新人ママ必見! 子どもと行く銭湯トーーク《PART.2》
「東京銭湯 – TOKYO SENTO -」メンバーの中には、銭湯好きなママも多数在籍しています。
今回はそんなママ同士で集まり、新人ママあゆみちゃん(写真中央右)が、先輩ママたちに子どもと行く銭湯のノウハウについて、前回《PART.1》よりさらに切り込んで聞いちゃいました!
(前回までの「ママトーーク」《PART.1》はこちらの記事をご覧ください)
ママトーークメンバーは引き続きこちらの4人(取材時点)。
Q. 子どもと銭湯。必要な持ち物は?
あゆみ:
「子どもと銭湯に行く時に、持っていって良かったものはありますか?」
なつこ:
「おもちゃは常に持っていってたかな。水てっぽうを持っていきたい! と言われたときは、さすがに『人にかけない』などの約束がはしたけど(笑)」
さつき:
「私はおもちゃ持っていかない派ですね」
りえ:
「私も持っていかないかなあ」
あゆみ:
「なつこさんは、他にどんなおもちゃを持っていってたんですか?」
なつこ:
「ふにふにした電車とか、あひるちゃんのおもちゃ。
浴槽のわきで走らせたりして、時間つぶしにもなってたよ」
りえ:
「たしかに、自分が頭を洗ってる時に、子どもの時間つぶしでアイテムがあったほうがいいよね。我が家の場合は、銭湯自体が刺激的な場所だったから(笑)、おもちゃがなくても大丈夫だったのかも」
なつこ:
「あと1~2歳の時はバンボを持っていった」
さつき、りえ:
「えっ! 持参してたの!」
なつこ:
「そうそう、バンボは座ると身動き取れなくなるし、安定感あるし、濡れても大丈夫。
座らせたまま、体洗ったりもできるしね!
あとは赤ちゃんマット、ビート板みたいな素材の物を持っていくといいかもね。
意外と銭湯にそういうの置いてたりするよね」
みんな:
「ベビーバス、ベビーベッド、ベビーチェア置いてあるところもあるよね」
あゆみ:
「てことは……赤ちゃん連れてきても大丈夫ってことですよね。そういうの置いてあるんだし」
みんな:
「そうそう!
そういうのがあると赤ちゃん連れにウェルカムな感じがして入りやすい!」
あゆみ:
「石鹸とかはどうしてましたか?」
なつこ:
「私は子ども向けのシャンプー持っていってて、自分もそれで洗ってた。ちょっとでも荷物少なくて済むように!」
りえ:
「うちの子シャンプーしないんですよね。お湯だけで汚れ落としてます!(笑)」
みんな
「ワイルド! それだと荷物少なくていいね」
シャンプーで大事なのはすすぎが悪くて毛穴がつまって皮膚に悪くなることもあるよ! しっかりすすごう!
あゆみ:
「それとお風呂からあがる時、赤ちゃんをどうしてましたか?」
りえ:
「とりあえずベビーベッドにタオル敷いてまずは赤ちゃんを寝ころばせてた」
なつこ:
「タオルは1枚あれば便利かな。バスタオルだとかさばるから、ガーゼ素材の大きいタオルなどをチョイスしてたよ。
あがって大きいタオルで包み込んで、とりあえずベッドに寝っころがらせて、その間に自分の支度をしちゃって、って感じだった」
なつこさんの今現在(4歳、6歳の子どもと行く際)の持ち物の様子。おもちゃは必需品。
A. 先輩ママたち:おもちゃ、バスタオル、バンボ!
子どもが遊べるおもちゃは、持っていく派といかない派にわかれました。子ども用シャンプーでママも一緒に洗う、バスタオルを1枚持っていくと便利など、先輩ママならではのアドバイスをたくさん聞けました。そして話題は……赤ちゃん用の椅子「バンボ」を持参する話へ!
