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ライフスタイルメディア「ROOMIE」主催のトークイベント『「東京銭湯文化夜」混浴 with TOKYO SENTO』レポート!

暮らしと、銭湯。

2017年12月9日(土)の17時30分より渋谷駅新南口にある100BANCHにて、ライフスタイルメディア「ROOMIE」主催のトークイベント『「東京銭湯文化夜」混浴 with TOKYO SENTO』が開催されました。

登壇ゲストは「東京銭湯 – TOKYO SENTO -」の代表 日野 祥太郎と銭湯大使ステファニー コロインさん、そして今話題の「銭湯ぐらし」から加藤 優一さん。
そして司会進行に「ROOMIE」編集長である武田 俊さん。

近年、様々な形で銭湯がフォーカスされ、私たちの暮らしの中で銭湯の存在が変わりつつあります。若者のお客さんが増えてきた理由に一体どのような背景があり、銭湯業界はどのような活動をしているのか。

その最前線を、個性的な活動を行っている3名のゲストの目を通して探るトークイベントをレポートします!
(登壇者のプロフィールなどはこちらの記事もご参照ください)

 

100BANCH 3Fでのトークショーは満員御礼!100名近い参加者が。

工事中だった1F KITCHENエリア「LAND」もオープンした100BANCHの3F LOFTスペースに、続々と参加者が集まってきました。

いよいよ、ライフスタイルメディア「ROOMIE」主催のトークイベント『「東京銭湯文化夜」混浴 with TOKYO SENTO』がスタートです!

 

「東京銭湯 – TOKYO SENTO -」の代表 日野 祥太郎は、東京メトロの「TOKYO SENTO WEEK<東京銭湯ウィーク>」について取り上げました。


TOPバッターの「東京銭湯 – TOKYO SENTO -」代表 日野は、活動報告として、2017年11月26日から9日間限定で開催された「TOKYO SENTO WEEK<東京銭湯ウィーク>」を中心に裏話も含めて、詳しい経緯やプロデュース内容についてご紹介しました。

東京銭湯ウィークは東京メトロで開催中の「TOKYO METRO 90 Days FES!」のスペシャル企画として行われたもので、「東京銭湯 -TOKYO SENTO -」もプロデュースに参画。1927年12月30日に東洋初の地下鉄として上野駅~浅草駅間が開通してから90周年を迎えることを記念したイベントです。
(イベント内容についてはこちらの記事もご参照ください)

 

東京メトロ「TOKYO METRO 90 Days FES!」のスペシャル企画ということで、各銭湯がとても趣向を凝らしたデザインやイベントなどに取り組んだ様子はとても興味深い内容でした。

イベント終了後は元の姿に戻す場合が多いのですが、東京都墨田区「大黒湯」さんの江戸切子風呂は、大変気に入って頂き、イベント終了後もそのまま江戸切子模様を使ったステンドグラスなどを利用して頂けることになりました。

デザイナーでもある日野は、デザインの力で集客やPRなどを行い、“銭湯の可能性を広げていきたい”という想いがあります。そういったデザインワークやプロデュースが実った例でもあります。

また、喜楽湯の“銭湯経営”を通してからこそわかる、“現実的な部分”を日々体感しているからこそ、中と外から銭湯のアップデートを試みることが出来ると言います。

 

銭湯大使 ステファニーさんは、著書『銭湯は、小さな美術館』から、全国の銭湯を「アート」や「出会い」をテーマに紹介!

銭湯大使 ステファニー コロインさんは、奈良、三重、福岡、鹿児島、名古屋、熊本、新潟、東京など、全国の“お風呂との出会い”と“人々との出会い”について、写真を見ながらいろいろなお話をしてくださいました。

 

「宮造りの建物や、モザイクタイル絵、ペンキ絵など、アートの観点から見た銭湯は、日本の文化としても残していって欲しいです。」

ステファニーさんは、Instagramでほとんど毎日のように銭湯を紹介する写真をUPしたり、友人・知人にも参加してもらいながら、外国人旅行者のために銭湯を案内するツアー(銭湯の後にはローカルな飲み屋にも行くそうです)、大学から依頼されて留学生(日本人の学生も含む)向けに銭湯ツアーを行ったりと、様々な活動をされています。

「ガイドブックにも銭湯は紹介されていますが、1、2軒程度しか載っていないので、そのくらいしかないと思われています。本当はもっとたくさんありますよね。」

最近出された著書『銭湯は、小さな美術館』は、外見的な“銭湯の良さ”や内面的な“銭湯愛”がたくさん詰まった、とっても素敵な本でした! 銭湯ラバーは必読です。

 

加藤 優一さんは“銭湯と暮らしの新しい関係性”「銭湯ぐらし」について

温泉や銭湯が多い山形出身の加藤 優一さんは、物心ついた頃から銭湯に入っていたそうです。

加藤さんには、小杉湯の「銭湯ぐらし」についてご紹介して頂きました。
高円寺にある小杉湯の隣には風呂なしアパートがあり、2018年2月には解体されることが決まっています。解体が決まったこともあり誰も入居していない状態だったのを、それぞれの部屋に、各分野のクリエーターが住み、“銭湯が隣にあるからこその部活動”を行い“銭湯と暮らしの新しい関係性”を探るプロジェクトが「銭湯ぐらし」です。

 

