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銭湯、お風呂に関する執筆コラムを掲載。

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〜 Humans of 入浴 〜 Vol.7:KENJI KOROYASU at 小杉湯

東京都杉並区高円寺北3-32-2

20161108北区稲荷湯

日々銭湯に通う人々は、どんな理由で、どんな想いで、銭湯に行くのだろう?銭湯の魅力って、なんだろう?その答えはきっと、ひとつじゃない。きっとそこには、その人ならではの楽しみ方や、理由がある。 “Humans of 入浴” は、銭湯の千差万別な楽しみ方に焦点をあて、銭湯通いの極意をいろんな人たちにインタビューすることで、その魅力を掘り下げてみよう!という、TOKYO SENTOの連載企画です。


Vol.7:KENJI KOROYASU at 小杉湯


今回ご登場頂くのは頃安憲司さん、28歳。同行させて頂いたのは、杉並区は高円寺駅近くの「小杉湯」さん。TOKYO SENTOでもたびたび取り上げてきた、連日多くのお客さんで賑わう人気の銭湯です。

迎えてくれるのは小杉湯の象徴ともいえる「鯉」ののれん。かつて小杉湯の敷地内にあった池で飼われていた鯉がモチーフとなっているのだとか。

「友達が家に泊まりに来ると、決まってこの小杉湯に連れてきていました。みんなで入る方が楽しいですし、なにより銭湯の良さを少しでも伝えられればいいなと思って。」数ヶ月前まで小杉湯の近くに住んでいたという憲司さん。違う町に引っ越した今でも、特に思い入れのある銭湯だといいます。

1: 夜遅くまで営業しているのも魅力のひとつ。 2: 入口に飾ってある手書きの図解に釘付け。 3: 銭湯セット。お気に入りは直島銭湯「I♥湯」のタオル。 4: 入浴後はコーヒー牛乳。ギャラリー展示も欠かさずチェックします。

♨ 頃安さんの銭湯極意 ♨


Q:よく行く銭湯は?

小杉湯(高円寺駅)、 月見湯温泉(下高井戸駅)、南青山 清水湯(表参道駅)

Q:銭湯に行く時間は?

21:00 ~ 23:00

Q:お風呂上りに飲むなら?

コーヒー牛乳、たまにフルーツ牛乳

Q:銭湯に持って行くものを教えてください。

シャンプー、ボディーソープ、タオル

Q:「私だけのこだわり入浴術」はありますか?

もともと長湯するほうではないので、ある程度堪能したら思い切ってすっと上がるようにしています。
せっかくお金を払って銭湯に来たのだからすぐに上がるのはもったいない!そう感じてじっくり入るようにしていた時期もありましたが、自分の体質やその日の体調に合わせるのが一番の楽しみ方なのだと今は思っています。

Q:銭湯とあなたの出会いは?

足しげく通うようになったのは社会人になって一人暮らしを始めてからです。
ある日家の近所を散策しているときに一軒の立派な銭湯を見つけて、東京の町の中にもこんな銭湯があるんだと興味を持つきっかけになりました。
それがこの小杉湯です。生まれ育った町の近くには銭湯がなかったので、なんでもない日にふらっと立ち寄ることができるようになったのも新鮮な喜びでした。

Q:あなたと銭湯にまつわるお話を聞かせてください。

東日本大震災の直後の話です。
当時住んでいた浦安の実家近くは液状化現象の被害に遭い、お風呂もトイレも使えない日々が何週間も続きました。
近所の友人達とぐちゃぐちゃになった道を何十分もかけ、被害のなかった地区の銭湯まで行ったことを今でもよく覚えています。
地域の人たちとのつながり、「お風呂に入る」という当たり前だと思っていたことの尊さ。
あの時の銭湯がいろんなことを教えてくれました。

Q:あなたにとってズバリ、銭湯の魅力とは?

たとえどんなにいやなことがあっても、湯船に浸かっているうちにちょっとだけ忘れることが出来るところ。
子どもからお年寄りまでいろんな人が集まってきますが、魔法にかかったようにみんな良い顔でそれぞれの家に帰っていきます。
町の中にある小さなテーマパークだと思います。

 


東日本大震災は特に地域のつながりが必要なことを思い知らされましたね。昔からの地域の拠点を今一度銭湯に。
TOKYO SENTOのテーマの1でもあります、老若男女問わずみんなでお風呂に入る。裸の付き合いはとても重要です!


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