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「福ごはんの湯」に浸かりながらフードロスについて考えてみた【7/6-7も開催】

中央区日本橋人形町2-17-2

取材・文:中﨑史菜 撮影:黒羽政士


東京都中央区日本橋にある銭湯『世界湯』で2019年7月2日(火)、6日(土)、7日(日)の3日間限定・フードロス×銭湯プロジェクト「福ごはんの湯」が開催されています。

果実風呂に入れる&おいしいジュースが飲めると聞いて、私たち東京銭湯編集部も初日にお邪魔してきました。その様子をご覧ください!

 

売れ残った果物を入浴剤にする「福ごはんの湯プロジェクト」

「福ごはんプロジェクト」とは料亭文化発祥の地・日本橋浜町で年に4回開催される「浜町マルシェ」で売れ残った食材を活用し、「食べられるのに捨てられてしまう食(=フードロス)」について考え、解決する取り組み。

プロジェクトは4本の柱からなっています。

マルシェで売れ残った食材を、

①地域の企業に販売してもらう「福ごはん販売

②買い取り、臨機応変に対応したメニューで地域住民などをもてなす「福ごはんパーティー

③活用して地域の飲食店さんがオリジナルメニューを開発する「福ごはん料理

そして今回取材した、④「福ごはんの湯」。

『世界湯』では「浜町マルシェ」で売れ残ってしまったものや規格外品を活用した果実風呂「福ごはんの湯」を楽しめるほか、同じく売れ残った果実を使ったフレッシュジュースとオリジナルタオルがプレゼントされます! ※各日数量限定。ジュースは初日のみ。

 

フードロスをマナーで解決!?

「福ごはんの湯」を主催する一般社団法人Tokyo Good Manners Projectは、世界的にも評価され、文化として根付いた「グッドマナー」に誇りを持ち、東京を訪れる世界の人々にその文化を楽しんでもらおうと活動している組織。

「マナーをしっかり守りましょう」と声をあげるのではなく、すでに日本に根付いている・当たり前になっているグッドマナーにもっと焦点を当てていこうよ、という活動をしています。

日本には「残り物には福がある」や、「もったいない」という感性があります。今回はそんな原点に立ち返り、フードロスについて考えてみようという取り組みなんです。

「フードロス」と聞くと、いかに廃棄を減らすかを考えがち。でも、「福ごはんの湯」のように「食べる以外の使い道を工夫してみる」のも一つの選択肢ですよね。

銭湯は、多くの人の「グッドマナー」によって成り立つ場所。いつもと違う銭湯体験を楽しみながら、「残り物には福がある」「もったいない」ーそんな私たちの原点に立ち返ってみませんか?

 

さあ、早速『世界湯』へ


実は私、『世界湯』を訪れるのは今回が初めて。噂に聞いていた熱湯(あつゆ)と昨年新しくなったという壁画を楽しみに向かうと、男湯と女湯別々の入り口が特徴的な店構えが待っていました。

ドアを開けると、「甘夏」「ジューシーオレンジ」「ミックス」の3種類のジュースたちがキンキンに冷えてお出迎え。これはお風呂上がりまでガマン、ガマン。

オリジナルのタオルをいただいて、浴場へ向かいます。

瀬戸内レモン・東伊豆の甘夏・熊本ジューシーオレンジの3種類が湯船に浮かべられています。

たしかにスーパーに並ぶ果物よりは傷やシミが多いけれど、そのまま食べたくなっちゃうくらい、とってもいい香り。(※実際に食べないでください)

15時の開店とともに、たくさんの常連さんがいらっしゃいました。新参者の私も一緒にお風呂をいただきます。

「いい香りやねえ」と皆さんの顔もほころびます。
さらに、常連さんたちの間にも「フードロス」の話題が。

「昨日(浜町マルシェを)覗いてきたけど、売れ残りがこんなお風呂に変身したのね」
「私の実家は茨城の農家なんだけどね、ちょっと形が変だとすぐ捨ててしまうのよ」
「コンビニやスーパーからも、すごい量の廃棄が出ているらしいわね」

いつもの風景、いつもの銭湯トークの中に、自然とフードロスに関する話題が溶け込んでいる様子がそこにはありました。

 

お風呂上がりの一杯!

お風呂から上がったら、楽しみにしていたジュースが待っていました。
悩んだ末に、甘夏とオレンジのミックスをチョイス。

う、うまい!!

当たり前のように食べ物を捨ててしまっている生活を反省しつつ、「苦しくなっても無理矢理食べる」なんていうネガティブなフードロス対策ではなく、みんなが笑顔になれる選択肢もあるのだということに気づかされました。

 

「良いマナー」って何だろう

マナーの観点からフードロスについて考えようというTokyo Good Manners Projectの取り組み。
「マナーを守りましょう」というポスターや案内ばかりに囲まれていると、なんだか制約のある生活を強いられているような気分になってしまいます。

でも本来マナーとは、「相手のことを思いやる気持ち」のこと。

生産者のことをちょっと考えて、せっかく自分のところまでやってきた食材たちを「活用し尽くす」。
そんな風に一人ひとりが思いやりを持てれば、フードロスは減っていくのではないでしょうか。

今回の会場『世界湯』は、水天宮前(東京メトロ半蔵門線)・人形町駅(東京メトロ日比谷線/都営浅草線)・浜町駅(都営新宿線)からいずれも徒歩10分以内というアクセスの良さが魅力。
笑顔がステキな店主の油本さんは「今週末もたくさんの人に来てほしいね。忙しくなりすぎない程度にね」と笑って話してくださいました。

お風呂を上がってからも、ほのかに立ち上る柑橘の香りが嬉しい「福ごはんの湯」。
ぜひ皆さんも浸かりに来てください。

 

七夕はぜひ「福ごはんの湯」へ!

「福ごはんの湯」開催概要

日時:2019年7月2日(火)、6日(土)、7日(日) 15:00~23:30

会場:世界湯(中央区日本橋人形町2-17-2)

アクセス
都営地下鉄新宿線「浜町」A2番出口から徒歩8分
都営地下鉄浅草線「人形町」A3番出口から徒歩10分
東京メトロ日比谷線「人形町」A1番出口から徒歩4分
東京メトロ半蔵門線「水天宮前」7番出口から徒歩4分

料金:大人460円、小学生180円、幼児80円

主催・お問い合わせ:一般社団法人Tokyo Good Manners Project :https://goodmanners.tokyo/

AUTHOR

中﨑史菜

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