とっても参考になります(^^)
Q. 子どもと行くといいことがある?!
あゆみ:
「子どもと一緒に銭湯に行っててうれしいことありましたか?」
なつこ:
「周りの声掛けはうれしい。
子育て中は、おばちゃん達の声掛けにすごく救われていたかな」
りえ:
「子どもを見ててくれる人がいたよね。
『見ててあげるから、頭洗っておいで』とか言われたことがあるよ」
なつこ:
「私もそれ言われたことある!
育児で疲れてた時だったから、その優しさにシャワーしながら涙が出たよ」
あゆみ:
「みんな優しいんですね!」
みんな:
「嫌な顔されたことなんてないよ」
あゆみ:
「それが一番心配でした。嫌がられたらどうしようと……」
みんな:
「ないない、ないない!」
あゆみ:
「それ聞けてちょっと安心しました!」
りえ:
「あと、銭湯に連れて行ってたら赤ちゃんがよく寝てくれてたかも」
さつき:
「やっぱり疲れるのかな?
テンション上がって温まって気持ちよくなって、よく寝てくれたよ」
A. 先輩ママたち:みんなが声をかけてくれる
これぞ銭湯ならでは! ですよね。
悪戦苦闘するママたちへのまわりからの優しい声がけに、笑顔になれて思わず涙ぐむ先輩ママたち……。赤ちゃんもよく眠れるし、銭湯は小さな子どももウェルカムです!
Q. 男の子、女の子の銭湯の事情
あゆみ:
「男の子だと、お母さんとお父さんどっちと入るんですか?」
りえ:
「我が家の場合は、どっちにも入りたいみたいで、途中で女風呂から男風呂に移動しちゃったことがあった。
裸のまま『パパのとこ行く!』って言って。途中でママのところに来るときもあったよ」
なつこ:
「我が家は子どもが二人になってからは交代制にしてて、順番にパパと長男、ママと次男、次の時はママと長男、パパと次男って感じで」
さつき:
「なつこさんは、いつも家族で行ってるの?」
なつこ:
「一人で二人連れてく時もあるよ」
りえ、さつき:
「すごい!」
なつこ:
「上がしっかりしてたから自分のことは自分でさせて、下は縦横無尽にハイハイしてて、
狭い家のお風呂より自由に入れたし、見ててくれる周りの目もあったから1人でお風呂にいれるなら銭湯のほうが楽だったかも」
あゆみ:
「さつきさんのところは女の子だけど、パパと一緒に男湯に入れたことありますか?」
さつき:
「いや、入れたことはないです。いつも私が一緒に入ってる。やはり少し抵抗あるよね。
男の子は女湯にいつまで入ってもいいの?」
りえ:
「8歳とかかな。
銭湯や温泉、スーパー銭湯によって違うかも」
なつこ:
「我が家の近くのスーパー銭湯の場合は8歳以上、120センチ以上は入っちゃダメになってるみたい」
りえ:
「うちはもう一緒にはいれないんだよね……。寂しい……」
なつこ:
「男の子は一緒に入れない時期がやってくるから、今のうちだね!」
りえ:
「そうそう、だから入れる間に足しげく通ったよ」
なつこ:
「でもさ、男湯に何歳くらいの女の子が入ってきたら困る?」
(同席していた男性スタッフに質問してみました)
男性スタッフ:
「10歳くらいだとびっくりするかも。
小学生1、2年生くらいなら大丈夫かもしれないけど」
あゆみ:
「そもそも女の子はその時期になるとお父さんとは入りたがらないかもね」
なつこ:
「小学校1〜2年生が女の子は境目かもね」
あゆみ:
「勉強になります」
A. 先輩ママたち:男の子は8歳くらいまでなら女湯OK!
施設によって異なりますが、先輩ママの実感としては、男の子は8歳くらいまでなら女湯へ一緒に連れていってもOKなのでは? ということでした。ぜひ参考にしてみてください。