加藤さんは地域の眠った資源などを活かした街の再生事業に携わっている中で、このアパートと出会い、大家さんに企画書を持っていったそうです。高円寺にある小杉湯には、アーティストやミュージシャン、デザイナーなどのユニークな常連さんがすでに集まっている場所と知り、アパートのそれぞれの部屋に活動の場として住んでもらうというプロジェクトがスタートしました。

ミュージシャンは「歌う銭湯」、建築家は「築く銭湯」、カメラマンは「撮る銭湯」など、それぞれの活動に合わせて「○○銭湯」という名前が付いています。

銭湯の隣にある風呂なしアパートは“銭湯付きアパート”とも言えるという、バリューアップの活動もしています。」

その他に、「描く銭湯」の銭湯図解のイラストレーター 塩谷 歩波さんや、「創る銭湯」としてアーティストが入居し、地域のインスピレーションから作品を創る「アーティストインレジデンス」というプロジェクトの紹介などもありました。

 

ユーザー目線で「こんな銭湯あったらいいな!」を会場のみなさんから募集し、トークセッション

生活の必需品ではなくなったとも言える銭湯だからこそ、コミュニティーとしての集まる場所や、個々のサードプレイスとしての利用の方法など、それぞれのいろいろな銭湯の楽しみ方があるのでは……ということで、会場のみなさんと一緒に「こんな銭湯あったらいいな!」というものを考えてみました。

 

みなさんに書いてもらったポスト・イットにはたくさんのユニークな意見やアイデアがありました!

・移動型(出張)、ポップアップ銭湯
・お風呂の中で本が読める銭湯
・相席銭湯(銭湯の中や外で、知らない人との出会いや交流をするイベント)
・より健康になるために、ヨガもできる銭湯
・「LUSHとコラボ」「石鹸使い放題」などのシャンプーや石鹸のイベント
・カラオケできる銭湯、好きな音楽が流れている銭湯
・シェアオフィス+銭湯
・会社の昼休みに利用できる
(コンビニで買ったものなどを持ち込み可能なイートインスペースがある)
・若年層が無料になる
・泊まれる銭湯
・動物がたくさんいる銭湯
・番台に日替わりでアイドルがいる(会いにいける)
・カフェが付いている銭湯
・出来立てのコーヒー牛乳が飲める
・交換日記ができる
・会員制(月額利用)
・温故知新(三助さんがいる銭湯など)
・アプリで決済
・ジェンダーレス風呂
・子育てママ銭湯時間帯風呂

 

移動型銭湯については、東京銭湯 – TOKYO SENTO -日野は「フジロックフェスなどに出張銭湯を出したい」と良く言っています。これはいつか実現するかもしれませんね。
また、会社の昼休みに利用できることについては
会社からの福利厚生として入浴券を買ってもらうようなイメージは良いと思う」ともコメントをしていました。
また、企業とのコラボ企画をしていくことで、銭湯の認知度をもっと上げていきたいとも。

銭湯ぐらしの加藤さんは、若者層が無料になることについて、「高円寺にある小杉湯では飲み会の二次会に銭湯を利用する若者たちがいます。銭湯で心身共に癒されながら仲間とコミュニケーションを取りたいという層に向けた、新しいアプローチが何か必要なのでは」と。
泊まれる銭湯については、銭湯の上でなくとも周辺に泊まることで、宿とまち全体の機能をひとつの家のように捉える“まち宿”という考え方ができることについても触れていました。

 

ステファニーさんは交換日記について、「ロビーにノートを置けばいろいろな情報のシェアや意見交換もできるので良いですね。カフェスペースについても、銭湯にあると凄く良いと思います。ノートPCで銭湯カフェで仕事できたら嬉しい!」とコメントされました。
そして温故知新については、銭湯で背中を流したり肩を揉んでくれる三助さんなどの、銭湯の素敵な文化をもっと体験できたらとも。

「ROOMIE」編集長の武田さんは次の点について触れられました。
好きな音楽をリクエストするのもいいと思いますし、決済がアプリで完結することについては、銭湯とテクノロジーとの出会いについて、どのようなカタチで実現できるか、気になるところですね。」

 

「これからの銭湯文化について、どのように残していけるか、更新していけるか」をテーマに議論も

登壇者の三人と共に、これからの銭湯文化をどのように残したり、アップデートしていけるかも討論しました。

地域や若者の需要を掘り下げるためには、どのようにPRしたり、イベントをやっていくべきか。
地方の銭湯はネット上にもなかなか情報が出ていない場合もあるので、SNSもうまく使っていくことや、toCの会員制については銭湯の月額利用が可能ならば売り上げUPにつながる、企業コラボによってtoBのビジネス的効果を、シェアオフィス(コワーキングスペース)兼銭湯の可能性について、クリエイターとの相性など、白熱した議論が繰り広げられました。

 

そして、あっという間にイベントの終了時間が。
最後は集まって頂いた会場のみなさんと一緒に記念写真をパシャり!
(♨︎マークを表す3本指のポーズです)

ROOMIEさん、今回の企画のお声を掛けて頂き、ありがとうございました!
今後も「東京銭湯 – TOKYO SENTO -」は、みなさんに銭湯をより楽しんでもらえるようなイベントや企画を考えていきたいと思っています。
その際はぜひお気軽にご参加ください。

AUTHOR

n.yusuke。

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