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【新宿区 / 新大久保駅】リニューアルして1年、都会の真ん中に隠れたオアシスの今『万年湯』

〒169-0072 東京都新宿区大久保1-15-17

 

2016年8月21日、リニューアルオープンした『万年湯』。

それから約1年となる2017年8月某日、「東京銭湯 – TOKYO SENTO -」が満を持して取材へ行ってきました!

実は私、上京したての2015年春、リニューアル前に『万年湯』を個人的に訪れたことがあります。その時は「地域の常連さんが多い、まちのお風呂屋さん」というイメージだったこの銭湯。その懐かしさを胸に取材に訪れたところ、そこには大きな変貌を遂げた『万年湯』と、変わらないご主人と奥様の想いがありました。

都会に疲れきったら、癒しを求めて立ち寄りたい、そんな銭湯です。

 

都会の喧騒の中ひっそりと佇む、隠れ家的銭湯

新宿から山手線で一駅という好立地、コリアンタウンとして広く知られる新大久保。その活気と賑わいは、日本にいることを忘れそうになるほど。

そんな喧騒の中、歩いて駅から5分ほどのところに忽然と現れる純和風な門構え。しっとりとした老舗旅館を思わせる外観、これが本当に東京の銭湯なのかと驚きを隠せません……!

 

玄関照明と、濃い色の木目、そこに映える紺の暖簾が本当に美しい。

営業時間は15:00~24:00で定休日は土曜日です。営業案内の下にある黄色のポップには「無料貸フェイスタオル(お一人様一枚まで)手ぶらで入浴できます」の文字が。新宿から山手線で1駅のアクセスの良さに加え、気軽に立ち寄れるサービスが魅力的です。

 

 

また、2Fにはコインランドリーがあり、たくさんの洗濯機が並んでいました。

 

ご主人と奥様のこだわりが凝縮された空間

中の様子は入ってみないと分からない仕様になっているので、勇気を出して、いざ内部潜入!

 

靴ロッカーは珍しいキング錠のロッカーで、傘ロッカーの鍵には傘のロゴが印字されていてオシャレな雰囲気。

 

実は傘ロッカーの札はご主人の手作り(!)で、細部へのこだわりがあちこちに見え隠れしています。

中に入ると、ゆっぽくんとゆげじいがお出迎え。

 

 

 

各種アメニティも充実していました。浴室に備え付けのリンスインシャンプー、ボディソープがありますが、個々で使用したい場合はフロントまで。

脱衣所に入ると、立派なロッカーがずらり。

 

 

大きな荷物が入る縦長タイプのロッカーもあります。そして先ほどゆっぽくんとゆげじいが鎮座していた貴重品ロッカーに加えて、脱衣所ロッカーにはさりげなくタンス風の取っ手が。銭湯の雰囲気とマッチしていてお洒落!これも隠れたこだわりで、お客様が開けやすいようにと、奥様たっての希望で付けたものだそうです。

それではいよいよ浴室へ……!

 

 

 

障子風の大きな窓から、明るい日差しが入り込み、開放的な浴室。オレンジの明かりが穏やかで、夜もリラックスできそう。

この浴室のレイアウトも、実はご主人と奥様のこだわりが詰まっていて、改装前と比べて浴槽からカランの数や位置はほとんど変わっていません。大きく変わったのは水風呂の位置くらいとのことで、内装が変わるだけで全く違うイメージに変わることに驚きました。

お風呂の種類は、マッサージ風呂に、寝風呂に、ちょっと熱めのシルク風呂、電気風呂、水風呂まで楽しめます。

 

改装から1年、変わったものそして変わらないもの

『万年湯』の創業は昭和36年で、現在のご主人、武田信玄(たけだのぶよし)さんのおじい様から代々受け継いで、現在3代目。洗い場や脱衣所は、約15年に一度のペースで直していたそうですが、裏の設備はなんと30年以上の年季が!そこでご自身の年齢なども鑑みて、今回のリニューアルを決めたそうです。

ご主人の武田信玄さん。名前のインパクトがすごい。

 

『万年湯』のリニューアルは、リノベーション銭湯をすでに何軒も手がけている一級建築士の今井健太郎さんが担当されました。

まず地域の特性など調査するところから始まり、今井さんと細かく何度も何度も打ち合わせをして、形にしていったそうです。その中でもご主人と奥様の『銭湯とお客さまへの愛』は大きく、その愛がこだわりとなり、銭湯の至るところに隠されています。

 

設備や浴槽やカランの数、配置を変えなかったのは、以前から来ているお客様がなるべく違和感を抱かないように、「どこに座っていいか分からない」という戸惑いを最小限にするため。

今井さんと話し合う中で、全てガラッと変えるという案もあったそうですが、来てくれるお客様が使うことを第一に考えた結果、レイアウトは変えないという結論に。これはまさに愛ですね。このレイアウトはリニューアルしてからもお客様に好評で、「嬉しかった」という声も多くあったそうです。

 

そして私が一番驚いたのは、このカランのシャワーヘッド横についているこの棒!

写真を撮っている時には気付かなかったのですが、これはお客さんが立ち上がる時に掴めるようにと設置されたもの。このきめ細やかさこそが愛。確かに立ち上がるとき、あったら嬉しい!と目から鱗でした。

 

フェイスタオル1枚無料貸し出しや、備え付けのリンスインシャンプーとボディソープも、『気軽に銭湯に立ち寄ってほしい』というご主人と奥様の想いから行っているサービスです。

他にも『万年湯』では浴槽、シャワー全てに軟水を使用しているため、お肌はつるつる髪もツヤツヤで女性には嬉しい効果がたくさん!

 

 

韓国の美容好きなお客様からも好評のお湯だそう。お客様のことを第一に考えてつくられた『万年湯』は、1年経った今でもとても居心地のよい銭湯でした。

リニューアルして見た目はガラッと変貌を遂げた『万年湯』ですが、その中にはお客様のことを1番に考えた、ご主人と奥様の『変わらないというこだわり』がありました。そんな愛がいっぱい詰まった万年湯、皆さんもぜひぜひ!足を運んでみて下さい。

 

取材の最後にご主人と奥様と写真を撮って頂きました。おふたりの人柄と素敵な笑顔に、私はすっかりとりこになってしまいました……。つられてLOVEが多めの記事に仕上がっております。

 

都会の喧騒に疲れたら、『万年湯』に癒されにいこう!

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すなぴよ

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