開催前から各メディアでにわかに取り上げられた銭湯イベント「ダンス風呂屋」。
「ダンス風呂屋」…?…なるほど!「ダンスフロア」のことかー!!
そしてその開催場所は台東区の『日の出湯』。
大田区の『第二日の出湯』とは姉妹店で、そちらでも最近では『シン・ゴジラ』のPRに「ゴジラ湯」として登場したりと度々話題に上がることが多い銭湯です。
銭湯イベントとしては珍しくFacebookのイベントページに4000人が興味を示すなど、開催前からメディア界隈で話題になっていました。
過去に銭湯でやるフェスイベント「風呂ロック」など、銭湯のスペース活用として音楽との相性は良いのですが、やはり騒音の問題など、音に関する部分ではなかなかネガティブに考えられてしまい継続して開催をすることが難しい状況でありました。
しかし、今回のイベントではワイヤレスヘッドホンを利用した「サイレ
♨ まず、「サイレントフェス」って何?
NYやヨーロッパを中心に流行中の無音楽体験「SilentDisco」の日本版であり、専用のワイヤレスヘッドホンを使用して1つの音楽をシェアします。
周りから見ると無音に見えるためどんな場所でも開催可能です。
ヘッドホンの音量を調整して自分と音楽の世界にトリップするも、BGM程度に聴き流して会話をするも自由自在。
あなたのための音楽の時間を楽しめるフェスです。
♨ 「Ozone合同会社」からの持ち込み企画で始まった「ダンス風呂屋」
今回のイベント企画は「Ozone合同会社」によって『日の出湯』に持ち込まれ、共同主催という形で定休日の水曜に、19時から23時までのイベントとして、2017年1月25日に開催された「ダンス風呂屋」。
当初は普通のダンスイベントをしたいとの話だったのですが、「Ozone合同会社」はサイレントフェスができることを『日の出湯』店主の田村氏が知っていたため「サイレント」であれば、ということで開催が決まりました。
当日の『日の出湯』エントランスの様子。
18時半の開場と共に続々と入場する抽選に当たった40名のお客さん達。
入口の下駄箱はもちろん、脱衣所のロッカーにも荷物は入れられるのでクロークいらず。
銭湯イベントでの便利なポイントの1つです。
最初にイベントの肝となるワイヤレスヘッドホンの使い方を説明されます。
使い方はヘッドホン右耳側のスイッチ入れて後は音量をお好みで調節するというシンプル操作。
当日はたくさんメディアも入り、翌日のテレビニュースなどでも取り上げられていました。
19時よりイベント開演!
あまり見慣れない光景、体験したことの無いサイレントフェスに最初は戸惑いましたが、徐々に音にのめり込んで行きます。
当日はハウス、テクノ、エレクトロニカなどを中心に銭湯という空間に合わせた選曲がされていました。
そして『日の出湯』は1階、2階と浴場が別れているのでDJブースが2つ設置でき、メインとラウンジのような分け方が出来る銭湯です。
時間が経つにつれて増えるお客さん。
銭湯ではお酒も売っていますので、ビール片手に踊るお客さんも。
♨ 銭湯でEDMが流れる時代!
20時からDJは変わり交代し、2階ではアレクトロニか、プログレッシブハウスなどが流れ、ラウンジのような雰囲気に。
お風呂の縁に座るお客さんもいて「踊りさえしなければお湯に浸かって聞く」といったイベント形式でも良いのかもしれないと感じました。
しかし打って変わって1階フロアではEDMが!銭湯でEDMが聴けるとは。笑
他にもアガるJPOPやHIPHOPなども混ぜ込み、大いに盛り上がりを見せていました。
これだけ銭湯で普通に音楽イベントが成立していると、極端な解釈をすればこれにより銭湯でAFROJACKやARMINがDJをしていても何らおかしなことでは無いのです。笑
♨ 2時間のDJタイム後はワークショップと入浴。
DJタイム後はフロントで田村氏が現状の銭湯や、自身の活動などに触れたお話を。
業界内では若いオーナーさんということもあり、お話や、考え方がとても面白い方です。
今回田村氏は、風呂場でのダンスイベントということで、浴場で滑っての怪我などが一番心配だったそうです。
事前に受付でシャワー、カランに注意を促す、張り紙に注意書きをするなどしていたので、特に怪我、事故無く無事に終わりました。
そして今回のイベントの感想としては、銭湯でのダンスイベントを開催して良かったとのこと。
運営側からするともうちょっとだけノウハウを詰めれば他の銭湯でも安心して実行出来ると思うと話されていました。
今後も『日の出湯』と田村氏の銭湯アウトプットに注目です!
最後は入浴して締め。
檜風呂、露天風呂、炭酸泉シャワーなど、特徴ある設備で通常のお風呂利用も楽しめますので是非『日の出湯』を銭湯としても(?)ご利用ください。
東京銭湯の運営スタッフです!
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