Q. 子どもと行くオススメの銭湯は?
あゆみ:
「子どもと行ってよかった銭湯ってありますか?」
なつこ:
「大田区蒲田の『改正湯』かな。
水槽があって、その中の魚を見ながら湯船につかれる。さらに炭酸泉で38度くらいだから、ずっと入っていられて、体も温まる」
あゆみ:
「それは子どもが楽しめる銭湯ですね!」
なつこ:
「他にも薬湯やってるところは食いつきがいい。
『照の湯』という銭湯は日替わりで薬湯の種類が変わって、苺とかメロンの時はすごい喜んでた」
りえ:
「『久松温泉』のアヒルちゃん風呂もいいよね。湯船にアヒルのおもちゃを浮かばせるイベント」
さつき:
「『白山湯』もやってたかも!」
なつこ:
「ゆず湯とか、しょうぶ湯とか、なにか浮いてたら喜んでるかも(笑)」
みんな:
「たしかに!」
りえ:
「とりあえず浮かせてたらいいのね(笑)」
あゆみ:
「他にも子どもと行くうえで、銭湯への要望はありますか?」
さつき:
「ベビーチェア、バンボは置いてほしい!」
なつこ:
「行く年代で変わるけど、0~2歳はバンボのような座れるもの、最低限マットがあるとうれしいな。赤ちゃんは大人用の銭湯椅子には座れないし」
さつき:
「あと欲をいえば泡で出てくるシャンプーやボディーソープがあるととうれしい」
なつこ:
「3~6歳はおもちゃが置いてあればいいな」
あゆみ:
「私が先日行った銭湯は、浴槽の入り口におもちゃが置いてあって、浴槽に持っていけるようになっていて。これはいいなと思いました」
りえ:
「そういうのがあるだけで、子連れでも受け入れてもらえてるんだ、と安心できるよね」
なつこ:
「子連れに優しい配慮があると本当に安心感ありますね」
あゆみ:
「むしろ今までで断られたこと、周りのお客さんに怒られたことってあります?」
なつこ:
「それがないんです」
さつき:
「むしろありがたがられるかも。1歳くらいの時とか、みんな赤ちゃん見れて『うれしい!』という感じでした」
りえ:
「そうそう、断られたこともない」
なつこ:
「あと子どもに銭湯の好きなところは? と聞いたことがあるんだけど、『ジュースが飲めるところ』だそうです!」
A. 先輩ママたち:『改正湯』『照の湯』『久松温泉』『白山湯』がオススメ!
先輩ママたちの実体験から、炭酸泉など温度の低いお湯があったり、いちごやメロンなどの楽しい薬湯、ゆず湯や菖蒲湯、アヒルのおもちゃを浮かべたお風呂などは子ども達に人気のようです。他にも“マイオススメ銭湯”をぜひ見つけてみてください。
Q. 銭湯は子どもにとってどんな場所?
あゆみ:
「銭湯って子どもたちにとってどんな場所なんでしょうか?」
りえ:
「いろんな体を見させてあげられる場所かな。それが何にいいかはわからないけど(笑)」
あゆみ:
「人それぞれなんだよ、ってわかりますね!」
なつこ:
「男の子にとっては、女の人の体をこんなに見れる場所はない。
だからいろんな体を見て、どんな体の人に出会っても“素敵だね”って言える、いい男になってほしいと思う!
