今日は僕がこれまでに150軒ほど巡ってきた銭湯の中でも、
昭和の時代にタイムスリップできるお気に入りのレトロ銭湯、人形町の「世界湯」をご紹介します。
まず何がいいかって、もう屋号がカッコイイ。
風呂屋で「世界」って名付けるセンス。(ちなみに高田馬場にも世界湯という銭湯があります)
最寄り駅は人形町で、徒歩5分程度の距離です。
世界湯にはいわゆる「ゆ」とか「◯◯湯」といった
暖簾をぶら下げた銭湯らしい入り口はありません。
普通の人はそこが銭湯だと気付かないかもしれませんね。
なので通り過ぎないようにご注意下さい。
こんな感じで入り口が男湯と女湯で分かれています。
こちらは男湯の入り口。
そしてこちらが女湯の入り口。
中に入るとここは番台式です。
元気のいい女将さんと、物静かなご主人が交代交代に出迎えてくれます。
世界湯の脱衣所は、他の銭湯と比べてもそんなに広くありません。
10人もいれば、かなり賑やかな感じになります。
そんな脱衣所は夜になるとスピーカーからクラシックが流れるときがあります。
演歌を流している銭湯もたまにあったりしますが、クラシックはなかなかめぐり逢えません。
湯上がりにクラシックなんて聴いたら、身も心もリラックスできちゃいますね。
お風呂場は脱衣所の大きさから予想して広くないのかなと想像しがちですが、見た目よりも広い感覚を覚えます。
よく見ると、中央のカランには鏡やシャワーがない。
カランのみというのはレトロ銭湯の特徴でもあります。
そのため敷居が低いので広く感じるんです。
ご安心ください、両端にはちゃんと鏡、シャワー付きのカランもありますので。
浴槽は浅湯と深湯の2槽式で、白を基調とした清潔感のあるタイルの浴槽です。
浅湯の方はかなり広々としています。
お湯の温度はどちらも44度~45度くらい。
都内の中でもかなり熱いほうだと思います。
ホント熱い、けどこの熱いのがたまらないのです。
この熱さを我慢して腰を落として肩まで浸かって脱衣所側に目を向けると、
レトロな雰囲気の景色が味わえます。
カランで身体を洗っている人、脱衣所でうちわをはたいて涼んでいる人、
服を脱いでこれから入ろうとしている人、番台の女将と談笑している常連さん。
昭和なニオイがプンプンして、心が踊ります。
僕はこの湯船からの世界湯の景色が大好きです。
そんなレトロ銭湯を満喫した湯上がりはポカリで火照った身体をクールダウン。
うーん、今日も気持ちよかったなぁ。
設備はいたってシンプルなんですが世界湯は単なる銭湯ではなく、
他の銭湯では味わえない身も心もリフレッシュできる魅力的なレトロ銭湯です。
みなさんもぜひ人形町へ寄った際は、ぜひ世界湯へ!
カメラぶら下げて銭湯巡ってます。
湯上がりはポカリ派です。