忙しい毎日だけど、たまには自分と向き合って、ゆっくりしよう。
銭湯の帰りにスーパーでも寄って、自分のためにご飯作ってチルしよう。
そんな思いから始まりました 企画、「暮らし、銭湯、家めし。」 vol.01
夏の終わり 秋の始まり
9月になって夏がフワッといなくなって、すっかり秋のにおい。
夏の空が大好きな私はこの時期は少しおセンチな気分になります。。
こんにちは、シンガーソングライターの東木瞳(とうぼくひとみ)です。
大阪から単身上京して、世田谷区で点々と暮らして10年になります。
上京当時、一人で勢いで飛び出して来たもんですから、友達もおらず、ひたすら家で曲作り以外することもなく。。
家でのひとり作業に飽きたら時計を見て「今日のお家ごはんは何にしよう? 」と、近所のスーパーや商店街に出かける。
最初は会話する相手もいないのでマンションの下に住む大家さんやスーパーのレジのおばちゃん、八百屋のおじさんたちが私が唯一、毎日言葉を交わす人たちでもありました。
あとは、もともと生粋のお風呂好き(必ず浴槽に浸かりたい人)なんですが、最初に住んだ家がユニットバスでお風呂・トイレが一緒でして……
広い浴槽に浸かりたくて自転車に乗って隣の駅の銭湯へもよく行ってました。
銭湯に行くと、みんな知らない人なのに自然とたわいもない会話が生まれたり。
おばちゃんが話しかけてくれたり。
そこに行けば人がいる。私にとってホッとする場所でもありました。
このコラムではそんな私の生活の一部と、大好きなお風呂のこと、
上京当初から私がずっと続けてきたこと、「自炊」。
日々のレシピ(#ぴとめし)をちょこっと紹介したいと思います。
豪徳寺『鶴の湯』
一つ目の家で失敗してからはお風呂優先で家を探すようになり、しばらく銭湯からは足が遠のいていたのですが……。
ある時スパでサウナにハマり、もっと近くで気軽に行けるサウナないかな?という流れで頻繁に銭湯サウナへ通うようになりました。
そしてこの夏「世田谷湯屋めぐり」(世田谷区の銭湯を6カ所回ってスタンプ集めるとTシャツがもらえる) というイベントをはじめて知りまして。
これ、なかなかかわいくないですか??(今年は白と黒の2色)
せっかくならこの機会にホームサウナ以外もいろいろ行ってみようという気になり、ほぼ毎日のようにあちこち銭湯行ってたら4枚もゲットしてしまいました……(笑。
これ着てるとけっこうみんなに羨ましがられるの、笑(9/30までやってるのでぜひ!)
そのおかげでサウナが無い銭湯にも行くきっかけなったのですが、
この『鶴の湯』さん、わたしに水風呂の良さを改めて教えてくれた銭湯でもあります。
初めて行ったときに お湯→水風呂、お湯→水風呂、の交互浴繰り返してるうちにサウナでなくてもととのえるやん!!
お湯と水風呂で全然ととのえるやん!!
てなりまして、すっかりハマってしまいました。水風呂を求めて銭湯に行くようになりました。
しかもここは露天風呂もあって世田谷線のBGMが聞こえてきたえり、そのスペースで外気浴もできるんです。
ととのいスペースあるんです!水風呂もちょうどいい18度。
そして、ここのジェットがめちゃ強力で、世田谷区で一番強いんじゃないの?ってくらい勢いあります(笑。
肩こり持ちには最高です。
そして何と言ってもいつも清潔にされててツルピカなんです。本当に素晴らしい銭湯です。
自転車で隣町まで行くのもいいけどレトロな世田谷線に乗って行くのも風情があっていいです。
豪徳寺といえば「招き猫」が有名ですが、たまに世田谷線が招き猫電車になってたりします……!
秋鮭と舞茸のレモンクリームパスタ
豪徳寺の招き猫……猫といえばお魚!
食欲の秋、スーパーでよく目に入るのが秋刀魚や秋鮭、キノコなど。
こうやって旬のものを自分で調理するのが自炊の楽しみでもあったりします。
にんにくの香ばしさとクリームのコクが胃袋を掴み、レモンの酸味と爽やかさで最後まで飽きさせないパスタです。
材料(2人分)
・バター大さじ1
・にんにく(みじん切り)ひとかけ
・鮭(切り身)2切れ =>食べやすい大きさに切る
・舞茸1パック =>手でさく
・塩ひとつまみ
・生クリーム150cc
・牛乳50cc
・レモン 1個 =>半分はスライス、半分は絞る
・パスタ160g
・EXVオリーブオイル20cc
・茹で汁50cc
ブラックペッパー適量
■ パスタ用
・お湯 2.5リットル
・粗塩 25g
つくり方
(1)フライパンにバターとにんにくを入れ弱火ににかけ香りを出し、中火で鮭と舞茸をサッと炒める。
(2)生クリーム、牛乳、塩をひとつまみ入れて煮る。レモンスライス、レモン汁を加え火を止める。
(3)パスタの茹で時間は2分ほど早く上げておく。
(4)茹で汁、EXVオリーブオイルを加え、よく混ぜてトロリとした状態にする。
(5)再び火を付け、茹でたパスタを入れる。あおりながらソースをよく吸わせるように混ぜる。
(6)お皿に盛り、ブラックペッパーをたっぷりかけて完成。
今回、私は秋鮭の肉感を味わいたくて少し大きめに切ったのですがもう少し小さく切ってパスタに絡めるのもいいと思います。(ツナ的な感じで)
せっかくの家飯ですから、好きなように、自分のラクな形でやるのが一番です。
レシピはあくまで美味しくつくるためのガイドとして、実験的な感じで自分の好きな食材や冷蔵庫の余り物食材を使ったり、必ずしも守る必要はないので気楽に作っちゃいましょう。(ただ、最初はレシピ通り作ってみるのも大事!笑)
まだまだ残暑が厳しい9月、キリッと冷やしたワインといただくのもオススメです☆
ちなみにこの夏わたしは3人の友達を「水風呂デビュー」させました(笑。
みんな入る前は最初のうちは「冷たい冷たい」と言って震えてたんですが次第に慣れてきて上がった後に決まってこういってました。
「気持ちいい……また入りに来たい……」
そうなの。みんなそう言うの。
でも、友人にサウナにハマってる話をしてると結構「サウナ自体が好き」と思われることが多く、、
いや、ちゃうねん、サウナのメインは水風呂やぞ、と。
むしろ水風呂のためのサウナやぞ、と(笑。
わかりやすく伝えたくて 水風呂大好(MIZUBURO-DAISUKI) というグッズまで自分で作ってしまいました(笑。
(これが周りの友人になかなか好評。)
好きが高まると人ってやっぱり何か「表現したくなる」というか、なんか作っちゃうんですよね。
音楽もお料理も同じく。
人ってやっぱり「好き」に集まると思うので、
いつの間にか好きを共有できる仲間が増えていた東京暮らし、今ではなかなか楽しいです。
このコラムを読んでくれた銭湯好きのみなさん、いつかあなたにも会える日を楽しみにしています。
では、また次回。
大阪出身世田谷区在住。シンガーソングライター。
WEBSITEXINSTAGRAMサウナと水風呂の温冷交互浴で日々の健康を保っています。
水風呂布教活動中♨︎
日々清く正しく美しく生きるべく銭湯に通っております。