生ビールが飲める銭湯シリーズ、今回はスペシャル!
なんと、キリンビールさんと一緒に湯あがりの一杯を飲んじゃおう!という企画が実現しました。わーい!
これは東京銭湯・ビール好き代表として、キリンの生ビールが飲めるとっておきの銭湯をご案内せねばなるまい…
考えた末、大田区池上の 「桜館」 さんにビビビッと白羽の矢をたてました。
温泉も、宴会場も、もちろん生ビールも、胸をはっておすすめ。ちょっと贅沢な気分を味わいたいときに足をのばす銭湯です。
まずはお楽しみの温泉から。行ってみましょう!
桜の見える天然温泉でリラックス。壱の湯と弐の湯でバリエーション豊富なお風呂
池上本門寺の門前町である大田区・池上。
東急池上線・池上駅から徒歩6分ほど、静かな住宅街の中に「桜館」さんはあります。
名前のとおり、ちょっとした旅館のようなたたずまいです。大きな桜の木が目印。
入口も風情がありますね。
浴場は「壱の湯」と「弐の湯」があり、毎月15日でで男湯と女湯が入れ替わるシステム。
どちらもたっぷり広めの岩風呂で、黒湯の天然温泉が楽しめます。
とろりとしたお湯は熱すぎずぬるすぎず、ついつい長湯してしまう心地よさ。
460円の銭湯で、それだけでも贅沢…!なのですが、それぞれの湯にはまだまだ見所がありますよ。
まずは壱の湯。
浴室の奥の階段を登ってゆくと「屋上露天風呂」があります。
本当にビルの屋上(!)で、なかなかすごい開放感。
また、屋上にあがる途中に「スチームサウナ」の小部屋があるのも壱の湯だけです。
続いて、弐の湯。
弐の湯の見どころは何といっても「桜の見える温泉」でしょう。
光がたっぷり入るガラスの天井を見上げれば、覆いかぶさるように桜の木があります。
ここはぜひ明るい時間に来たいところ。もちろん花の時期には、贅沢なお花見風呂となるわけです。うっとり。
開業当初はガラスもなく、本当にお風呂の上に桜の木がしだれてきていたのよ、と常連さんが教えてくれました。それはすごい…!
また、桜館さんの個人的なおすすめポイントは、水風呂。
壱の湯と弐の湯でつくりは少々違うのですが、キンキンに冷たい水風呂は、なんと屋外にあるのです…!
ハードな温冷浴が好きな方には、ぜひ一度試していただきたい水風呂です。
壱の湯、弐の湯ともに温泉以外にもジャグジーやジェットバスなどの浴槽があり、混んできても狭さを感じません。
さて、いろんなお湯を行ったり来たりしていたら、すっかり身体もあたたまりましたね。
そろそろビールが飲みたいです…!
カラオケつきの宴会場で飲む生ビールは、キリン「一番搾り」。
ご紹介が遅れました。今回ご一緒してくれたのは、キリンビールマーケティング㈱ 大田区担当の土屋さん!
さすが、さわやかに中ジョッキがよく似合います。もちろんちゃんとお風呂に入っていただきました…!
お気づきかと思いますが、桜館さんの中ジョッキは大きめの500cc。
最近は中ジョッキといっても435ccサイズが主流の中、昔ながらの500ジョッキを守り通しています。
のんべえには嬉しいことですね…!
さ、それではカンパーイ!
ぷはあ。
美味しい。ほどよく温まった体に流れ込むつめたいビール…美味しいに決まっています。極楽極楽。
おつまみや食事も充実したメニューとなっていますが、桜館さんの定番ツマミといえば 「缶つま」。
焼鳥やさばの水煮、鮭缶などの缶詰が150円ほどであれこれ楽しめます。
缶つまだけど、ちゃんと温めてお皿に載って出してくれる心遣いが嬉しい。
定番メニューはひととおり。
お酒が進むおつまみのおかげで、ビールがすすむ、すすむ。
いい感じに楽しくなってまいりました。
しっかりビールのうまみがある一番搾りは、おつまみ系おかずによく合います。
記憶の中のキリンビールは、ちょっと大人のビールのイメージ。
しかしこうして銭湯2階の宴会場で缶つまをつまみながら飲んでいると、自分も大人になったなあ、と感慨深いものです。
キリンビールさんが見た!桜館さんの生ビールのこだわり。
土屋さん、桜館さんの生ビールはいかがですか?
「生ビールはやはり鮮度が肝心です。桜館さんはお客様も多く回転がよいので鮮度バッチリですね。
500ccサイズのジョッキを使っているところもコダワリを感じます。飲んだ後のジョッキを見ると、泡の跡がきれいにリング状に残っていますね。これはジョッキの管理が良い証拠です。」
見よ、美しい泡のライン!
