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そんな銭湯を、銭湯好きの記者達が実際に取材し紹介していきます。

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【中野区 / 沼袋駅】銭湯の醍醐味は、パンツ一丁でどれだけ楽しめるか。沼袋の「一の湯」さんから学ぶこと【PART.1】

〒165-0025 東京都中野区沼袋1-39-10

 

こんにちは、ayumiです。

先日、オトナの女性のための情報サイト「ウートピ」さんからTOKYO SENTO宛に、「オトナ女子でも気軽に入れる銭湯はありますか?」という内容の取材依頼がありました。こんなチンチクリンな私がはたしてオトナ女子を名乗っていいのかちょっと悩みましたが、まあ年齢はオトナだな、と自分を鼓舞し、ウートピさんの記事内でご紹介したのが、用賀の「藤の湯」さんと、今回の舞台、沼袋の「一の湯」さんでした。

 

「一の湯」は、西武新宿線ユーザーとして、ずっと前からいつかTOKYO SENTOで紹介したいなあと考えていた、大好きな銭湯の一つです。今回取材をさせて頂いて、改めて「ああ、いい銭湯だなあ」としみじみ実感いたしました。

 

みなさんにもその魅力をおすそわけです。では、本題へ。

 

 


沼袋のランドマーク「一の湯」へ


一の湯さんへは、黄色い電車でおなじみ、西武新宿線は沼袋駅で下車します。高田馬場駅から各駅停車に揺られ4つ目の駅です。北口を出て商店街をまっすぐ進むと、徒歩1分ほどで右手に「一の湯商店街」という通りが見えてきます。

中野区一の湯20160907

小粋なワイン酒場を横目でチェック。入浴後に一杯できるお店がご近所にたくさんあるのも一の湯の魅力です。

中野区一の湯20160907

こちらが一の湯の外観。

いわゆる「昔ながらの銭湯」の門構えではないのに、なぜでしょう、それに匹敵する威風堂々とした風格さえ感じます。

さっそくお邪魔しようと、一歩前進すると…

中野区一の湯20160907

あれ?

中野区一の湯20160907

外からはあんまり見えないエントランススペースに、破風造りの屋根が!

 

後ほど詳しくご説明しますが、一の湯自体の創業は昭和25年。数年前に一度全面的なリフォームを行っており、こちらの屋根は、その際にせめて銭湯情緒をと手を加えられた、一の湯さんの心意気の賜物なのです。

 

それでは早速、男湯からお邪魔しましょう。

男湯に入るのにも、慣れてきたよ!

 

 


「パンツ一丁でどれだけ楽しめるか」


中野区一の湯20160907

こちらが男湯の脱衣所。お掃除の行き届いた、たっぷりスペースが嬉しいです。

中野区一の湯20160907

坪庭を眺めるスペースにはなんと室内喫煙所も完備。最新の空気清浄機が備え付けられていて、タバコを吸わない方にも喫煙者にも嬉しい空間です。

中野区一の湯20160907

常連さんの私物置き場の横には漫画の量も圧巻ですが、スーツロッカーまで!

会社帰りのお父さん、安心してください。

 

 

いつもは番台に女将さんが立たれているのですがとにかくこちらの一の湯、女性ならではと言いますか、きめ細やかなサービスがそれはもうたくさん用意されているんです。

 

中野区一の湯20160907

言わずもがなのWi-Fi完備。

電子マネーも使えるし、携帯の充電もお願いすれば請け負ってくれます。(充電コードは持参しましょう)

中野区一の湯20160907

男湯のアメニティはヘアトニックに化粧水まで。至れり尽くせりです。

 

そもそもどうしてこんなにサービス精神が旺盛なんですか?と、失礼ながらも一の湯の女将さん、西川 祥惠 (にしかわ よしえ) さんにズバリお尋ねしたところ、とてもすてきなストーリーを聞かせて頂きました。

「もともと家族で経営していた近所の『清水湯』(残念ながら現在はもうありません) と、行き来するお客さんが多かったので、お客さんが手ぶらでも満足できるようにと少しずつ改善していきました。そしてもちろん、仕事帰りの人にも手ぶらで来て頂けるようにね。」

確かに、フェイスタオルは無料で貸していただけるし、シャンプーやボディソープもあるので、文字通り手ぶらでOKなのが嬉しいところ。2店舗経営ならではの心遣いだったんですね。

そして大切な理由がもう1つ。お話を伺ったときから「絶対今の話は記事のタイトルにしよう!」と心に決めていた、西川さんの銭湯愛を感じるお言葉が。

銭湯の醍醐味って、お風呂からあがって、パンツ一丁の時に、どれだけ楽しめるかって事だと思うんです。パンツ一丁で、漫画を読むもよし。Wi-Fi使うもよし。TVを見るもよし。家にお風呂があるのに、わざわざ足を運んで来てもらう。そういうちょっと違う楽しみを追求していったら、こういう状態になったんですね。」

 

脱帽です!

 

 


またぎ富士と岩風呂と


さて、脱衣所に特筆すべき点が多すぎてすっかり遅くなってしまいましたが、浴室はこんな感じです。

中野区一の湯20160907

男湯女湯のまたぎ富士に、裾野を飛び立つ雄大な鶴のモザイクタイル。「清水湯の壁が鶴だったから、それを残したくて」と西川さん。しっかり魂を受け継いでいるんですね。

中野区一の湯20160907

お風呂も、ホットバス、岩盤泉、ミクロバイブラ、ハイパワージェットに座風呂ジェットと、ついつい長湯してしまうエンターテインメント性が……

 

そして何より、一の湯のお湯は、地下水を汲み上げてから装置を通して、軟水化しているんです!お肌ツルツル、髪もサラサラ!乾燥肌やアトピーの方にも嬉しいですね。

 

中野区一の湯20160907

さあて、そろそろ女湯へ……

と思って浴室を見渡したら……

 

はて、女湯にはない通路があるぞ?

 

はて、はて、はて……

 

 

中野区一の湯20160907

露天風呂あったーーーーーーーー!

 

男湯ずるい!男湯ずるい!

 

とっても広い立派な岩風呂です。格子屋根からはスカイツリーさながらの煙突がのぞきます。

ぬるめのお湯でリラックス。最高ですね〜。

 

 


 

以上、西武新宿線 沼袋駅近くの銭湯、「一の湯」さんの男湯を中心にご紹介しました。次回【PART.2】では、一の湯さんの歴史をまじえ、女湯の様子をレポートします!冒頭でご紹介したオトナ女子におすすめの理由を、大公開です。お楽しみに。

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ayumi iguchi

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またぎ富士ミストサウナ一の湯中野区沼袋駅清水湯西武新宿線露天風呂
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