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銭湯、お風呂に関する執筆コラムを掲載。

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【台風21号の被害を受けた大阪の銭湯を支援しよう】ご支援へのお礼とご報告

文:もりたかし 日野祥太郎


クラウドファンディングでご支援いただいた皆さま、ステッカーをご購入いただいた皆さま、この活動をご支援くださったすべての方々に感謝申し上げます。本当にありがとうございました!

皆さまの温かいご支援のおかげで、地震被害と台風被害に合われて休業されていた「ひかり温泉」さんへの支援を実施することができました。

最終的な金額内訳は以下のような集計となり「ひかり温泉」さんには総額で¥1,545,858を、支援金として「大阪府公衆浴場組合」を通してそのまま寄付させて頂きます。

【支援額】
クラウドファンディング ¥1,244,500 | ステッカー販売 ¥932,400 | 募金 ¥124,087| 総額 ¥2,300,987

【支援者数】
キャンプファイヤー(パトロンさま)133人 | ステッカー販売枚数 1,718枚 |有志銭湯さま 74店舗

【経費等】
キャンプファイヤー手数料 ¥188,168 | その他制作費、郵送費など ¥566,961

【支援先へお渡しする支援額】
¥1,545,858

今回はクラウドファンディングとステッカー販売の他に、独自に募金を募ってくださった有志銭湯さまもあり、多くの支援金を集めることができました。
ステッカー販売にご協力いただいた有志銭湯さまの中には、「協力費はいらない」と全額を寄付金に回してくださった銭湯さまもあり、最終的に多くの支援金が「ひかり温泉」さんに渡ることになりました。

 

クラウドファンディングのパトロンの皆さんからいただいたコメントを一部ご紹介

今回の大阪支援の活動では、「ひかり温泉」さんの一度諦めかけた「再開」への道を後押しさせていただき、結果として無事再開を果たされました。

この結果は、僕らだけでは達成が難しかったと思います。こうして支援を無事に行うことができたのも、ひとえに活動に賛同くださったパトロンの皆さま、ステッカーを購入くださった皆さま、大阪府公衆浴場組合の皆さま、有志銭湯の皆さま、そしてご協力いただいた多くの関係者の皆さま全員のお力がなくてはできなかった結果です。

クラウドファンディングのプロジェクトページでは、ご支援いただいた皆さまからさまざまな応援メッセージを頂戴しました。

「町の“お風呂屋さん”には、日ごろリラックスさせてもらい、困ったときには助けていただき、とても感謝しています。“お風呂屋さん”がこれからも身近なものでありますように。微力ながら応援させていただきます」

「ひかり温泉様へ 私も浴場を経営しています。引き継いだ当初はあと何年続けられるか…ということばかり考えていましたが、次第に経営は安定し、今は一つでも多くの銭湯が残って欲しいと思っています。 私の支援は微々たるものですが、このプロジェクトが今後のひかり温泉様の浴場経営のモチベーションになれば幸いです。 大変な事は多いかと思いますが頑張ってください」

「遅ればせながら拝見いたしました。1人で立ち向かわれるのには、あまりにも過酷な状況に心配でなりません」

「銭湯に疲れを癒してもらったり、憩いの場を提供してもらったりと、心身ともに助けられている人たちは、たくさんいると思います。今度は私たちが銭湯の助けになれれば幸いです。ぜひ、これからも一人でも多くの大阪の人たちに、 暖かい場所を用意してあげてください。応援しています!」

「大阪には年1回か2回の頻度で遊びに行っていて、そのときよく銭湯にも立ち寄っています。微力ながら、応援できればと思っております」

「阪神淡路大震災被災後、銭湯を解放していただいた記憶が蘇りました。その当時、銭湯の中で大人たちが復興に向けてお互い頑張ろうと会話していて、小学校一年生の自分はとてもかっこいいと感じました。応援してます」

「みんなのためにお湯を絶やさない、これがどんなに大変で尊いことか。応援します」


上記は一部のメッセージですが、以下ページの「パトロン」の項目よりすべてのメッセージがご覧いただけます。

プロジェクトページ

このメッセージは企画終了後に、大阪府公衆浴場組合を通して『ひかり温泉』さんに印刷してお渡ししました。
「遠くの人たちもこんなに応援してくれて本当にありがたい」と受け取っていただきました。