いろんな体形があって、いろんな形があって、いろんな肌の人がいて」
りえ:
「私が最初銭湯に入ったのは17歳で。その時は人前で裸になるのがすごく恥ずかしかったけど、小さいころから行ってたらそんな風に自分の体を“恥ずかしい”と思わなかったのかも」
あゆみ:
「私は友達の実家の銭湯に小さいころから通っていたから、抵抗なかったですよ。
中学校の修学旅行とかでも“恥ずかしい”って感じなかった」
さつき:
「銭湯ではいろんな人との関わりがあって、人の裸を見て、自分の裸とも向き合えるのかもしれませんね」
あゆみ:
「あと自分のおじいちゃん、おばあちゃん以外のいろんなおじいちゃん、おばあちゃんとも触れれるいい機会ですよね」
なつこ:
「そうだね。私は長年通える銭湯をみんなに見つけてほしいな。常連になってほしい。
私も番台のおじいちゃん、おばあちゃんとは顔なじみだったし、子ども達も番台でお金渡す役をしてくれて、おしゃべりして、帰り際におやすみって挨拶するだけなんだけど、そんなことでも子ども達にはいい思い出になってると思う」
A. 先輩ママたち:子どもたちとって銭湯は教育の場
いろんな体形があって、いろんな形があって、いろんな肌の人がいる。たくさんの人たちの体を見ることができて、おじいちゃんやおばあちゃんとも触れ合える――。そんな銭湯は、子どもたちにとってまさに“教育の場”といえるのかもしれませんね。
Q. 銭湯ってお母さんにとってどんな場所?
あゆみ:
「なかには疲れ切っちゃってるお母さんもいるじゃないですか? 子どもが泣いているけど、何もしたくなくなっているような……。これからお母さんになる上で、やっぱり子育てって不安です」
りえ:
「わかる、抜け殻になる感じね」
なつこ:
「もう嫌ー! 泣いててくださいってなる時もあるよね」
さつき:
「あります、あります。しんどい時もたくさん」
なつこ:
「そんなお母さんにこそ、銭湯に行ってほしいんだよね」
さつき:
「私の場合は育休中でなかなか相談できる人もいなかったし、親に相談してもダメだしされるし、うまくいかないなと思うことも多かった。でも銭湯に行くと「かわいいね、えらいね」って言ってもらえるから、私自身も肯定されているようで『自分の子育ては間違ってないのかも』、と安心させてもらえた。
子どもを育てる親にとって、ほんとに良い場所だと思うな。子どももママとだけでなく、他人と接する場にもなるし、そんなところもいいなと思ったよ」
りえ:
「仕事を終えて急いでお迎えに行って、帰ってご飯の用意をして、仕事もうまくいかない、バタバタの日……。とんでもなく疲れている時は、車に荷物詰め込んで『銭湯いくぞー!』って気分転換していたな。簡単にリフレッシュできるのが銭湯だったから」
なつこ:
「私も妊娠して初めて関東にきて、全然知らない土地で、不安だらけで。
でも銭湯に行くことで、大人と話せるうれしさ、一瞬でも自分の時間ができる喜び、人の優しさを感じることができたよ。
子育てしてるとさ、1人で抱え込みがちになるしね。そんな時に銭湯に行ってた!」
りえ:
「そうなの、銭湯に行くことで確実に気分があがるから」
さつき:
「ノイローゼになりそうな人ほど行ってほしいよね。お風呂っていいし、最良の子育ての場」
なつこ:
「二人きりの時間が長ければ長いほどしんどいしね。家の中って結構閉鎖的な空間だし。そこで銭湯に行くことで、心が広がるかな」
あゆみ:
「早くこの子と銭湯に行きたくなりました! 今日はいろいろ教えていただきありがとうございました!」
A. 先輩ママたち:育児に疲れているお母さんこそ、銭湯へ行って欲しい!
銭湯は一人で子どもと向き合う時間を、一瞬でも心身ともに解放してくれます。
育児に疲れきって抜け殻になってしまったお母さん……ぜひ近くの銭湯へ子どもと一緒に行ってみてください。
銭湯はお母さんにとっても子どもにとってもも、心身ともに安心できる場所です。
赤ちゃんを連れて銭湯に行くのを迷っている方も、一度足を運んでみてください。
少しでも心健やかに育児ができるように、ぜひ銭湯を利用してみてくださいね。
男児2人の銭湯好きママです。
WEBSITE子供と楽しむ銭湯ライフについて書いてます。
ふろ無し物件の企画も行っています。