銭湯に、図書館を。銭湯ふろまちライブラリー(inそしがや温泉21)
バスクリン銭湯部の高橋です。
新たな取り組みとしてスタートした
銭湯に、図書館を。「銭湯ふろまちライブラリー(inそしがや温泉21)」。
3/13(日)のOPENイベントでは、当初25~35名の予定でしたが、
満員御礼の約50名の方に参加していただきました、本当にありがとうございました。
一人ひとりの想いがつまった本が、本棚に並んだ瞬間、そのあったかさに感動しました。。。(涙)
前回3/13OPENイベントの様子
ちなみに、当日参加してくれた皆さんにアンケートをしてみたところ、
銭湯好き、本好き、まちづくりが好きという方がほとんど。銭湯図書館を通じて、新たなつながりが生まれ、体も心もあったまる。そんな場になったのではないかと感じています。
お風呂・銭湯が持つ人をつなぐ力、本・図書館が持つ人をつなぐ力が、これからさらにどんな変化を生み出していくのか、私自身、ワクワクしています。
さて、今回のコラムでは、「銭湯ふろまちライブラリー」第2回イベントレポート、
銭湯図書館OPEN後のそれからの2ヵ月をお伝えさせていただきます。
2ヵ月でさまざまな変化がありましたー
銭湯図書館ができてから、
毎月第2、第4日曜日は、本棚のチェック&整頓のため、「そしがや温泉21」に通っています。
それまで、血圧計が置かれていた場所に、今回の本棚が出来たことで、
読み聞かせをするお母さんや子どもちゃんの姿を沢山見かけるようになりました。
そして毎回来るたびに、本があっちこっちに、暴れています。笑
元気いっぱいに、沢山読んでくれたのかなあと想像しながら、微笑ましい光景です。
本棚って生き物みたいです。
ふろまちライブラリーの本棚(整頓後。笑)
銭湯図書館も、無事に利用され始めていまして、
本の貸出ノートも一ページ目がいっぱいになり、二ページ目に突入。
メッセージカード(本の後ろに入っています)へのコメントも、徐々に増えてきました。
「誰か借りてくれたかなあ」とドキドキしながら開くのも、楽しみの一つです。「そしがや温泉21」に来られた際は、いつでも気軽にご利用ください。
貸出ノート 借りた日と、本の名前と自分の名前を書いたら誰でも借りられます。下町ロケットが一番人気。
「そしがや温泉21」に少しずつ根づきつつある「ふろまちライブラリー」を
さらに盛り上げようと、先日第2回イベントを実施いたしました。
「えっ知らなかった」という方もいるかと思いますが、それもそのはず。
今回は、WEBでの告知をほぼせずに、「店頭チラシ」のみでお知らせすることにいたしました。
第2回「銭湯ふろまちライブラリー」店頭チラシ
前回はFacebookなどのWEBを中心に広くお伝えしまして、千葉県や埼玉県などからも来ていただけた一方で、祖師谷近隣の方のご参加が少なかったことが、少し気になっていました。
そこで、今回は地元密着で、普段「そしがや温泉21」に通っている方や、祖師谷に住まわれている方に集まってもらおうと考え、店頭でチラシを配布。
名番台・えつこさん(愛称えっちゃん)たちにも協力してもらい、
銭湯に来てくれた方にチラシをお配り。前回の第1回とは異なり、事前に出欠を取らないため、「当日1人も来てくれなかったらどうしよう。苦笑」と不安を抱えつつ、イベント当日を迎えました。
5/22(日)13時~イベント当日 この日は快晴!イベント日和です、太陽が気持ちいい。
前回の経験がある分、準備は慣れたもの。
顔なじみとなった番台の方たちにも挨拶を交わし、準備を進めていきます。
本日のジャグジーは、「バスクリンゆずの香り」 いい香りです。手前味噌ですが、本当にいい香り。
準備は完了。しかし、開始15分前になっても、お客様は現れず。今日は「そしがや温泉21」の福田社長と2人で反省会かと思いきや、ついにご参加者の方が、、、
「そしがや温泉21」に8年も通っているというコアファンの方が親子でご参加 (逆光ぎみですみません)
「(そしがや温泉21に)8年通っていまして、図書館ができてからずっと気になっていました。今回社長さんもいらっしゃるとのことで、ぜひお礼が言いたいと思い、今回参加しました。」
その言葉を聞けただけで、すでに感動です。
銭湯図書館によって、このつながりが生まれたことが何よりうれしい。
ふろまちライブラリーのヘビーユーザーの小学生 こちらも親子でご参加です。
