たい現実と戦う社会人。
銭湯アドベンチャーズ東京というサークルのメンバーです。