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そんな女子の女子による女子のための「銭湯女子部」。

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銭湯ソムリエへの道 in ありがとう『松の湯』【新宿区 / 江戸川橋駅】

〒162-0801 東京都新宿区山吹町16

出会いあれば別れあり。

今まで沢山の銭湯と素敵な出会いを果たしてきましたが、本日は「別れ」の記事となります。新宿区山吹町の『松の湯』が2018年1月14日をもって閉業されました。そんな大好きな銭湯の最後を記録させていただきます。

 

♨閉店の知らせは突然に……。

Twitter上で銭湯好きの方のつぶやきで知った『松の湯』の閉店の事実。

サイトやSNSアカウントを持たれていない銭湯だったので、ご存じで無い方も多かったのではないでしょうか。また、告知から閉業までの期間も短く、近隣のお客さんも驚かれたことと思います。

えーーーーーっ!!?

 

♨閉店翌週、ファンのための開放デーの様子

店主・小野寺さんのご厚意で、閉店翌週の1月21日に浴場内を開放し、自由に見学できる時間が設けられました。

別れを惜しむ『松の湯』ファンや、町内の方が駆けつけ、浴場の写真を撮ったり、風呂桶や下足札、ロッカーキーなどの思い出の備品を持ち帰ることができました。

生活用水として、取り壊しまでは一部浴槽の水を張りっぱなしにしているとのことです。

 

♨「銭湯とわたし。」イベントに『松の湯』ご店主が登場

『松の湯』最後の開放デーからさらに一週間後、新宿牛込・早稲田エリアを盛り上げる地域団体「あみあみ」さん企画の銭湯座談会に小野寺さんが登壇され、『松の湯』の歴史や思い出を伺う貴重な機会となりました!

『松の湯』店主の小野寺さんと、あみあみ&神楽坂銭湯部の戸田さん

新宿区の銭湯マスコットキャラクター「ゆげじい」も駆けつけてくれました~!

短めの足がキュートなゆげじい。新宿区内の銭湯ではゆげじいストラップも販売中!

 

♨お世話になったホーム銭湯『松の湯』と最後のお別れと思い出

「銭湯とわたし。」イベントの翌日、『松の湯』の姿を納めさせていただけることになりました。

『松の湯』常連の方にはお馴染みのフロントに飾られていたキュートなイラストは、以前2階のスペースを貸し出して展示を行った美大生が描いたもの。


男湯はセクシー裸婦像のタイル絵。店主のお父様が決められたデザインだそう。浴槽真ん中に浮かんでいるように見える丸石はろ過機なんですって!

女湯の方は昔、実はシンデレラのタイル絵だったとのこと!15年程前の中普請の際に老朽化のため、代わりにチューリップ畑の絵が掲げられたそうです。シンデレラタイル絵、見てみたかったなぁ……。

こちらは男湯露天風呂。女湯の露天風呂は約1年前から配管の老朽化のため閉鎖されていたため、男湯が羨ましくて仕方なかったのです……!

お風呂の種類も多く、お湯の温度も熱すぎない設定となっていたため女性客が多い銭湯という印象でした。水風呂も入りやすい温度で、私もついつい毎回長居していました。

戦前から続くお風呂屋さんでしたが、廃業の一番の理由は老朽化が原因とのこと。小野寺さんが『松の湯』の3代目となったのは弱冠26歳の時。約30年間、山吹町の街の人々に熱いお湯を提供してこられました。

「大変な事も多々あったが、お客さんに恵まれていた。自分ひとりではどうにもならないような時、いつも常連さんに助けられた。」

浴槽内で具合が悪くなった方がいた時も、周りのお客さんが一緒になって助けてくれたそう。

「体力的にも決して楽な仕事ではなかったけれど、お客さんに喜んでもらえることが励みになっていた。

お客さんの生の声が直接聞ける仕事なんて今時なかなか無いでしょ? まだ閉めた実感が無いし、不思議な感じだよ。でも、この業界に育ててもらったから、今後も少しでも恩返しが出来れば良いと思っています。」

行きつけの銭湯のことを「ホーム銭湯」と呼んでいるのですが、まさに『松の湯』は私のホーム銭湯のひとつ。

この日同行してくれたカメラマンのちーちゃんにとっても同様、大切な銭湯でした。暑い日のひとっ風呂も、家の給湯器が壊れた寒い日の夜も、いつもそこで温かく迎え入れてくれた『松の湯』。大好きな町の大好きな銭湯、ありがとうの気持ちでいっぱいです。

「この業界に恩返しがしたい」と仰る小野寺さん、今後も新宿区内の銭湯で引き続きお仕事されるとのこと。

また銭湯の番台でお会いできる日を楽しみにしております!

AUTHOR

ヤマモト

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ザ・銭湯廃業新宿区松の湯江戸川橋
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