COLUMN

銭湯、お風呂に関する執筆コラムを掲載。

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ライター文月の新米番台日記 vol.01

「銭湯でアルバイトはじめました。」
 
銭湯好きが高じて、さいきん銭湯で働きはじめたライターの文月です。
番台からの景色や、お客さんとのエピソードをゆるっとお届けします。

新米番頭の成長日記のような連載、あたたかく見守っていただけるとうれしいです。

 

10月1日 15:00  天気  晴れ

 
今日は初日なので、「番台のうしろに座って仕事を見ているのが仕事です」と、言われた。

入浴料は460円で、サウナに入るならプラス200円。
なぜかコーヒー牛乳は普通の牛乳よりも10円安いと教えてもらった。

番台にレジは無いので、毎回売れたものを手書きで記録していく。
わたしは暗算が苦手だから、これから間違えないように気をつけなきゃいけない。

平日の昼間でお客さんは少なく、一通りの業務の流れを教えてもらうと、スタッフさんと一緒に昨日の台風のニュースを見たり、世間話をした。

常連さんからは「あら、新しい子がいるわね。頑張ってね」と声をかけてもらった。
 

銭湯のどこかホッとする雰囲気はおばあちゃんの家に似ている。仕事の様子を眺めたり、お客さんとお話をしていたりするうち、あっという間に2時間が過ぎた。

せっかくなので、今日は銭湯に入ってから帰ることに。

明るいうちから入るお風呂は気持ちが良くて、お湯に浸かっていると心がやわらかくなって、いやな気持ちとか悪いものが、少しずつ溶けだしていくように感じた。

 

帰り道、夕暮れの街がとてもきれいで、今日のことはずっと覚えておきたいなと思った。

AUTHOR

文月

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新米番台日記番頭銭湯好き
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