足立区西新井大師の近くにある「エンタメ系」ビル型銭湯
東武大師線「大師前」駅、日暮里・舎人ライナー「西新井大師西」駅から歩くこと8分ほど。公園のすぐ隣に、どーんと目立つ黄緑色の建物が『湯処じんのび』がある、じんのびビル。
1階はコインランドリー(洗処)、2階が銭湯(湯処)、3階はカラオケルーム(歌処)になっている、まさにビルごとエンタメ系なビル型銭湯です。
あちこちに店主のこだわりや案内が貼られており、まだ入る前なのに読むだけでクスッとなります(銭湯好きの間では「テプラ銭湯」と呼ばれているとか)。
銭湯の入口は2階。上がると、フロントと休憩所を兼ねた広めのロビーが広がります。そして足元には看板猫が!! そう、ここはネコ好きにはたまらない番台猫のいる銭湯。人懐っこい2匹の猫がお出迎えしてくれますよ(訪れた日は地域のお祭りで、音に驚いて1匹は隠れてしまっていました)。
西の湯・東の湯で豊富な設備!露天風呂もあり
男湯・女湯は週替わりで入れ替え制。間取りは少し違いますが、両方ともサウナ付き・露天風呂付き! お風呂の内容もエンタメ要素豊富……ひとつずつご紹介しましょう。
(この日の女湯は「西の湯」だったので、以下は「西の湯」の内容です)
浴室は光が入り、開放的な雰囲気。室内の浴槽は大きくわけて3つ。
一番窓際の明るい浴槽は、北海道長万部の二股温泉から取り寄せた温泉浴槽。炭酸カルシウム温泉で、ポカポカよくあたたまります。
真ん中の小さめの浴槽は通常は電気風呂のようですが、この日はなんと「生花風呂」に。ガーベラのお花がいっぱい浮かんでる!! メルヘン……。定期的にバラ風呂などもやっているようです。
そして小さくて浅い浴槽には、子どもがあそべる「おうち」が。壁には九九のポスターが貼ってあり、お子さま用のお風呂になっているようです。大人は入りづらいけど、これは子連れの方には嬉しいのではないでしょうか。
入口近くには、サウナと水風呂。水風呂は冷たすぎずちょうどいい温度でした。
そして、浴室からのびる階段を上がっていくと、囲まれた屋上スペースに出ることができます。ここには、歩行しながら入れる「散歩風呂」と空が見える「露天風呂」があります。
散歩風呂の浴槽底にはボコボコした石があり、足裏を刺激。コースに従って歩くと、ほどよい水流に逆らって歩くように作られており、ちょっとした運動にもなりそうです。
浅くてぬるめの露天風呂は、ひらけた空の下。空を見上げながらぼんやり浸かっていると、思わず時間を忘れそう。
湯あがりは、猫と生ビールとカラオケ
湯あがりには、ロビーで生ビールと軽い飲食が楽しめます。テーブル席、お座敷席があり、テレビを見ながらリラックス。(ご機嫌がよければ)猫たちとたわむれつつ、のんびりくつろぐこともできます。
おつまみも種類豊富で、銭湯のロビーで楽しむのには充分なボリューム。夕方過ぎには、湯あがりをビールと共にくつろぐ地元のおじさまたちが増えはじめ、地元感にあふれた雰囲気に。
いいなあ、こういうの。地元にあったら通っちゃうよなあ……と思いつつ、枝豆とビールを堪能したのでした。
3階にはカラオケルームもあるので、家族や友人たちとワイワイ楽しむのも良さそうです。たっぷり時間をとって、遊びに訪れるのもよいですね。
黒湯豊富な大田区に生まれ、銭湯の恩恵を受けてスクスク育ちました。
X大田区中心に、日常的に銭湯利用中。本業は植物やお花のアレコレ。