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東京に銭湯は600軒以上あり、あなたの街にもあります。
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そんな銭湯を、銭湯好きの記者達が実際に取材し紹介していきます。

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オシャレタウン「自由が丘」にある“ほっとする”銭湯 『みどり湯』【目黒区 / 自由が丘駅】

〒152-0034 東京都目黒区緑が丘2-7-14

自由が丘にも銭湯があるって知ってましたか?

東急東横線「自由が丘駅」から徒歩7分のところにある銭湯『みどり湯』。
東横線の自由が丘といえばカフェやスイーツなどおしゃれな街として人気ですが、駅からほんの少し歩いたところにリラックスできる公衆浴場があることを知らない人も意外と多いのではないでしょうか。

 

〜『みどり湯』の歴史〜

昭和32年(1957年)から今年で創業60年(2017年現在)になる『みどり湯』ですが、初代の山田吉左エ門さんが自由が丘を中心に7件の銭湯を作ったそうです。

日本人には欠かせな入浴という行為を担っていた銭湯は、街の中心的な存在としてなくてはならない場所でもありました。
銭湯ができると人が集まり、そこに八百屋や魚屋ができて駅ができて、そしてまた人が増えてくるので銭湯ができる…といった具合に街の広がりとともに当時は7件もあった銭湯が、時代の流れにより銭湯の利用客が少なくなりビルなどに建て替えられました。

3代目(現オーナーのお父様)が「銭湯の家業に生まれた身として、ここだけは残したい」という想いもあり、『みどり湯』は自由が丘の常連さんたちに愛されながら平成20年(2008年)より4代目の現オーナー 智子さんへ受け継がれました。

地域の人に親しまれながらも、“ほっ”とリラックスできる場所をコンセプトに、ギャラリーや茶室なども作り、銭湯から新たなカルチャーを発信していこうと様々な試みをされています。

 

安心なフロント式、入浴後のロビーでまったり♪

『みどり湯』は女性にも優しいフロント式になっています。
ロビーにはレトロモダンなソファやチェアがあり、入浴後はドリンクを飲みながら一休みできます。夏にはサイダーや缶ビールが登場☆
一番人気はやっぱり銭湯の定番、コーヒー牛乳

 

手ぶらでも入浴できる「手ぶらセット(フェイスタオル / シャンプー / ボディーソープ入り)」が160円と、髭剃りや歯ブラシ(女性にはヘアーキャップ)なども入った210円のものがあります。
フェイスタオル50円、バスタオル100円のみをレンタルすることもできます。

浴室には備え付けのボディソープやシャンプーはありませんが、フロントにて40円、50円などの使い切りタイプのものや、たっぷり使えるサイズ、
ホテルで使われるアメニティ仕様のものなどボディケア用品が各種揃っています。

サウナは+200円で利用可能です。

 

親子ペア入浴カードもあり、小学生以下(小学生含む)のお子様連れの場合はスタンプを集めてもらい、貯まるとお子様のお好きなドリンクがもらえます。
お風呂上がりに小さなお子様が絵本やおもちゃで遊べるミニキッズコーナーもありますよ。

 

使いやすいシンプルですっきりとした脱衣所

フロントで入浴料を払うと、右側が女湯、左側が男湯になっています。
それぞれの脱衣所には壁面にロッカーが並べられて、中央に椅子が置いてあります。
ロッカーは100円式のものと、無料で使えるもの、大きな荷物を入れられるサイズのものもあります。

 

女湯の脱衣所にはレトロなオカマドライヤーが現役で活躍中!マッサージチェアもあります。

 

リニューアルされたキレイな浴室には、桜と富士山の絵が

2011年の震災後にリニューアル工事がされ、お湯の釜が重油式からガス式になり、清掃が行き届いた浴室は広々としていて気持ち良く入浴ができます。

 

2016年10月に銭湯絵師中島盛夫さんによるライブペイントのイベントにて、富士山の壁画がリニューアルされました。

男湯は青と緑のグラデーションが色鮮やかな、波打際と湖に浮かぶヨットやもくもくと沸いた雲のある富士山で、女湯の方は太陽の光が照らして金色に輝く赤富士と、穏やかな湖と雲の様子が描かれています。

 

そして男湯と女湯の間となる中央には立派な桜の木が花開いていて、この絵を見ながら入浴するととても清々しい気持ちになれます。
お客様にはこの絵が好きで通っている方もいらっしゃるのだとか。

 

バイブラ、ボディーシャワー、水風呂に快適なサウナも

広々とした湯船にはジェット付きの座湯、バイブラ、水風呂を完備。

 

汗を流すには丁度良い温度の快適なサウナがあり、ゆっくりとしたひと時を過ごすことができます。

 

ジェット噴射によるボディーシャワーもありマッサージ効果で血行が良くなります。

疲れが取れてリフレッシュできる設備が一通り揃っていて、460円というワンコイン以内でお釣りがくるリーズナブルな価格は、改めて日常生活と共にある銭湯ならではの嬉しくてありがたいポイントのひとつでもあります。

 

銭湯のすぐ隣にはギャラリーと茶室

2016年6月より、銭湯の隣にあった建物をアートや展示・イベントを行うギャラリーに、その二階を茶室にされました。

銭湯は地域の人たちが日々の汚れを洗い流し、体を清潔にしつつ、世間話しや交流を深める社交場としての要素もありました。
現在は家に風呂やシャワーがあり、銭湯へ行く機会も減ってきましたが、銭湯にあるギャラリーからアートやイベントを通して、新たな交流や文化を発信していく役割として、gallery yuruiがあるのも『みどり湯』の特徴のひとつです。

 

《gallery yururiについて》

“yururiを通じて人と人とがつながり ココロとカラダをリラックスできる空間の提供を…”をコンセプトに、みどり湯が経営するギャラリーです。
企画展やレンタルギャラリーとして展示イベントなどを行なっています。場所はみどりのすぐ隣。

銭湯は町のコミュニティでカルチャー発生の場でもあります。yururiはレンタルギャラリーとして好きなものを展示してもらうのはもちろんですが、”銭湯とアート”という観点から「新しい銭湯の楽しみ方を提供したい」という想いから始まっています。

今後は「銭湯」をキーワードにした展示や、地域の人が交流できるようなイベント、若い世代や新たなお客様にも楽しんでもらえるような企画を色々とあたためているようです。
public bath “sento”として、外国人の方にも銭湯やお茶・日本文化を体験してもらえるように、英語表記やSNSでの情報発信などにも力を入れていきたいとのこと。

自由が丘にありながら、リラックスした“ほっとする”ひとときを過ごせる町の銭湯『みどり湯』は、gallery yururiでの新たな試みも次々と生まれてきていて、今後も何が起こるか楽しみです!

週末のお出掛けの際に、または学校や仕事の帰りや、お休みの日などにふらりと立ち寄ってみてはいかがでしょうか?(^^

『みどり湯』店長による公式Twitterアカウントが開設されました!
https://twitter.com/midoriyumeguro

「熱〜いっ☆銭湯の裏側拝見!ガス&自動塩素投入機〜自由が丘 みどり湯編〜」もぜひご覧ください。

 


《みどり湯の関連記事はこちら》

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n.yusuke。

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yururiギャラリーみどり湯東横線目黒区自由が丘駅
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