昔ながらの入り組んだ住宅街に、主張しすぎることなく佇む若葉湯。
玄関を正面に見ながら右手にぐるりと回ってみると、そこにあったのは山積みの薪。
なるほど、こちらのお湯は薪で沸かしているのですね。それだけで少し贅沢な気分になれます。
湯温は46度とけっこう高め。浴槽は深め / 浅めの2つで、水風呂はありません。
パッと入ってサッと出る、江戸っ子スタイルが似合いそうです。
浴室は天井が高く開放感あり。壁面には珍しい洋風のタイル絵、男湯は中世の騎士がモチーフです。
また、脱衣所やトイレ周辺には巨大な水槽がたくさんあり、とんでもない数の金魚が泳いでいます。
長いあいだ地域に根ざしてきた「地元のお風呂屋さん」の歴史や風情を感じられる銭湯ですが、
微妙に普通じゃない部分、そのちょっとした異世界感も、不思議な魅力となっています。
徒歩圏内には「たいやき わかば」や「かつれつ 四谷たけだ」、タイカレーの「メーヤウ」など
食通の方にはお馴染みの名店もたくさんありますので、入浴の前後にグルメ欲求も満たせます。
東京都千代田区勤務の会社員ライター。
勤務時間中に入る銭湯は格別です。