温泉&ビールの組み合わせ、やっぱりイイですよね。
「初対面の人同士の集まりでも、いつもよりリラックスしてお話ができる気がしますね。」
うんうん、確かに。初対面同士でも、ビールとともに話が盛り上がっております。
温泉&ビール&お座敷宴会場のパワーはすごい。
一番搾り以外に、お風呂あがりに合う土屋さんのおすすめはありますか?
「発泡酒ですが、「淡麗」が好きです。キリッとしていて、お風呂あがりに合うと思います!」
ああ、わかります!ドライな感じがスッキリ飲めてお風呂あがりにいいですよね。
健康が気になるミドルエイジには「淡麗グリーンラベル」(糖質70%オフ!)もあるので嬉しいところです。
ちなみに、桜館さんではフロントでも生ビールを提供しています。
宴会場は木~日曜・祝日のみの営業 なので、それ以外の日はロビーで生ビールを楽しみましょう。
さてさて、楽しい銭湯×生ビールですが、注意点も。
お風呂あがりの生ビールは美味しい!…ですが、入浴後は血行がよくなっているので、少し休んでから飲みましょうね。
また、飲酒後の入浴はアルコールがまわるので危険。浴室で転倒するなどの事故もありますので厳禁です。
お酒は楽しく適量に…!
お風呂もビールも、健康あってこそ。のんべえの皆様、肝に銘じましょう。
「桜館」店主が語る、地域で愛される銭湯の秘密。
今回、桜館の店主も我々の飲み会に参加してくださいました。ありがとうございます!
桜館の創業は先代のお父様から。現在の店主は2代目です。
桜館が昭和34年8月8日に開店したなんと翌日(!)に産まれたのだそう。すごい運命ですね…!
当時は「さくら湯」という名前で営業していましたが、先代が急逝したことで19年前に急遽あとを継ぐことに。
銭湯業界とは全く違う仕事をしていたので、最初はとても苦労したそうです。
「さくら湯」から「桜館」へ。
名前を「桜館」にしたことには、「建物すべてをお客様に楽しんでもらう営業部分にする」 という思いがこめられています。
行ってみるとわかりますが、確かに桜館さんはどの銭湯ジャンルにもあてはまらない不思議なつくりをしています。
壱の湯と弐の湯の非対称性、屋外にある水風呂、裸のまま階段をのぼっていく屋上露天、中二階にあるサウナ室。
2階宴会場も、座敷あり、カウンターあり、テーブル席あり。ゲームコーナーやマッサージチェアのコーナーもあります。
そして建物を出ると、別館の休憩室や飲食店もあります。
行くたびに不思議だなーと思っていましたが、今回その思いを聞いてとても納得しました。
「湯」だけではなく、まさに「館」なのです。
地域の「銭湯」として進化していきたい。
豊富な設備、年中無休・元日から営業している桜館さんは、もちろん地元の人気も絶大です。
それでもスーパー銭湯のような便利さをめざすのではなく、あくまで地域の人のための、地元の人に来てもらうお風呂でありたい、と話してくださいました。それが「銭湯」だから、と。
今でも店主みずからフロントに座る時間をとり、常連さんとの交流も欠かさないとのこと。
お客さんや我々とも気さくにおしゃべりしつつ、宴会場の様子をニコニコ眺めて
「大きい駅の駅前とかにあったら、やり方も違ったかもしれないけどね」 と言いながらも、池上の地を愛する気持ちがひしひしと伝わってきたのでした。
ちなみに、「生ビールは、開店以来ずっとキリン」 だそうですよ…!
宴もたけなわ…キリンビールさんと桜館さんまとめ。
すっかり盛り上がり、われらが東京銭湯代表も、キリンビールの土屋さんも、地元の方にまざってカラオケ熱唱中です。
やっぱり温泉のあとの宴会っていいですねえ。楽しい気分でまとめです。
・たっぷり広い天然黒湯温泉で疲れを癒そう!
・一度では味わいつくせない豊富さ。壱の湯と弐の湯、最低2回は来るべし!
・昼12時からの長い営業時間。池上本門寺からのお散歩&入浴もおすすめ。
・桜の季節は、桜の見える壱の湯でお花見風呂を狙おう!
・生ビールは安定のキリン一番搾り!仲間を誘って宴会もよし、カウンターやロビーでひとり飲みもよし。
・カラオケつきの広いお座敷は宴会にもぴったり。幹事さんは要チェック!
まだまだ進化していきそうな桜館さん。池上にお立ち寄りの際はぜひ訪ねてみてください。
桜館さん、キリンビールさん、ありがとうございました!
(訪問日:2016年11月)
黒湯豊富な大田区に生まれ、銭湯の恩恵を受けてスクスク育ちました。
X大田区中心に、日常的に銭湯利用中。本業は植物やお花のアレコレ。