パナソニックが「未来をつくる実験区」としてロフトワーク、カフェ・カンパニーと共に立ち上げた「100BANCH」に、9月から新規の支援プロジェクトとして「東京銭湯 – TOKYO SENTO -」も入居することになりました。
期間は限定されますが、採択されたプロジェクトには各業界を牽引するトップランナーにメンターとして付いて頂き、ある程度の成果を出すところまでがゴールとなります。
100年先の「銭湯の未来」をどう描くか。
様々な銭湯の形を思い浮かべながら、ここ「100BANCH」にて1つでも多くプロジェクトの遂行が出来れば良いなと考えています。
「100BANCH」とは
未来をつくる実験区、東京渋谷ヒャクバンチ
常識にとらわれない若いエネルギーの集まりが、100年先の未来を豊かにしていく。
「100BANCH」、それは、100個のプロジェクトがうごめく実験区。
渋谷から、あたらしい未来が動き出します。
「100BANCH」は、2018年にパナソニックが創業100周年を迎えることを機に構想がスタート、これからの時代を担う若い世代とともに、次の100年につながる新しい価値の創造に取り組むための施設です。
若い世代を中心としたプロジェクトチームに対して、各分野のトップランナーによるメンタリングの機会を提供、この場所での活動を支援していきます。
1Fはカフェ・カンパニーが企画・運営する未来に向け新たな食の体験を探求するカフェスペース「KITCHEN」(※今秋オープン予定)、2Fは様々なプロジェクトが同時多発的に展開するプロジェクトメンバーのためのワークスペース「GARAGE」、3Fはパナソニックが次の100年を創り出すためのコラボレーションスペース「LOFT」となっています。
引用:http://100banch.com/about/vision/
「東京銭湯 – TOKYO SENTO -」のプロジェクト概要
文化としての「銭湯」をアップデートする
日本が誇る文化のひとつ、銭湯。かつては公衆衛生に大きく寄与したのはもちろん、地域コミュニティのハブとしての重要な機能も果たしてきた存在ですが、現在は週に1軒のペースで廃業していっていると言われるほどの衰退期にあります。
しかし、これまで銭湯が果たしてきた文化的な役割をきちんとデザインし直し、アップデートすることで、実は未来へのヒントに満ちたものになるかもしれない。
そう考えて3年前にウェブメディア「東京銭湯 – TOKYO SENTO -」を立ち上げ、銭湯文化をさまざまな形で発信してきました。
今回、「100BANCH」に参加することで、さまざまな文化リソースを持った人々との“混浴”的な状況に身を置きつつ、メディアとしてのさらなる価値の向上を目指します。
引用:http://100banch.com/projects/tokyo-sento/
「100BANCH」入居1ヶ月。実際どんなところ?
9月からの入居が始まり早1ヶ月。基本的には2階の広々スペース「GARAGE」にて様々なプロジェクトが活動しています。
スペースは基本フリーアドレスなので場所は自由なのですが、「東京銭湯 – TOKYO SENTO -」チームは毎日通っているのでスペースが固定化されて来ました。
モニターやキャンプチェアにバランスボールと……。
勝手に「東京銭湯 – TOKYO SENTO -」チームの寛ぎ空間化していますが、そんなにまだスペースが足りなくなることがない状況なため、「100BANCH」運営には暖かく見守られ日々作業をしております。
そして各プロジェクトごとに棚が割り振られ、専用のスペースとして活用出来ます。
「100BANCH」には様々な業種の方が見学に来る機会もあるため「東京銭湯 – TOKYO SENTO -」チームは媒体資料や銭湯についての資料を置いてあります。
銭湯の事業のためにまさかこんなオシャレな空間を使えることになるとは……。
雰囲気的には美大の工作室のような感じです。運営の方が助手で、メンターの皆さんが教授、のような。
そして3階の「LOFT」もすごい。
定期的にインナーのミートアップイベントや講習会、講評会など、様々なカリキュラムが催されています。
「東京銭湯 – TOKYO SENTO -」チームの初めてのメンターとの顔合わせ。
このスペースもスケジュールが空いていれば各プロジェクトごとでイベントを開催することも可能です。
普段は「100BANCH」開催のイベントが定期的に入っており、こちらはイベントによっては一般の方も参加可能です。
イベント一覧:http://100banch.com/events/
スタートアップ系のプロジェクトにはこの上ない貴重なスペースですが、実はこの環境、採択されると……
なんと無料(タダ)で全てが使えます!!!
