さて、日々是銭湯。
たまにはちょっと“女子部”らしく。
今回は、美肌の湯があるという「はすぬま温泉」へまいりましょう。
蓮沼(はすぬま)は、蒲田から東急池上線に乗ってひと駅。
時間があれば、蒲田からのんびり歩いても10~15分くらいです。
外観は、住宅街の中にあるごく普通の銭湯。
特にレジャー感はありませんが、地元の方々がしっかり通っている様子です。
下足箱の上には早速 『つるつるすべすべ 美肌の湯』 の看板が。
つるつるすべすべ・・・期待が高まります。
黒湯温泉で有名な大田区ですが、ここは「黒湯」ではありません。
泉質はナトリウムー塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉。大田区では珍しい、淡い黄緑色のお湯。
お風呂場の中はこんな感じ。(※女湯)
右奥が温泉「美肌の湯」。
ここの浴槽が一番広く作られていて、混み合ってきてもゆったりと入れます。
温度は高すぎず、じっくり半身浴するのにもちょうど良い感じ。
淡い黄緑色のお湯はやわらかく、しっとりした感じがしました。
加温はしていますが、源泉を100%使っているそうです。贅沢!
そして隣の水風呂はなんと 源泉掛け流し。
源泉はライオンの口(★)から流れ出ています。
「肌がひりひりする人は、ライオンの水を使ってみてね」という張り紙があったりします。
美肌の湯はライオンから出ていると覚えておきましょう。ふむふむ。
見ていると、ここから洗面器に水をくんでいき、洗顔に使っている人も多数。
女性にとって、美肌は永遠のテーマですもの。いくつになっても、みんな真剣です。
(そうそう、温泉銭湯では、浴槽の中で顔を洗うのはマナー違反。
源泉蛇口があるお風呂では、蛇口から洗面器にお湯をくんで使いましょう。みんなのお湯ですから、きれいに保たなくちゃね)
せっかくの美肌の湯!ということで私もライオンから洗面器に少しいただき、顔を洗ってみました。
明らかに水道水とは違う肌当たり・・・!
なんというか、しっとりめの化粧水で顔を洗っている感じ?
温度も冷たすぎず、湯上がりの肌に心地よい。これは毎日やったら本当に美肌になれるかも・・・
ジェットバスも電気風呂も熱すぎず、ほどよい温度でした。
蒲田温泉レベルの熱湯好きにはちょっと物足りないかもしれませんね。(普通の人はじゅうぶんだと思いますが)
また、ジェットバスの蛇口(★)は「飲用可」の表示がありました。
ここは温泉なのかな?今度詳しく見てみます・・・
脱衣所に出て一休みしていると、こんな張り紙が。
(余談ですが、ここはなんだか張り紙が多くてほっこり。手作りアットホーム感満載です)
そうなんです。大田区の銭湯は、災害時に避難所になるのです。(大田区防災銭湯について)
が、こうやってアピールしてくれている銭湯はあまりないかも。心強いです!
なにかあったら逃げ込もう。よろしくお願いします。
脱衣所は清潔感があり、ドライヤーはマイナスイオンドライヤー。
銭湯のドライヤーって古いものも多いので、これは地味に嬉しい。
そしてフロント前の湯上り処に出ると
「ハーブティー、よかったらどうぞ」と無料のハーブティーサービスが!
「スゥイートキス」という真っ赤で少し甘酸っぱいハーブティ。ビタミンCが豊富なのだとか。
ここでも美肌サポートですね。ありがとうございます。
湯上り処のテーブルには、銭湯マップや大田区関係のパンフレットも豊富に置いてあります。
大田区銭湯を盛り上げようとしているんだなあ、とじんわり伝わってきました。
手づくりで工夫してがんばっている街のちいさな銭湯は、やっぱりいいいなあ。
いつでもおいでと言ってもらえているようで、ほっこりあたたかく嬉しい気持ちになりました。
またお気に入り銭湯がふえてしまった。湯めぐりの日々は続きます。
それではみなさま、今宵もよいお湯を。
【おまけ*設備チェック】
温泉:有り/サウナ:あり(無料)/ロッカー:コイン不要/ドライヤー:20円3分(マイナスイオンドライヤー!)/体重計:デジタル/マッサージチェア有り/
休憩所:ハーブティーサービス有り/
(訪問日:2015年6月)
黒湯豊富な大田区に生まれ、銭湯の恩恵を受けてスクスク育ちました。
X大田区中心に、日常的に銭湯利用中。本業は植物やお花のアレコレ。