繁華街からすぐ。朝風呂も飲む前のひとっぷろにも
鹿児島には県内に60か所を超える銭湯があります。
しかもそのほとんどが温泉。
その中でも鹿児島随一の繁華街、天文館から徒歩10分で行くことができるのが『霧島温泉』です。
(名前から、霧島市の霧島温泉郷を思い浮かべる方もいらっしゃると思いますがここは鹿児島市内の銭湯です)
朝6時から営業しているので、朝食前に朝風呂を楽しむことができます。
大浴場がないホテルに宿泊する際に大変便利です。
旅先で朝の温泉に浸かれるかどうかはお風呂好きにとっては重要なポイントですよね。
立地がよいので仕事で鹿児島に訪れる際も時間を見つけて立ち寄れる場所だと思います。
少し歩けば美味しいお店がたくさんある天文館エリア。
仕事終わり、晩酌前に、さっぱりするのにも便利です。
スタンダードな銭湯に近い造りと、こだわりの内装
入口は番台ですが、木製の仕切りを使い目隠しがされているので苦手な方も気になりません。脱衣所の天井は秋田杉を使用しているそう。
浴室はいわゆる銭湯に近いスタイルで、天井はたかく、おなじみの水色。浴室中央に男女の仕切り壁があります。
正面の壁の真ん中には裸婦が後ろ向きで横たわるモザイクタイル画。このタイル画は、昭和25年から引き継がれている年代もの。約70年ものあいだ、日々お湯につかるお客様を癒してきたと思うと感慨深いものがあります。とても素敵な画です。
壁に使われているタイルも有田焼だそうで、かわいい柄がレトロな雰囲気を創り出しています。
サウナもあり、追加料金なしで利用できます。水風呂の水の出口がライオンで、これもなんだかかわいらしい。
身体の中からも健康に。飲める温泉
鹿児島の銭湯は温泉もさることながら、飲泉可能なところが多く、こちらもその一つです。
浴槽は長方形で、中央に位置する関西スタイル。
湯口には、蛸壺のようなものがあり、出てきたお湯が少したまっていて、横にある柄杓で温泉を飲むことができます。
塩化物泉のため塩味を感じますが、塩辛いというほどではなく少し苦味とミネラルを感じました。あたたかいお湯が身体の中からも温めてくれます。
湯につかると、温度は適温。42℃前後でしょうか。中に仕切りがありますがさほど温度差はありませんでした。
塩はそれほど強くないためぺたぺたした感じはありません。むしろ軟水のようなぬるぬる感がありお肌はすべすべになりました。
有名な温泉地に行く時間がない時でもしっかり鹿児島の温泉を楽しめる銭湯だと思います。朝出かける前、夜飲む前にいかがでしょうか。
湯と酒と猫がすき。
INSTAGRAM出かける時は銭湯セットを持ち歩き、すきあらば湯に浸かります。