期間限定とはいえ無料で事務所や作業場が渋谷の新南口に持てたー!最高やー!
新規のプロジェクトは定期的に募集していますので、100年先を見据えた構想をお持ちのアナタ!
是非応募してみてはいかが?
「100BANCH」に参加している個性的なプロジェクト達!
様々なプロジェクトが参加している「100BANCH」ですが、一部のプロジェクトをご紹介!
FFF〜Fundoshi Fashion Festival
伝統下着“ふんどし”を「表現者のためのファッションウェア」
として未来に伝える
日本の伝統的肌着である「ふんどし」は、現代の生活においては祭りのコスチュームなどといった程度の認知で、日常的に親しまれているとはなかなか言えませんでした。
しかし今、通気性抜群でつけ心地がよく、健康にもいい高機能な肌着として、一部で注目を集めつつあります。
本プロジェクトは、その普及を目指す「株式会社ふんどし部」のメンバーを主体に、ふんどしを愛用するインフルエンサーたちも巻き込んで世界100カ国の方々と写真・動画・アート作品、テクノロジーなど様々な形のコラボレーションをすることで、日本文化の「次の100年」と呼ばれるにふさわしいふんどしのアウトプットを模索します。
最終目標としては単にプロダクトを作るだけにとどまらず、展示やフェス的イベントの形で発表することを目指しています。
オリンピックに先駆けて、「多様性」をコンセプトにしたファッションショーを開催。様々な表現者とふんどしを掛け合わせることでふんどしの新たな魅せ方に挑戦します!
このショーを通してふんどしを「表現者のためのファッションウェア」として世界に伝えます。
空間コンセプトは「祭り」。「
100BANCH」をハックしてファッションショーのための舞台を設計。Japanese Traditionalとファッションショーを融合させます。
これまで誰も世界で挑戦しなかったふんどしを、新たな衣装として表現し、世界をあっと驚かせます。
そして「日本の表現」を次のステージに。
独自にメディアを持っており活動は様々。単純に「裸の男」は面白い。
サイト:https://fundoshibu.com/blog
もちろん独自にふんどしを開発し、オンラインストアも持っている。
サイト:http://shop.fundoshibu.com/
Future Insect Eating
人類の運命を握る昆虫食に、美しいデザインとレシピを
牛はとても美味しい。しかし、1万年前の牛を食べたらきっと今ほど美味しくないだろう。
現在の食は長い時間と膨大な労力がかけられ、様々な試行錯誤がなされた上で成り立っている。
では昆虫食はどうだろう。きっとまだまだ試行錯誤も知の蓄積も足りないのではないだろうか。
このプロジェクトは昆虫食がゲテモノではなく美しく、美味しい食になることを1 つの目標としている。
その際に既存の食の代わりではなく昆虫ならではの食であることを大事にしている。
そのために昆虫の食材としての特徴を深掘りしたり、新しい加工法を開発をしたり、昆虫食のためのレシピを制作していく。
これらの実験的制作を通して昆虫食を深め新たな食文化の一員としていく。
そして、このプロジェクトでは制作のプロセスを表現する。
このプロセスの表現はステレオタイプの昆虫食観を壊していくと同時に、昆虫食の知を蓄えていくためのものである。
また、このプロセスを見てこの「自分ならこうする」と思う人が出てくれば、昆虫食はもっと面白くなるだろう。
¥42,000円のハンバーガー。複数の昆虫肉を混ぜる混虫肉を使ったもので、非常に美味しい。(1つ売れた)
料理家さんとのコラボで実現した昆虫料理の材料。昆虫感を隠さず美味しくするレシピも開発中。
詳しくはこちら:http://100banch.com/projects/future-insect-eating/
他にも個性的なプロジェクトがたくさん!こちらで詳細が見れます。
プロジェクト一覧:http://100banch.com/projects/
それでは「100BANCH」での「東京銭湯 – TOKYO SENTO -」のさらなる成長にご期待ください!
東京銭湯の運営スタッフです!
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