宮造り銭湯&ペンキ絵の「ザ・銭湯」
京王線「上北沢」駅より徒歩2分。商店街から細めの路地を入ったところにある『北沢湯』。
宮造りの門構え、入り口のレトロなベンチに期待が膨らみます。造りはシブいのですが、全体に明るく清潔な雰囲気。
浴室では、中島盛夫絵師の富士山ペンキ絵がどーんとお出迎え。男湯と女湯の間にあたる壁には、鯉と金魚のタイル絵もあり、「ザ・銭湯」ムードを満喫できます。
リニューアルされた浴室で高濃度炭酸泉を楽しむ!
外観から脱衣所までは昔ながらの雰囲気ですが、浴室内は2018年にリニューアル済み。お風呂もカランもピカピカ!水圧の強いシャワーが嬉しいです。
お風呂は高濃度炭酸泉とバイブラ。バイブラ浴槽のはじっこにジェットがひとつ。
最近流行りの炭酸泉が、街のレトロ銭湯で楽しめるとは!なんだか不思議な気分です。炭酸泉の湯温はぬるめで、じっくりゆっくりあたたまるのにピッタリ。バイブラ湯はやや熱めなので、熱湯好きにも安心です。
ベビーチェアから健康器具まで。こまやかな配慮が行き届く
脱衣所にはボディソープとシャンプーをセットしたカゴが用意され、無料で借りることができます。レンタルコーナーにはベビーチェアと赤ちゃんマットも。ベビーベッドもあったので、赤ちゃん連れにもやさしいですね。
また、脱衣所とロビーには、マッサージチェア・体脂肪計・血圧計・ぶら下がり健康器などの健康器具もいろいろ。
「ベビーベッドお使いください」「体脂肪をはかりましょう」など、張り紙にも細やかな優しさが。子供からお年寄りまで、地域の人の健康を大切にしているんだなと感じました。
ほっこりロビーでくつろぎタイム
お風呂上りはロビーで休憩。フロントからやや独立した小部屋のようになっている休憩室からは小さな庭が見えて、思わずのんびり。瓶ラムネや缶ビールも販売していますので、湯あがりにくつろいでいくのもいいでしょう。
レトロ感と快適さ。アップデートの痕跡が見える「街の銭湯」
初めて訪れた街「上北沢」。ちょっと懐かしい商店街と、レトロな「北沢湯」の外観に、すっかりこの路地が気に入ってしまいました。
でも、中に入れば最先端の炭酸泉が楽しめて。掃除が行き届いていて清潔で、使う人のことがちゃんと考えられていて。レトロな部分は残しつつアップデートしていく「街の銭湯」の気概を感じました。
上北沢近辺にお越しの際は、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
黒湯豊富な大田区に生まれ、銭湯の恩恵を受けてスクスク育ちました。
X大田区中心に、日常的に銭湯利用中。本業は植物やお花のアレコレ。