 

再開後の『ひかり温泉』さんは既に震災前の水準まで客足が回復

『ひかり温泉』さんの再開から、4ヶ月が経とうとしています。

休業後の再開は本来客足の戻りが遅く、『ひかり温泉』さんも再開当初は離れたお客さまが戻ってくるかどうか心配だったそうです。しかし、再開から3ヶ月後の6月時点ですでに震災前の水準まで回復したとのことでした。
今では「ひかり温泉はまだお客さまから必要とされており、閉めるべきではなかった」とまでお話してくれ、かなり元気なご様子です。

新規のお客さまも増えたようで、そこは取材を受けた効果もあったとのこと。
普段馴染みのないWebの企画や取材を受けていただき、別のご苦労もあったとは思います。今後も無理せず、営業時間を短くしてでもできる限り続けていきたいとのことでしたので、大阪にお住いの方や、大阪に用事がある銭湯ファンの皆さまは、ぜひ「ひかり温泉」さんに足を運んでいただけると幸いです。

そして『ひかり温泉』さんは今回の支援を受けて、支援の感謝の気持ちを何かしらのかたちで皆さまに現したいと、現在イベントを企画中です。支援を受けてますます元気になられた『ひかり温泉』さんに今後もご注目ください。

 

大阪銭湯支援を通じて得たもの

今回、支援プロジェクトを実行したことで、私たちは「銭湯」について改めて考えるきっかけとなりました。
結果として、“ここに銭湯があることの価値”を、再認識する機会になったのです。

日本全国で銭湯を経営されている方にお伝えしたいことは、万が一大きな不安が襲ってくるような状況になったとしても、きっと耳を傾けて手を差し伸べてくれる人がいるということ。
それも、ご自身の想像をはるかに超えるほど多くいることでしょう。

『ひかり温泉』さんは、再開を決断された直後にはきっとその決断自体に不安もあったことと思います。
しかし、再開後は支援者からのメッセージが励みになり、客足がすぐに回復し、再開された後はじめてその決断に安心し、「再開してよかった」と感じられたのではないでしょうか。

一方で、今回目の当たりにしてきたのは“再開しない決断も応援しなくてはいけない”場合があること。
再開ばかりが正しい決断でない場合、私たちにできることがあるのか、と災害支援の難しさを思い知る活動でもありました。

『ひかり温泉』さんが再開された今、銭湯利用者やファンの方々の中には「ここに銭湯があってよかった」と、初めてその存在が当たり前にある光景でないことに気づいた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

自然災害の多い日本においては、今後どの銭湯にも、どの銭湯利用者も、同じような状況になる可能性はあります。
そんな時、私たちにできることは何なのでしょうか?

今回、本当に微力ながら自然災害における銭湯の「再開」を、後押しするお手伝いができました。
しかし、この活動は再開に必要な苦労や決意を、ほんの少しだけサポートしたにすぎません。

そのまま廃業へと向かった銭湯も多く、すでに再開をされた銭湯の中にも今だに修理が間に合わない状態のまま、営業を続けている銭湯もあります。
台風21号の被害を受けた大阪の銭湯の一部は、まだ大変な状況であることに変わりありません。

今回、「大阪府公衆浴場組合」と「東京銭湯 – TOKYO SENTO -」による支援活動は一旦終了となりますが、今後も見守りながらも『ひかり温泉』さんに対して取材記事の掲載やイベントのPR記事配信など、メディアとして協力できることをしていきたいと考えています。

そして、支援の手法や規模などはさまざまな形があります。ご自身でも実行できる、なにか他の支援がございましたら、ぜひ手を差し伸べてしていただき、困っている人の助けになっていただければと思います。

この記事をもって活動の報告と、支援のお礼とさせていただきます。

繰り返しになりますが、クラウドファンディングでご支援いただいた皆さま、ステッカーをご購入いただいた皆さま、この活動をご支援くださったすべての方々に対して感謝申し上げます。本当にありがとうございました!

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もりたかし

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