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銭湯、お風呂に関する執筆コラムを掲載。

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〜 Humans of 入浴 〜 Vol.8:TAKESHI NISHIYAMA at 大黒湯

〒153-0051 東京都目黒区上目黒4-25-10

20161108北区稲荷湯

日々銭湯に通う人々は、どんな理由で、どんな想いで、銭湯に行くのだろう?銭湯の魅力って、なんだろう?その答えはきっと、ひとつじゃない。きっとそこには、その人ならではの楽しみ方や、理由がある。 “Humans of 入浴” は、銭湯の千差万別な楽しみ方に焦点をあて、銭湯通いの極意をいろんな人たちにインタビューすることで、その魅力を掘り下げてみよう!という、TOKYO SENTOの連載企画です。


Vol.8:TAKESHI NISHIYAMA at 大黒湯


連載第8回目にご登場頂くのは、フリーのライターとして様々な媒体でご活躍中の西山武志さん、28歳。仕事の息抜きに、否、そこに銭湯があれば。生粋の銭湯リアルユーザーの西山さんと共にお邪魔したのは、目黒区は蛇崩の近く、程よい陸の孤島感が満載の住宅街の一角に鎮座する「大黒湯」さん。昭和の面影をいい感じに残す、歴史ある銭湯です。

昭和28年の創業時から、訪れる銭湯客を見守り続けてきた松の木がチャームポイントの「大黒湯」さん。切妻屋根と、角のコインランドリーが目印。中目黒や祐天寺の駅から、お散歩がてら向かいましょう。

仕事場が近いという事もあり、界隈の銭湯にはよく訪れるという西山さん。中でもここ大黒湯は、公衆浴場向けのタイル絵製造の草分け的存在、「鈴栄堂」の美しい九谷焼の鯉の壁画が迎えてくれるので、お気に入りだそう。昔ながらの銭湯としての純粋な美しさと、地域のコミュニティとしての銭湯バイタリティが自然に調和した、とても居心地の良いお湯屋さんです。



1: 牛乳石鹸の暖簾が涼しげ。 2: 回数券は必需品。大田浴場連合会のかわいいジップロック入り。 3: 西山さんの銭湯エッセンシャルズ。梅湯のタオルが効いてます。 4: 中でもお気に入りは、使い切りサイズのキャラメル型「旅する石鹸」。 5: 日本ガラスびん協会主催のわくわく企画でもらえたコラボバッジ。昨年話題になりましたね。 6: ちょっくら入湯してきま〜す!

♨ 西山さんの銭湯極意 ♨


Q:よく行く銭湯は?

草津湯 (大田区)、不動浴場 (目黒区)、えびす湯 (北区)、錦湯 (京都市)、五香湯 (京都市)など

Q:銭湯に行く時間は?

いつでも。見つけたら入ります。

Q:お風呂上りに飲むなら?

缶のポカリスエット、ビンのコーヒー牛乳、愛のスコール。

Q:銭湯に持って行くものを教えてください。

タオル、ボディソープ、シャンプー、旅する石鹸 (使い切りサイズのキャラメル型石鹸)、携帯ひげそり、剃刀、化粧水、歯ブラシ、ビニール袋 (使用したタオルを入れる)、ぶらり湯めぐりマップ…これら一式をメッシュ地の袋に入れて、いつも持ち歩いています。

Q:「私だけのこだわり入浴術」はありますか?

「今日はサウナがマスト」「強めのジェットで凝りをほぐしたい」「長めにゆっくり、ぬるめのお湯に浸かりたい」など、その日の気分や体調によって行く銭湯を調整しています。

Q:銭湯とあなたの出会いは?

京都の街並みが好きで、大学生の頃から年に数回、ゲストハウスを渡り歩きながら京都巡りをしていました。その頃から銭湯に入るようになって、徐々にその機能や建築の多様さ、単純な気持ちよさにハマり、東京でも足しげく通うようになりました。

Q:あなたと銭湯にまつわるお話を聞かせてください。

今回、撮影させてもらった祐天寺駅付近の「大黒湯」は、背景画とタイル画 (滝つぼの躍動感ある鯉) がとにかく見事。桶と椅子は木造りのものにこだわっていて、昔懐かしの瓶ラムネ (ビニールではなく紙で封がされている!) が置いてあったりと、愛せるポイントが満載のレトロ銭湯です。

Q:あなたにとってズバリ、銭湯の魅力とは?

単純に、広いお風呂って足も伸ばせるし、天井も高くて開放感があって、気持ちいいんですよね。建築の良さ、文化的な良さ、コミュニティとしての良さなど、通い詰めると見えてくる素晴らしさは様々ありますが、銭湯の良さの根幹は「広いお風呂に、思う存分浸かれる」所にあると思います。

 


“Humans of 入浴” 第8回、いかがでしたでしょうか。今回は西山さんの銭湯への愛がひしひしと感じられる取材になりました。インタビューをさせて頂いて、確かに、特定の銭湯が大好き!っていう方も多いですが、そもそも銭湯というのは日常の延長線上にあるもので、ふらっとリフレッシュができる場所なわけで、その日の気分で「今日のベスト銭湯」を決める西山さんのスタイルは、とても正しいあり方のように感じました。全ての銭湯にドラマあり。今日の〆はどこにしよう?

次回の “Humans of 入浴” はどんな銭湯好きが現れることやら!どうぞお楽しみに。


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 【目黒区 / 祐天寺駅】大黒湯 

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