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そんな銭湯を、銭湯好きの記者達が実際に取材し紹介していきます。

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【江戸川区 / 京成小岩駅】ドラマ「昼のセント酒」でも登場!江戸川区の「鶴の湯」【PART.1】

〒133-0051 東京都江戸川区北小岩7-4-16

梅雨も明けて夏本番!日差しは強く、汗をかく季節となりましたね。
こんな時こそさっぱりしにまだ知らぬ銭湯へ!

ということで今回は江戸川区の「鶴の湯」に取材に行ってまいりました。
場所は京成電鉄本線「京成小岩駅」から徒歩13分ほどの位置にあり、もう少し歩くと江戸川が見えて来ます。

もう終わってしまいましたが、春先に東京テレビで放送されていた「昼のセント酒」を見ていた方も多いとは思いますが、今回ご紹介する「鶴の湯」はそのドラマの第1話のロケ銭湯になります。

流石はドラマに登場する銭湯。その建物の面構えからして超渋い銭湯でした。それではご紹介して行きます。

 


♨ 創業は昭和31年!


20160417江戸川区鶴の湯

京成電鉄本線乗り、降り立ったのは「京成小岩駅」。銭湯の取材ではこの機会でないと訪れないであろう場所に行けるのが1つ楽しみでもありますね。
今回も名も知らぬ商店街、名も知らぬ通りを歩いていくと「鶴の湯」はありました。

どうでしょう、この、「こういうのが好きなんだろ?」と言わんばかりの渋さ!路面に面していますが車通りが少ない道路なのと、対面の土地にスペースがあるため真正面からこの面構えが拝めます。

「鶴の湯」の創業は昭和31年。現在約60年ほどの歴史を持つ銭湯です。

これはドラマ同様外回り中に見つけたら入ってみたくなっちゃいますね。周りに大きな建物もないので銭湯撮影のロケーション地としてもとても良さそうです。

20160417江戸川区鶴の湯

暖簾を潜るとまず正面に昔ながらの渋い傘立てが強い主張を持って鎮座しておりました。

入口は左が女湯、右が男湯になります。それでは中に入っていきましょう。

 


♨ 広々脱衣所にウッドデッキスペースが!


20160417江戸川区鶴の湯

こちらが男湯の脱衣所。「鶴の湯」の入口は番台式です。普段番台には女将さんなど女性の方が座っておられます。
格天井(ごうてんじょう)の下、広い脱衣所にはソファーやテレビなどのくつろぎスペースがあり、その他にも脱衣カゴやYakultの冷蔵庫など銭湯ならではの設備が並びます。

20160417江戸川区鶴の湯

脱衣所から外に出るとウッドデッキがありました。湯上がりはこちらで外気を感じながら休憩ができます。

 


♨ 江戸川区のペンキ絵の定番!隠れお湯の富士!


それでは浴場を見ていきましょう。

20160417江戸川区鶴の湯

江戸川区の「鶴の湯」広いです。両壁のカランの間に2つもカランの列が。鏡は去年末に入れ替えただけあって奇麗です。

20160417江戸川区鶴の湯

「鶴の湯」のペンキ絵は浴場の仕切り壁の中央に富士山が描かれています。そして絵の一部をよく見ると…

IMG_287620160417江戸川区鶴の湯

海から顔を出しているお湯の富士がいました。
このペンキ絵は江戸川区の銭湯なのでもちろん田中さん。最初は早川さんが描いていましたが、その後中島さんになり、今は田中さんが描いているという流れです。

「鶴の湯」の店主中山さんがゴルフ好きなこともあり、早川さんが描かれていた当時はゴルフ場をオーダーしたこともあったそうです。
珍しいペンキ絵だったのでCM撮影の打診や、ネット広まったりと、一時期話題になったことがありました。

その他にもイルカやラッコなど、早川さんには色々描いてもらったそうです。

20160417江戸川区鶴の湯

浴槽の種類は手前が薬湯、奥の2つがボディーマッサージ風呂となっています。
中普請(内部の改装)を昭和56年頃に行い浴槽は現状のスタイルとなっていますが、昔は滝が付いた岩風呂もあったそうです。

薬湯は平成8年くらいからやり始めました。

 


♨ 銭湯評論家もお墨付きの「鶴の湯」の露天風呂!


20160417江戸川区鶴の湯

そして外に出ると露天風呂も完備!こちらが平成10年頃に完成しました。
「鶴の湯」の周りは土地が広かったので敷地を広げやすいという恩恵があり、取って付けの改装ではなく十分な広さの露天風呂です!

それだけに人気があり、湯沸かしの燃料は「薪」では間に合わずに途中から「油」に変わりました。
冬は45度設定で湧かしている露天風呂ですが、外気が寒いのでそれほど熱くは感じないです。

 


♨店主中山さんは最初は企業に勤められていた。


昭和31年に建てられた「鶴の湯」ですが、現店主の中山さんの義父が別のところで銭湯経営をされていました。
途中義父の長男が継ぎそうになりましたが、中山さんの方が性に合っていたようで、現在中山さんで実質2代目となっております。

20160417江戸川区鶴の湯

番台は女性に任せているので営業中はあまり見かけないかもしれませんが、話すと低めの声でとてもダンディーな話口の中山さん。

29歳の頃からやり始めて「あっという間の40年」とおっしゃっていました。
営業時間中は比較的自由、運転が好きだったので薪を取りに自動車で向かうのが好きだった。
眠い時は寝ちゃおう、など銭湯経営は中山さんにとって、とてもやりがいのある仕事とのことです。

家庭の事情で辞めようとした時期もあったが、周りの銭湯も続々と廃業してしまい、皮肉にも近隣のお客さんが集まるようになったこともありもう少しがんばろうと今日まで「鶴の湯」は続いています。

以上、【PART.1】では男湯メインに中山さんのインタビューをご紹介させて頂きました。

次回【PART.2】では女湯と、「昼のセント酒」の撮影銭湯だったこともあり、ロケ中の様子などをご紹介して行きます。

どうぞお楽しみに!

AUTHOR

日野 祥太郎

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お湯の富士京成小岩駅昼のセント酒江戸川区鶴の湯
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