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本を何度も借りてくれているという話を聞き、これまた感動。
「読んだら自分もぎもんに思う事を人に聞いてみてください」
メインイベントである本による自己紹介で、今回いきいきと紹介してくれた本は、「くまの子ウーフ」。主人公である小熊のウーフが日々を過ごすうちにわいてくる疑問に自分なりの答えを見つけていく物語。なんでも好奇心があって質問したくなる時期ってありましたよね。その好奇心を大切にしてくれる一冊です。読みたくなった方、ぜひ銭湯図書館へどうぞ。
くまの子ウーフ http://www.amazon.co.jp/ /dp/4591069478
銭湯内見学で、はしゃぐ子どもたち 「なんの、どうぐだろう?」
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大人の当たり前も、子どもにとっては興味津々。
ドライヤーは、彼にとって何に見えたんでしょうか。光線がでるバズーカかなあ。
気のきく後輩たちも。東京外国語大学銭湯同好会メンバーが差し入れに来てくれました。
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そして、皆さんご存じですか? 東京外国語大学銭湯同好会。
先日新歓イベントに協力したことをきっかけに仲良くなり、今回のイベントの情報を聞きつけ、差し入れまで持ってきてくれました。澤田君(愛称フレッド(左))と文太君。
なんていいやつなんだ。とまたまた感動。
2人とはイベント後、銭湯につかりながら、つい長話してしまいました。
《バスクリン銭湯部も応援中!》「東京外国語大学銭湯同好会」
WEBサイト:http://tufsen.jp/
Twitter: https://twitter.com/tufsen450?lang=ja
お風呂であったかいつながり 銭湯ふろまちライブラリー
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今回は、前回とは異なり少人数での開催となりましたが、
地元密着で、あったかいつながりを感じるイベントになりました。
「ふだん生活していると、子どもは決まった大人としか接しなくなってしまう。家族や学校の先生や近所の方たち。でも、銭湯に来ると、自然な交流が生まれたり、いろんな大人を見ることができるので、子どもの教育にとっても良いと感じているんです。」
「銭湯に本棚が出来たころから、いつも気になっておりました。2週間に一度、来ていただいているとも聞き、頭の下がる思いです。本棚の整理など、出来ることはこちらも気づき次第やっておきます。」
などなど、とても感動させられてばかり。
人とのつながりが生まれ、心も体もあったまる場所にできるよう、
これからこの銭湯図書館を育てていきたいと思います。
参加してくれた小学生が書いてくれた、心を打つアンケート
今後こんな企画をやったら面白くなりそう等、何かアイデアがありましたらお書きください。
「お話会」
かわいすぎる。ピュアすぎる回答に、心打たれました。
あれこれ考えていた自分がいやになります。笑
そうですよね、必要なことはシンプルなんだと気づかされました。絶対、実現させます。
次は7月下旬、第3回を開催予定。次回は、図書館司書さんに集まってもらい、
図書館のプロたちにいろいろアドバイスもらえたらいいなと考えています。私は本好き、図書館好きですが、図書館の運営は、素人なので勉強できればと思っております。
最後に、そしがや温泉21・福田社長も、銭湯ふろまちライブラリーを作って以降、
ライブラリーのことで取材が入ってきたり、「昼のセント酒」の話が来たり(TV撮影はそしがや温泉21では今回の昼のセント酒が初めて)と、少しずつ変化を感じているとのこと。
銭湯の持つ今までの良さを、より引き立たせる、銭湯の新しいカタチ「銭湯ふろまちライブラリー」。
銭湯×図書館。2ヵ月だけでも沢山の変化がありました。
これからさらにどんな変化が起きていくのか、皆さんどうぞ楽しみに。
バスクリン銭湯部 部長 高橋正和
sento@bathclin.co.jp
㈱バスクリンの公認部活動として、2015年4月に設立いたしました。
WEBSITEX湯船につかる国、ニッポンの文化である“FURO”の魅力をお伝えします。
(お問合せ先:sento@bathclin.co.jp)