(Photo 引用:http://www.megurogajoen.co.jp/)
目黒雅叙園で開催中の
アートイルミネーション 「和のあかり×百段階段」展 2016 ~日本の色彩、日本の祭り~
2016年7月1日(金)〜2016年8月28日(日)
へ行ってきました!
(Photo 引用:http://kosublog.com/)
東京都の指定有形文化財「百段階段」を舞台に全国から「祭り」「アート」「職人」「伝統芸能」の4つのジャンルを中心に30を超える作品が展示してあります。
(Photo 引用:https://www.rakudaclub.com/)
目黒駅から徒歩8分ほどにある目黒雅叙園は、結婚式場などが行なわれている場所で、元々は料亭でしたが総合結婚式場として改築され和洋折衷の豪華な建物になっています。黒漆に蝶貝をはめ込んだ螺鈿の豪華な装飾など「昭和の竜宮城」とも言われる建物ですが、木造の「百段階段」は趣向を凝らした創りになっていて、東京都指定の登録有形文化財になっています。また映画「千と千尋の神隠し」の湯屋のモデルにもなったとも言われています。
(Photo 引用:http://by-s.me/)
目黒雅叙園の入り口や通路にも『和のあかり×百段階段』展のモニュメントや作品が展示されています。さっそく中へ入ると、「百段階段」の途中にある各部屋「十畝(じっぽ)の間」、「漁樵(ぎょしょう)の間」、「草丘(そうきゅう)の間」、「静水(せいすい)の間」、「星光(せいこう)の間」、「清方(きよかた)の間」、「頂上(ちょうじょう)の間」などに”和のあかり”をテーマに、作品が展示されています。
(Photo 引用:http://laughy.jp/)
百段の階段を上がったところには、現存する3人の銭湯絵師のうちの1人で次世代のエース、田中みずきさんの作品が展示してあります。富士のペンキ絵と共に空間全体が銭湯になるよう構築され、全体のテーマである”和のあかり”をブルーと黄色のライトで表現されていました。暗闇に浮かび上がるように照らす青白い光は、都会的なカルチャーを彷彿とさせるクールなあかりでありながら、散りばめられた銭湯に関する様々なアイテムがレトロPOPなイメージも与えてくれます。そこにあるのは紛れもなく”銭湯のペンキ絵”ですが、百段階段の頂きに現れた田中みずきさんの作品は、インスタレーションの現代アートの様になっていて、銭湯ペンキ絵に新たなひかりがあたるのを感じることができました。
田中みずきさんのブログには”「東京テクノ銭湯」という裏テーマがあり〜(中略)東京の銭湯らしいキッチュな雰囲気を出そうと試みてみました。”とあります。創作中に聞いた音楽からもインスピレーションを得ているそうです。
ブログ:http://mizu111.blog40.fc2.com/
(Photo 引用:http://4travel.jp/)
実は目黒雅叙園と銭湯とは切ってもきれないゆかりがありました。「湯のあかり 目黒雅叙園と奇縁」という東京都公衆浴場業生活衛生同業組合さんが発行している冊子に詳しく書いてありますが、目黒雅叙園の創業者 細川力蔵氏は銭湯経営者でもありました。旧目黒雅叙園の正面玄関は東京の銭湯に多い立派な破風のある豪華な宮造りだったそうです。
他の展示も”和のあかり”をテーマにした素晴らしい作品がたくさんありますので、ぜひ目黒まで足を伸ばしてみてください。
迫力のある水墨画と和紙から漏れるあかりも綺麗でした!
帰りは目黒の銭湯へ立ち寄るのもいいですね(^^
時間があれば都内で銭湯お遍路マップや銭湯アプリを見ながら、ぶらり銭湯巡りを楽しんでいます。
銭湯関係の繋がりも増え、充実した日々を過ごさせてもらっています。